60 5月
4月下旬の昼休み
――屋上にて――
誰もいない屋上で俺は今、壁ドンされていた。
「あんた、5月のゴールデンウイーク暇だよね?」
その前に、この状況は一体どういう事なのでしょうか?
なぜ、俺は、駒形さんの壁ドンを受けなければならないのでしょうか?
そう思いながらも、俺は駒形さんに返答した。
「まぁ、暇ですけど……」
すると、駒形さんは不気味に笑った。
一体、なんなんだ!
俺は何か悪いことをしてしまったのか?!
不気味に笑う駒形さんは言った。
「実は、最近出来た、遊園地のチケットが抽選販売で当たってしまったのよ。だからあんたと一緒にどうかなと思って誘ってみたのよ」
なるほど、それはおめでとうございます。だけど、わざわざこんなところで、こんなことをしなくてもいいのでは……
「ほかの奴らに邪魔されたくないのよ。例えば、彩華さんとか彩華さんとか……それに、このチケットは、皆が欲しがるようなチケットなのよ!だからこんなの持っていると言うのが、バレたら色々と面倒かもしれないのよ!」
このチケットが、みんな、欲しがるほど、その遊園地は、有名なのだろうか?
「あんた知らないの?この遊園地の一番の目玉」
「知らないです……」
「はぁ……あんた、もうちょっと、世間の情報を知っておきなさいよ……」
そういうと、俺に指をさし、こう言った。
「いい、この際覚えてきなさい!この遊園地の目玉はバーチャルの世界に実際に入れることができると言われているアトラクション。オンライン アドベンチャーワールド。実際、向こうの世界にいるような感覚を味わえてかつ、冒険や狩りを楽しむゲームになっているらしいわ」
なるほど、なんか、面白そうだ。
まるで、有名はアニメ見たいな世界観を楽しめそうだ。
「それで、どうする?行くの?行かないの?」
せっかく駒形さんが当ててくれたチケットだ。
選択肢は……
「よろしくお願いします」
「了解。手に入れた甲斐があるわ」
そう言うと、駒形さんは俺の手を握った。
「これ、和真のチケット。この日は、忘れない遊園地デートをしましょうね!」
天使のような笑顔を見せた駒形さんは、上機嫌に屋上を後にした。
こうして、駒形さんと遊園地デートの約束をする事になった俺。
オンラインアドベンチャーワールドはとても楽しみだし、駒形さんともデート・・・・・・
今らか想像するだけで、とてもウキウキする!
だが、この遊園地にはある人が深く関わりがあった事をこの後、俺は知る事になった。
そして、その人物はこのデートの約束へ、影響を出してくる事をまだ知らない。
読んでくれてありがとうございます!
次回もよろしくお願いします!




