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私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!?  作者: さいとう みさき
第三章お兄ちゃんの面倒は私が見てます、私を通さないといけないよ!
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3-2女の闘い

長澤由紀恵15歳(中学三年生)。

根っからのお兄ちゃん大好きっ子。

そんなお兄ちゃん大好きっ子が学校見学で兄の高校に行くと‥‥‥


「私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!」


ここから始まるラブコメディー。

さいとう みさき が送る初のラブコメ小説! 


胸か!?

やっぱり胸なのかぁっ!!!?(由紀恵談)

 

 下校帰りに近所のショッピングモールで新しい水着を新調する為に私と紫乃は急いでいた。



 後輩の吉野君に誘われて市民プールのタダ券で一緒に遊ぶ約束をしたのだけど私の我がままでお兄ちゃんや紫乃も一緒に行ける事となった。


 なので尚更水着選びには気合が入る。


 ショッピングモールに着いて二階の水着売り場に到着すると私たちと同じような考えの学生が沢山いた。



 「うわ~、みんな水着買いに来てるんだぁ。凄いね、あ、うちの学校の子もいる」


 「みんな考える事は同じかぁ。紫乃、私たちも早速水着選びしましょ!」


 今朝お母さんにおねだりして水着代はしっかりもらっているので色々と選べる。

 私はさっそく近くにある水着から選び始めた。



 「由紀恵ちゃん、ここって私のサイズに合うのが無いからむこうの水着見てくるね~」


 「なっ!? ここの一番大きいのでも入らないの!?」


 「うん、書いてあるサイズ見るとちょっとね~」



 紫乃っ!?

 前々から大きくなっているのは知っていたけどまさかそこまでとは!?



 「あれ? 由紀恵ちゃん??」


 「で、でかければいいってもんじゃないわよ!! くう、こうなったら意地でも可愛いの見つけてやるぅ!!」


 ちょと涙目で私はフリルの付いたやつや胸をリボンでフォローしているような水着を選んでいく。





 「あれ? もしかして由紀恵ちゃん?」



 いきなり声をかけられた。



 ん?

 この声は!?



 慌てて声のした方を見ると隣のサイズ別の水着の所でおっぱい女、高橋静恵が水着を選んでいた。


 「奇遇だね、由紀恵ちゃんも水着買いに来ていたんだ?」


 「こ、こんにちわ高橋さん‥‥‥」


 私は挨拶しながら高橋静恵の手に持つ水着をチラ見する。

 あの凶器を納めるサイズとなると‥‥‥



 「ビ、ビキニぃっ!?」



 「あ、これ? いやぁ、収まるサイズが無くてワンピが見つからないのよ。サイズだけで見ていくとこれになっちゃうのよね?」


 そう言ってあの凶器を腕で持ち上げる。


 「ぐっ! そ、それはさぞかし難儀でしょうね。可愛い水着が着れ無いとは残念ですね」


 「うーん、そうね。でも由紀恵ちゃんのお兄さんならこう言うのが好きなんじゃないかなって」



 「なっ!」



 真っ向からその凶器でお兄ちゃんを誘惑に来るか、このおっぱい女め!!



 「う、うちの兄にはそう言ったものは刺激が強すぎて相手にされませんよ?」


 「そうかな? 太田君に聞いたら長澤君もこういうの嫌いじゃないって言っていたらしいし?」



 あのバカ親友その一!

 後で死刑よ!!


 なんて情報をこの女に与えるのよ!!



 確かにお兄ちゃんの部屋には内緒でしまってある巨乳のグラビアアイドルの写真集があったけど‥‥‥




 

 「あれ? もしかして先輩の妹さん??」



 更に他の所から聞いた声がしてきた。

 そちらを見れば矢島紗江が同じく水着を選んでいる!?



 「や、矢島さん!?」


 「奇遇ですね、由紀恵ちゃんも水着を‥‥‥ って、あれ? もしかして高橋先輩ですか?」

 

 「えーと、同じ高校の制服って事は?」


 「ああ私、矢島紗江っていいます」


 「高橋静恵です。えーと矢島さんって由紀恵ちゃんとお知り合い?」


 「はい、私バスケ部のマネージャーやっていて長澤先輩の所に良く由紀恵ちゃんが差し入れに来るので」


 「へぇ、私も長澤君とは同じクラスなんだ」



 ぴきっ!

 ぴきっ!!



 ん?

 なんか今割れた音がしたような‥‥‥



 「そ、そうなんですかぁ、せ、先輩と同じクラスなんですかぁ‥‥‥」


 「ふーん、マネージャーさんねぇ‥‥‥」



 あ、あれ?

 二人がなんか目線の火花を散らし始めている?




 「うえ~ん、由紀恵ちゃ~ん。こっちのサイズだとお腹とお尻がぶかぶかだよぉ~」


 紫乃がそう言いながらいくつかの水着をもってこっちに来る。

 

 「ところで由紀恵ちゃん、あの人何なんだろうね? すっごい奇麗な人なのにこそこそして水着を選ぶのもす~っと試着室行くからいきなり現れたようでびっくりするよぉ~」



 「はいぃ?」


 

 紫乃に言われてそっちを見ればなんと泉かなめが試着室で水着を着ていた。



 そして私は息を飲む。


 

 カーテンが少し開かれたそこには完璧なスタイルの美女が水着姿になっていて自分を鏡で見ている。


 しかも大人の魅力を醸し出す黒のワンピースハイレグ!

 胸元だってそこそこ開かれ大胆なデザイン。

 そこに目立たないはずの彼女が一気にその美しさをアピールに出た感じだ!?


 泉かなめは鏡を見てから拳を胸もとに持ってきてうんうんと頷いている。



 どう言う事よ!?

 あんたキャラが違わない!?

 

 そしてその水着誰に見せるつもりだぁっ!?




 「じゃあ、試着してみましょ!」


 「良いですよ、先輩はおっきいだけじゃなく活発的な方が好きなんですよ!」



 「はいぃっ!?」



 あたしは泉かなめに気を取られているうちにこっちは試着勝負が始まっているぅ!?


 高橋静恵と矢島紗江は二人して試着室へと向かっていく。

 あっけに取られていた私だったけどこうしちゃいられない!!




 私も慌ててよさそうな水着を手に取り試着室へと向かうのだった。


 

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ここまで読んでいただきありがとうございます。

連投させていtだあきましたがとりあえず連投はここまででいったん終わり、当面毎日更新になります。

どうぞ引き続きよろしくよろしくお願い致します!


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