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その日の夜。雨は強くなり、雷も鳴っている。そして、風の音も聞こえてくるくらい強い。まるで、台風のような天気だ。すると、誰が俺の自室の扉を開いた。
「起きている?和真君」
白いシャツに紺の短パンを履いた、とてもラフな格好をしている木嶋さんだ。
「どうしたの?木嶋さん」
「雷が怖くて来ちゃった」
「そっか……」
なら、俺の隣で寝る?なんて、自分から、言えるわけないけど、木嶋さんが怖がっていることだし、ここに来たいと言うことは、そう言うことだよな……
「良かったら、隣寝る?」
「うん、そうするね」
木嶋さんは俺の布団に入る。木嶋さんの綺麗な顔が目の前に……木嶋さんはにっこり笑うとこう言った。
「やっぱ、まじまじと和真君にみられると、なんか、恥ずかしいなー」
「それを言うなら、こっちも恥ずかしいですよ……」
木嶋さんはじっと、俺を見る。相変わらず、木嶋さんの可愛い。
「いいよ。和真君。和真君がしたいなら、私は受け止めるよ……」
両手を広げてる、木嶋さん。あの胸の中に飛び込めば俺を優しく抱きしめてくれるだろう。けれど、駄目だ。俺には駒形さんと言う。この雰囲気のノリだけで、飛び込むのは間違っている。
「ごめん、そう言うのは駄目だと思うから……」
俺は、木嶋に背中を向けて、寝ることにした。
すると、雷が落ちた。光ってからすぐに大きな音が鳴ったから、この辺で落ちたかもしれない。すると、木嶋さんが俺を抱きしめた。俺は、木嶋さんの手を優しく握った。嫌がるそぶりも見せなかったから、俺はこのまま寝てしまった……
――次の日――
昨日とは違い、今日はとても快晴だ。
自室のバルコニーから見る景色からは、雲一つもなく、空気が澄んでいる。今日みたいな日は、目の前にある海で遊びたいなぁーと思うけど、あいにく、昨日の雨の影響で、海は大しけだ。
「おはようー和真君。昨日はすごかったねー」
「そうですねー。だけど、今日は、いい天気ですよ」
「そうだね……こういう時は、和真君とたくさん遊びたいなー」
木嶋さんは、背後から抱きしめた。
昨日の夜から、よく甘えてくるな……こういう時、俺はどうしたらいいのだ?
「た、大変ですよ和真殿!」
「あっ、お取込み中でしたか」
「ち、違いますよ!ちょっと、じゃれあっていただけ」
「じゃれあっていたわりには、親密すぎませんか?」
彩華さんは、目を細めじっと見てくる。木嶋さんは抱きついたまま。それは、そうなりますよね……
木嶋さんは何事も無かったかのように、俺から離れ、彩華にこう言う。
「それより、何しへここに来たのかな?」
「それがですね!昨日の雨の影響で、別荘から帰る道が塞がれてしまって、帰れなくなってしまったんです!」
「えっ、じゃあ、俺たち……」
「一応、西園寺グループが総力を上げて、道の復旧に取り組んでいますが、完全復旧には一日はかかるそうで……」
「そっか……仕方がないよね」
「本当だったら、ヘリで抜け出す方法もあったのですが、今日は風が強くて、その方法も不可能になりました……」
「そうですか……」
流石西園寺グループ。道が使えないから、空から迎えに来させるなんて言う、発想があるとは、庶民の俺達では到底思いつかない。ヘリが使えたら、是非一度くらいは乗ってみたかった。
「それで、今日一日は、何をするのかしら?」
「おはよう!駒形さん!」
「おはよう。木嶋さん。それより、どうして木嶋さんが和真の部屋に?」
「それは、木嶋さんが雷を怖がってこの部屋に来たからですよ」
「じぁ、じぁ、お二人は昨日の夜を一緒に過ごしたと言うことですよね!」
きっと。いかがわしい事を想像しているだろう。くねくねと身をよじらせ、一人で興奮している彩華さん。この人はとりあえず無視。それよりも
「駒形さん。俺達は、昨日、二人で寝た。だけど、
いかがわしい事はしてないから」
「和真君の言う通りだよ。和真君とはただ一緒に寝ただけ、それ以上までは発展しなかった……」
「分かっているわ。和真がそんな事をしないこと出来ないくらい、度胸がないくらい」
「駒形さん……」
最後の一言がなければ、俺は感動したのに……
「さて!変な疑惑も解けたところで、この後どうしますか!?」
変な疑惑を作ったのは、彩華さんのせいですよとツッコミを入れたいところだが、なんか変なことを言われても嫌なので、このままスルーしよう。とりあえず、この孤立化をどうにかしなければ、ならないが、どうして、彩華さんはこんなにも危機感がないのだ。まさか、この状況に喜びを覚えているわけないよな……
「そういえば、食料とか、電力の方はどうなっているの?」
「あぁ、その辺はお構いなく。こう言うことのため、最低でも一週間分は備蓄されています。電力の方も、こう言う時のために、備蓄さんているので、ご心配なく、て言うか、食料以外は、特に影響は無かったので、いつも通りに使ってもらっても構いませんよ」
「なら、お風呂にも入れるんだね」
「もちの論です!」
なるほど、それで彩華さんも安心していられるわけか……なんか、良かった……
「さて、話は戻って今日一日中、何しましょう!」
昨日は、課題をやったりして、疲れたし今日一日くらいはのんびり過ごしたい……そんな思いがあった俺は、手を挙げこう言った。
「各自、自由に過ごすとか!どうでしょうか!」
すると、みんな俺を軽蔑するかのような目で見てきた。「えっ?彩華さんの別荘に来たのに、それはないよね……」「はぁ?……ここまで、来てそれをやりたいの?」「あ、ありえない……」みたいな事を言葉では言われてないが、心の声が聞こえるような……目線で、俺を見る。すると、駒形さんが笑った。
「まぁ、やる事もないし、たまにはのんびり、そう言うのもありかもね!私も、和真に一票」
まさか、駒形さんが俺に賛同してくれるとは……
いつもは、素直じゃないのに、こうやって素直に、賛同してくれたのが嬉しい。そんな駒形さんに木嶋さんと彩華さんは……
「そうだね!海もおおしけで、外で遊ぶことも出来ないし、私も和真君達に賛成!」
「わかりました。皆様がそうしたいなら、今日はそう言う日にしましょう!」
こうして、今日一日、各自自室で自由に過ごしていた。俺は、ベットの上で漫画アプリを開いて漫画を見ていた。家のベットで読む漫画も最高だけど、こうやって、他のところで読む漫画もまた最高だ。クーラーをつけなくても、涼しい風は入ってくるし、ベットの布団もふかふかで、なんか……だんだんと……その日、俺は夕方まで、寝てしまい、せっかくの一日を無駄にしてしまうのであった。そして、西園寺グループが総力をあげた結果、本当に一日だけで、道を復旧させてしまったので、俺達は別荘と別れるのであった。
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