プロローグ
「今日も平和だな。」いつも変わらない日常。いつも変わらない自分がいる。
色々なことに挑戦し、今は有名な大学の考古学者として働いている。
今日は私の友達に会いに行くところだ。
「久しぶりだね鶴見」鶴見はモデルだまあ絶世の美女と謳われたほどの美女だもん。
鶴見は私の挨拶に対してコクンと頷いた。まあ仕方ないか鶴見はコミュ障だから。
「今日行くところはショッピングモールだよね。何を買いに行くの。」と、聞くと。
鶴見は紙に〜香菜へのサプライズプレゼントです〜と書いた。
香菜は私たち3人組の一人の佐高香菜だ。私が勉強、鶴見が容姿、香菜が運動の最強女子三人組だったのだ。
香菜はとにかく明るかった。
確か香菜の誕生日は7月5日だった。
ちなみに香菜は日本代表のスポーツ選手だ。
「へえ、そうなんだ。たしかに…」そう言いかけた直後。「「「きゃーーーーーー」」」と、悲鳴が聞こえた。
振り向くと銃を持っている男性がいた。そして狂ったように笑いながら、ブツブツ言っていると思ったらいきなり銃を乱射した。
その中のニ発が鶴見に当たりそうになり、「危ない!!」そう言い、私は鶴見をかばった。私は撃たれた。
もちろん言うまでもなく致命傷だった。そして、もう一発撃たれた箇所が喉だったのでもう喋る事も出来なかった。
そして絶望していたその時、『オートルフに適合可能。これから転生を開始します。特典としてスキルを10こ選べます。転生の準備の間に決めてください。』と、何かは言った。
私は最初(は、何言ってんだこいつ馬鹿にしてんのか)と思ったがなんとなく状況が把握出来た。
(オートルフ?適合とかなんとか言ってたけどまず10こスキルを選べるんだな。)まあラノベ小説は好きだから内心嬉しいことだった。
(まずは、異世界といったら魔眼、時空収納、サポートとしてのスキル、サーチ能力出来れば鑑定付きがいいな。あと鳥に転生したいな。大空で飛ぶ姿想像するだけでも楽しそうだ。攻撃で火系魔法魔法…あ、全言語理解もほしい。光系魔法も、闇系魔法も、あと千里眼あと一つは何にしよう……。)
そう考えていたとき『告、転生準備完了しました。サポートとしては私が行きます。転生開始』(まっ…)私の気持ちをよそに転生は開始した。
・・・・・
「う、うう。ここは…」『ここは原初の洞窟です。』
どうやら私は原初の(?)洞窟に転生したらしい。
「それにしても暗くて何も見えないな」『聖魔法であたりを照らしたらいいですよ。』私ははっと気づいた。
(そういえば最初に特典で10個スキルを選べたな…あんとき光系魔法を頼んだな。聖魔法てのになったんだ。) 「どんな魔法なんだ。」と聞くと『初級魔法ライトを使うとあたりを照らせます。』
私は、初めての魔法でちょっとドキドキした。
「ライト。」そう言うとあたりは電気を付けたように明るくなった。
正面を見てみると、近くには卵が生まれた跡があった。その跡を見て、私は直感した。
転生先は人間ではなく動物だということを。
どんな動物に転生したのかと思い体を見ると。
横には綺麗な紅色の翼があった。
そのことから私は鳥に転生してることを悟った。
「イエィ~鳥転生だ。空を飛んでみたいっていう願いが叶うよイェーィ。」と、私は興奮した。
上機嫌で後ろを見てみると、眩しいほどの硬貨とアイテムがたくさんあった。
私は開けた口が塞がらなかった。いや、鳥だから嘴かな?
しょっぱなかららくすぎない?そう思ってたら
『いえ、ここは原初の洞窟なので、もっとやばいやつが何匹もいますよ。』といった。
「…もしかして原初の洞窟ってやばいとこ?」
そう言うと、『はい SSS ランクダンジョンですから。』
「…はい?もしかしてラノベでいう最強の?」
『いえ、まだ上はいます。魔物は6ランク、ダンジョンは1ランクも。』そう聞いて私は呆れた。
(まだまだやるんだ…この世界生きられるの…?とにかく、向こうにあるアイテムとかを取って頑張って生き残るか…)
そう思い絶望しながらアイテムを漁ることにした。
・・・・・
一通り漁った後、ふと思った。あれ、時空間収納で収納しちゃえばいいだけじゃない?…と、
「う、うう、うわぁぁぁ。余計な時間を使ってしまったぁーーー」
そして思い出した。今まで「お前っていつもどこかぬけてるんだよな〜」と、何度もいわれたことを…
そういえばナレータースキルさんの名前もつけてなかったなー
「ナレーターでスキル。私にたくさん教えてくれる。…シスナ…それぞれの頭文字を取ってナスシ。それを反対にして、シスナ…どう?」というと、
『・・・・・・・・ぇ?!』と、驚いていた。
なぜ?と思い、聞くと、
『普通、スキルに名前なんか付けませんから。』と言われた。
「だって不便じゃ〜ん。」
『まあいいです。ではこれからシスナと呼んでください。』
「OK。てゆうかシスナも敬語やめて。一個頼みたいんだけど、私の名前決めてくれない?」
『分かりまし…分かった。名前つける。炎のような羽、空…フィア・シーナスルとかど、どう。』
「いいね。よし、今日から私の名前は、フィア・シーナスルだ。」
こうして、異世界に鳥として転生してしまった。フィア・シーナスルの物語が始まるのだった。