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5月12日 地球と似た星

 ある天文学者が地球と似た星を発見した。彼は天体望遠鏡を使って遠くの星々を観測していたところ、偶然その星を見つけたのだった。どうやらその惑星は地球から遥か彼方に位置しているそうだ。地球とほぼ同じ大気、気温を持っており、生命体が存在する可能性があるとも言われている。

 世界の主要国は我先にと宇宙開発を始めた。地球と似た星があるのなら、ぜひ行ってみたいという想いがあったのだろう。地位の高い科学者はこのように言っている。

「遥か彼方にある地球そっくりな星では、どんな生命体がどんな暮らしをしているか、知りたいとは思わぬか? 知りたいのならこの宇宙開発計画を実行すべきだ」

 この言葉により人々は開発を進めていった。最先端技術を駆使して作ったスペースシャトル、最新鋭の宇宙服といったもので資金を多く費やした。開発が着々と進むにつれて、まだまだ予想以上に資金がかかることが判明した。さらにつけ加えて度重なる異常気象、災害によって宇宙開発どころではなくなってしまった。食糧が不足して戦争が勃発するところもあったほどだ。

「せっかく事業を続けてきたのに惜しいですね」

「しょうがないさ、こんなことになってしまったんだから止めざるをえないよ。これ以上資金を宇宙開発なんかに回していたら破綻してしまう」

 こうして多くの国々は資金をかけて開発をしてきたが、ここにきて計画を止めてしまった。一方、そのころ地球と似た星であるエス星では……。

「しょうがないさ、こんなことになってしまったんだから止めざるをえないよ。これ以上資金を宇宙開発なんかに回していたら破綻してしまう」

 といって、エス星では計画は中止されたという。その後も両者は惑星の寿命が尽きるまで会うことはなかったそうだ。


お読みいただきありがとうございます。


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