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ep.16 任務開始

エルノス、エリス、グラーデの三人は、新たな任務に向けた準備を始めた。

人間の王国への潜入という危険な任務には、入念な計画と慎重な行動が求められる。


ザラゴスから詳細な地図と任務の要点が伝えられた彼らは、夜を徹して作戦会議を行った。


「まず、王国に潜入するルートを確認しましょう。」

エリスが広げた地図を指しながら言った。


「この森の外れにある山脈を越えれば、人間の領地の近くに辿り着けるわ。それから、ここにある廃村を拠点にし、少しずつ情報を集めていきましょう。」


「廃村に着いたら、俺が護衛として偽装する。」

グラーデが低い声で続ける。


「俺が王国の兵士に見つかったら、あんたたちはすぐに逃げるんだ。」


エルノスはそれを聞いて少し考えた後、決意を込めた眼差しで答えた。


「それなら、俺が前線で動いて情報を引き出す。エリスは影からサポート、グラーデは全体の安全を見張るんだ。」


「了解。じゃあ、武器と道具の準備も万全にしないとね。」

エリスが軽やかに頷き、手元の暗器と魔法道具を確認した。


彼女は影を操る能力に長けており、情報収集と偵察にはもってこいの存在だ。


準備を整えた三人は、翌朝早くに森を抜けて山脈の方角へ向かった。

険しい道のりが続く中で、エルノスは自らの力が試されることを予感し、魔族として成長した自分がこの試練を乗り越えられるかどうかに期待を膨らませていた。


道中では様々な危険が襲ってきた。

魔獣が現れることもあれば、森の中に隠された罠にかかりそうになることもあったが三人は息を合わせ、障害を乗り越えていった。


数日後、三人は廃村に到着した。

そこはかつて人間の村だったが、戦争の影響で放棄され、今や荒れ果てた場所と化していた。


廃れた家屋の一つを潜入の拠点にすることに決めた彼らは、まず周囲の状況を確認し、偵察を行うことにした。


エリスがすぐさま影に溶け込み、村の周囲を偵察し始めた。

彼女が戻ってくると、情報を共有する。


「王国の兵士が近くの道を通過する頻度が高いみたい。このルートを使えば、街への近道が見つかるかも。」

グラーデも周囲の状況を確認し、廃村での防御策を考え始めた。


「この場所なら、万が一見つかってもすぐに逃げ出せる。それに、俺たちが目立たないようにするための迷彩も使える。」

エルノスはエリスとグラーデの話に耳を傾けつつ、次なる行動を決めるために考えを巡らせた。


いよいよ王国への潜入を開始する日がやってきた。

三人は慎重に街へと向かい、必要な情報を集めるための準備を整えた。


王国の兵士に紛れ込み、儀式が行われている場所や、敵の強力な魔導師の情報を手に入れようと試みた。


しかし、王国の兵士たちがエルノスに気づき、問い詰められる場面が訪れる。

緊張が走る中、エリスが影からさりげなく魔法を発動し、兵士たちの注意を逸らすことでその場を切り抜けることができた。


しかし、潜入は予想以上に厳しいものとなっていた。


「お前が選んだ道は険しいが、覚悟を持ち続ける限り乗り越えられる。」

潜入活動が長引く中で、エルノスは時折ザラゴスの教えを思い出していた。


街への潜入が続く中で、エルノス、エリス、グラーデは情報を着実に集めていた。

彼らの目標は、王国の内部事情や戦力配置の情報を手に入れ、ザラゴスに報告することであった。


街を歩く中で、エルノスたちは王国の住民たちが普段とは異なる不安を抱えていることに気づいた。

人々の会話には、王国の魔導師たちが異常に活発に動き始めたこと、そして「次なる儀式」についての噂が飛び交っていた。


その儀式が何を意味するのか、正確な内容は誰も知らなかったが、その目的が不吉であることは明らかだった。


エルノスはこれを聞きながら、胸の奥に警戒心が芽生えていくのを感じた。


「この儀式、ただの儀式ではないようね…」

エリスが影の中から低く囁いた。


「私が調べた限り、この儀式はどうやら強力な封印を解くためのものらしいわ。もしそれが本当なら、かなりの危険が伴いそうね。」


グラーデも頷く。

「俺たちの知っている範囲でも、この王国の魔導師が封印に関わる技術を持っているとは思えない。もしそれが事実なら、何か外部の力が関わっているかもしれないな。」


ヴァルノスは考え込む。「外部の力…か。」


その夜、廃村に戻った三人は、ザラゴスに集めた情報をエリスの長距離念話を通じて報告した。

ザラゴスは彼らの報告に耳を傾けながら、冷静な声で言葉を返した。


「お前たちが見た通り、その儀式はただの見世物ではない。王国は強力な封印を解こうとしているが、封印されているのが何かは現時点では不明だ。だが、もしその儀式が成功すれば、我々魔族にとって大きな脅威となる可能性がある。」


エルノスはザラゴスの言葉に緊張を覚えた。

「つまり、俺たちはそれを阻止しなければならないということか?」


「その通りだ。しかし、安易に動けば命を落とすことになる。王国の儀式の目的とその背後にいる者を特定するまでは、慎重に行動することだ。無駄な犠牲を払わせるつもりはない。」


その後、ザラゴスはエルノスにこう告げた。

「お前にもう一度、魔族の力を注ぎ込む時が来たようだ。今後の危険に備えるために、お前にはさらに強くなってもらわねばならん。」


そう言うと、ザラゴスは再びエルノスに対して魔族の名前の儀式を行い、新たな名「ヴァルノス」という名を与えた。


その瞬間、エルノスの体が熱く輝き、内部から力が湧き上がるのを感じた。

筋肉が引き締まり、感覚が研ぎ澄まされ、魔力がさらに強くなったことを感じる。


現在のステータス

•名前: ヴァルノス

•種族: 魔族

•レベル: 28

•HP: 814

•MP: 803

•筋力: 225

•耐久力: 272

•敏捷性: 265

•知力: 198

•精神力: 310

•魔力: 416

•魔法: 基本魔法(火炎、氷霧、雷刃)

•スキル: 戦闘技術(中級)、魔力制御(上級)、魔族再生(中級)、魔族感知(遠距離視覚、聴覚)、念話(初級)、隠密(初級)

•称号: 中級魔族


ヴァルノスは新たな力を手に入れたことを実感し、念話と通じてザラゴスに礼を言った。

「ありがとう。俺はこの力で、必ず王国の儀式を阻止してみせる。」


ザラゴスは静かに言った。

「力は使い方次第で毒にも薬にもなる。そのことを忘れるなよ。」


ヴァルノスたちはザラゴスとの念話を終え、再び作戦を立て直した。

儀式の正体を探るため、そして王国が解放しようとしている危険な力を阻止するため、全力で行動を開始することにした。

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