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私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!?  作者: さいとう みさき
第六章お兄ちゃんは妹がもらったラブレターを気にしなきゃいけないよ?
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6-7お姉ちゃんにはなれません

長澤由紀恵15歳(中学三年生)。

根っからのお兄ちゃん大好きっ子。

そんなお兄ちゃん大好きっ子が学校見学で兄の高校に行くと‥‥‥


「私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!」


ここから始まるラブコメディー。

さいとう みさき が送る初のラブコメ小説!


なんですってぇっ!?(由紀恵談)

 

 「う~ん、結局恋バナがメインで終わってしまった‥‥‥」



 私はファミレスから自宅に向かっていた。


 「でもさ、いろいろと面白い発見できたよ~。まさかトマトケチャップが味噌の味になるとはね~」



 いや、そんなのやっていたのは紫乃一人よ!?



 何しに行っていたんだかこの幼馴染は私の隣をニコニコしながら歩いている。



 「そう言えば友ちゃんにはまだ話してないの?」


 「お兄ちゃんに言うほどの事じゃ無いと思うけどね?」



 まあ今回の話はお兄ちゃんに相談するまでもない。

 明日の放課後にきっちり会ってその「お姉さま」にはなれないって断ればいいのだから。



 「ん、紫乃それじゃまた明日ね」


 「ばいばい~由紀恵ちゃん~」



 もうすぐ自宅なのでこの辺で紫乃と別れる。

 とは言っても紫乃の家は歩いて三分もしないご近所なんだけどね。


 私は特に何も考えず家に帰るのだった。



 * * * * *



 「そ、そんなぁ。長澤先輩、お願いです側にいるだけでも良いですから‥‥‥」



 私は翌日の放課後体育館の裏と言う定番の場所に出向いていた。


 そしてラブレターを寄こしてくれた三浦佳奈美に対してやんわりとしかしはっきりと交際について、「お姉さま」になる事に対して断った。



 「可愛い後輩として節度ある関係を保てるのなら構わないわ。でもさっきも言った通り私はもう受験勉強に身を入れなければならないし綿貫君を含めお話あった人にはすべてお断りをしているのよ」



 三浦佳奈美はショボーンとして「わかりました」とだけ言ってとぼとぼとこの場を離れようとした。



 「三浦さん、先輩として生徒会として何かあれば相談にはのります。個人的には節度ある対応になるけどね」



 「え? 長澤先輩‥‥‥」


 「可愛い後輩に好意を持ってもらうのは悪い気分ではないわ。でもそう言った関係抜きで有るならばいつでも相談相手くらいにはなってあげれるわ」


 私はそう言って三浦佳奈美に微笑みかける。



 「長澤先輩‥‥‥ずるいです。そんなんじゃやっぱり先輩を嫌いになんかなれないじゃないですか‥‥‥」



 そう言って彼女は微笑んで立ち去ってしまった。



 ふう、何とか恨まれずに済んだかな?


 綿貫君たちと違って高橋静恵の話のように変に粘着されても困るからね。

 絶妙な距離で恨みを買わないようにっと。



 私はほっと胸をなでおろして体育館の裏から校門へ向かって歩いていた。



 * * *



 「なんだ、長澤ではないか。まだ学校にいたのか?」



 かけられた声の人物を見ると新田泉一郎、生徒会長様だった。


 「会長こそこんな時間まで何しているんです? 塾は?」


 すると新田会長は面白くもなさそうに一通の封筒を渡して来る。


 「なんですこれ?」


 「まあ、読んでもらえばわかる」


 それだけ言ってさっさと先に帰って行ってしまった。

 全く相変わらず頭のいい人の考えている事は分からないものだ。


 しばらくぼぉ~っと新田会長の後姿を見ていて校門から姿を消した頃に私は受け取った手紙を見る。



 「長澤由紀恵様へ」



 ずいぶんと古風な筆文字。

 そして会長に似合わず薄水色の封筒。


 なんとなく気になりその場で開けてみる。

 そして‥‥‥




 「なんですってぇっ!!!?」




 私の絶叫がこだましたのだった。

 

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