第11話 大内義興と会う
描きたまったのでしばらく1日3話続けてみます!
アクセス数嬉しかったらまた4回投稿するかも!
1000字前後で続けていきます!
1517年
戦をせず2年の時が流れた
そして待ちに待った報告が俺の元に届いた
「殿!」
桜井宗的が飛び込んでくる
「大内義興が石見守護に任じられた模様です!」
「そうか…報告ご苦労」
「はっ!」
ついに来たか!と心が踊った
待っていたのだこの時を
その為に力を蓄えていたのだから
そう思うとそばにいた塩谷興久がいう
「兄者はこれを待っていたので?」
「そうだ」
そう、俺は待っていた
大内義興が石見守護につくのを
石見は元々山名氏が守護してきた領国
それを大内義興が石見守護に任じられたとあっては山名氏が黙ってるはずはない
史実でもこれを機に大内氏と山名氏で対立が起きていたからだ
「ということは山名と同盟をするのですね」
「いいや違うな」
「?」
首を傾げる塩谷興久に政久は続ける
「大内義興に会うぞ」
そう言うと家臣たちはざわついた
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1ヶ月後
俺はその後来た山名氏の使者と会うと直ぐに興久を連れて大内義興に会いに行った
大内義興も尼子の当主が自ら石見の事でやってくるとあって驚いていた
「尼子政久にございます」
「大内義興である。遠路はるばるようこそ政久殿」
「ははっ!この度は幕府より石見守護に任じられた事、誠にめでたき事と思いささやかながら自ら手土産を持参しお祝いに駆けつけましてにございます」
「ふむ…ありがたくちょうだいしよう」
そういうと出雲の漆器等の特産品を大内義興に献上した
「…しかし政久殿、自らこられたということは祝いだけではないのでは?」
さすが義興…分かっている
「さすが義興様…実は相談がありまして」
「申してみよ」
「はっ、これをご覧に頂きたい」
そう言うと俺は義興にある書状を手渡した
「…これは?」
「はっ、山名誠豊からの書状にございます」
「ふむ…」
大内義興に渡した書状には山名誠豊から
石見守護を大内義興が任じられたのは納得できない!尼子政久殿も協力して石見を攻めて欲しい!
みたいな山名氏として大内氏の守護就任を不服としそれを理由に大内氏と一戦交えたいと言ったことだった
「…これを私にみせてどうするつもりか?」
「はっ。我々尼子家は大内義興様の石見守護を認めましたゆえこのような山名氏の提案を受け入れる訳には行きませぬ。つきましては…」
「山名を尼子が攻めるゆえ手伝って欲しいと?」
「はい…お察しの通りで」
少し考えた大内義興は
「良いだろう。尼子政久殿の提案に乗ろう。尼子氏が山名を安心して攻めれるように安芸、備後、備中の動きには警戒しておこう」
「はっ!ありがたき幸せ」
こうして史実では山名氏に便乗し石見を攻めた歴史を変え山名氏との全面戦争にむかうのであった
「尼子政久…侮れぬな」
政久が去ると大内義興は一人呟いた