親元
とりま短いから読んでくれ
小鳥が囀り出した時に、俺の世界は終わり出した。
こんなふうに物事を俯瞰して考えるのはいつぶりだろうか。
いや、人生で初めてだろう。時間もお金もないのに俺はこんなにも浪費している。結果、ニートの27 そりゃこんなふうにも考え始めるか。俺がなんでこんなふうになったのか、俺にはわからない。普通に大学を出て、友達もいて、不登校経験はあったけど、それでも社会に出て、なんでか三年で辞めてニート。さてどうしようか。
とにかく腹が減った、いかんせん腹が減っては何もできない。親が作っているであろう飯を取りに行くために、俺は重たい足を前に出して階段を降りる。
学生たちの帰る声がざわめかしい。
五月蝿い、というよりも煩い。俺にとって、小学校とは地獄だ。何があっても自分では行動を起こせず、言いなりになるだけの小さな社会。そのせいで俺は不登校になった。中学は受験して、みんなと心を打ち明けれたが、やはり小学校は嫌いだ。
そんなことを考えていたらもう飯を食い終わった。カレーだったので、今日の晩御飯もカレーだろう。
親に何も思わないのか、と言われればもちろん思う。俺は2年間働いていない。実家暮らしだったから三年間貯金したが、遊んでいたのでここ3ヶ月は親に養ってもらってる。もうそろそろ再就職しなければいけない。でも無理なんだ。最近聞こえもしないものも、話し相手も出てきたんだ。俺の世界がおかしいのはわかる。だがおかしいと思えない時だってある。
俺から見える画面はライトノベルゲームなんだ。親との会話も、会社も、友達も、全部全部3択の言葉を選んで話しているだけで、本心で話せていないんだ。そんな状態で俺は何ができるんだ。…なんて考えていると飯がくい終わっった。
さて部屋に帰ろうと思った時、なぜだか俺は今気持ちが昂っている。高揚感というか、全能感というか、なんでもできる。そう、なんでもできる気がする。俺なら働ける気すらする、いや、するなら先に親に感謝だ。手紙を書いて、ラインで感謝を書いて、それで、それで、ってあれ、目が眩む、なんだかなにもできない、ご飯を食べて少し眠くなったのか?少しよろけて要るような感覚もある。すこし昼寝をしよう、そう、昼寝を
目を覚ませば、俺は真っ白な部屋にいた。いや、少し黄ばんでいて、黒い線も少し入っている。ずっと見てると動いているように感じて、すごく気持ち悪い。
俺はどうやら眠剤を盛られたらしい。そして急に倒れて、頭を打ったらしい。その状態を見て、親に罪悪感が湧いたのだろう。そして救急車を呼んだ。親が精神鑑定に回された。なぜだか俺もだ。俺は別になんでもないらしい。まずまず病気なら自分がおかしいと感じれないらしい。つまり俺は、ただの頭のおかしいニートなだけだったらしい。そんな母親と容態を聞いて俺は、働く気になった。