第10話 平和な時
アクセス数が4桁行きました!
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感想や意見待ってます!
ということで今日は4本目もあげます!
1516年
出雲・伯耆を平定し約1年平和な時を過ごした
このままでも確かに良いがそれではダメである
どんどん動いていかねば
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「兄者、興久にございます」
「入るがいい」
そういうと興久を部屋に通した
「どうであった?」
「兄者の言う通りにしてきました」
実は前年、興久には領内の再建と同時に石見の高橋氏への調略を指示していた
そしてその結果が届いたのである
「高橋氏は元々我らの味方でございましたが此度の会談の結果我らに味方するとのことです」
「そうかよくやった」
高橋氏は俺が好きな本城常光の一族にして石見では有力な者達。それらを味方にすることは大内氏への対抗する事の表れでもある
だが
「しかし今は大内氏と敵対はしない。それも同意済みか?」
「もちろんにございます。そこもこちらの予定通りに」
「そうかよくやった」
そういうと興久は疑問をぶつけ始めた
「兄者が高橋氏を味方にする理由は分かりますがなぜ今は大内氏と対立しないので」
興久の話はごもっともだ
なぜなら高橋氏に出した条件は石見を尼子が平定した後に石見の半分は確実に安堵すること
石見銀山の収益の二割は高橋氏のものにすること
大内氏が攻めてきた場合直ぐに興久が助けに行くこと
と若い興光の継いだ高橋氏にとっては非常に得しかない内容だからだ
そこまでの好条件をしながら大内氏ともまだ戦わない
興久には政久の狙いがわからなかった
「まぁ焦るな。あと1年待て。さすれば意味が分かる」
「1年?ですか?…兄者が言うなら待ってみましょう」
興久は不服そうだ
そりゃそうであろう
石見の先陣を任せられると思い高橋氏に調略したら敵対しないのだから
功を稼ぐ機会が無くなってしまうわけだ
「待つことも大事だ。」
そう言うと興久を自分の屋敷に返した