表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
147/189

5月27日 予測変換

 スマートフォンの通知音が鳴った。私はスマホをポケットから取り出してすぐさまチェックする。どうやら友達からメッセージが来ていたようだ。


『二〇二二年六月四日(日)午前九時から午後五時までお時間はございますか? よろしければ一緒に遊園地へ行きませんか?』

 相手が提案してきた日付には予定は入っていなかった。すぐにスマホのキーボードをタップして文を打っていく。

 《そのひだったらあいて》

 と、打ち込んだところで瞬時に予測変換候補が表示された。

 《二〇二二年六月四日(日)は終日空いております》

 この予測変換候補をタップすると文が自動入力された。さらに続きを打ち込んでいく。

 《ゆうえんちなんてひさびさ》

 と、すばやく打ち込むとまた予測変換候補が出てくる。

 《遊園地を訪れるのは二〇一九年九月三日以来です。二〇二二年六月四日にあなたにお会いできるのを心待ちにしております》

 送信ボタンをタップする。するとすぐにメッセージへの既読がつき、返事が来た。

《私も二〇二二年五月四日(日)に貴方にお目にかかれるのを心より楽しみにしております。当日は何卒宜しくお願い申し上げます》

 ここでふと思う。遊園地に誘ってくれたことはもちろん嬉しいし、自分も今度の日曜日がとても楽しみだ。けれども近年、様々な友達との距離が少しばかり遠くなっていると感じるのは私の気のせいだろうか。


お読みいただきありがとうございます。


少しでも面白いと思っていただけたら、ブックマーク登録あるいは広告の下にある【☆☆☆☆☆】を押して評価していただけると幸いです。「いいね」を押していたけると作者のモチベーションアップになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ