あまい初恋は舌のうえで解ける
[飲みこんだ初恋は粉砂糖のようにあまい]
焼きたてのクッキーみたいにあつく
あまい わたしのはつこいは
しゅわりとけた
粉砂糖のように わたがしのように
くちにいれた恋は
あまく 舌いっぱいにひろがって
すこしわたしは泣きそうになりながら
こくん、と のみこんだ
[きみがあまりにすきなので]
きみがあまりにすきなので
どうつたえようかと
ことばにあぐねる
どういえば
こまったわたしは
どうしてもつたえたくて
きみのてにわたしのおんどをうつした