55 2年目!
あぁ……どうしよう……
俺が駒形さんを選んでから、一週間が経ってしまった。
それにも関わらず、まだ駒形さんと、デートぽい事などをしていない。
今のところ、駒形さんは怒っているような様子とかはなく、今まで通りて言う感じだが、そろそろ駒形さんも何かを言ってきても良い頃だろう。
そう思い、家を出ると、俺の家の前に駒形さんがいた。
だが、いつもの駒形さんとは少し違う。
「おはよう和真……」
そこにはショートヘアの駒形さんがいた。
駒形さんはどこか、恥ずかしそうにしている。
「どうかな和真……」
長い髪のときも良かったが、この駒形さんもとても可愛い。
見た感じ、前髪を切りすぎた感はあるが、少し子供ぽさがあって、そこがまた、たまらない。
「とても似合っていますよ」
「前髪、変じゃない?」
「大丈夫です。むしろ、そこも可愛いですよ」
「あ、ありがとう……」
何とも言えない空気が漂う。
可愛いなんて言ったが、その後の事は何も考えてなかった。
「ほら、和真!行くわよ!」
と駒形さんは俺に手を差し出してきた。
もしかして、これはそう言うことだよな!
「早くしなさいよ!」
俺は駒形さんんの手を握った。
今日は少し肌寒いが、駒形さんの手はとても暖かい。
俺達は、特に会話がなく手を繋ぎ歩く。
何かを会話しようと試みたが、ネタがない。
そうして、歩いていると後ろから声がした。
「二人とも、朝から熱々ですね」
振り返ると、そこには葵さんがいた。
葵さんは俺達が繋いでいた手をチョップをし、俺達を離す。
そして、俺の手を握った葵さん。
「和真君、私とも繋いで貰うから」
いや、困ります。ここには駒形さんが居ますし、それに駒形さんも今にも怒りそうですよ!
「私達言ったでしょ?まだ和真君の事は諦めてないから覚悟しておいて!てね」
確かに言いました。
だけど、駒形さんがいる前で、堂々とやりますか?
ほら、駒形さんが睨みつけ俺達の所へ
「ちょっと!私の和真から離れなさいよ!」
「別にいいじゃないですか!和真君はみんなの物です!」
そう言って、葵さんは俺を引っ張る。
あの……葵さん。
胸当たっていますが……
「和真は私の物だから」
そう言った駒形さんは、俺のもう片方の腕を掴んだ。
「離れてくれます?駒形さん?」
「嫌!和真は私の物だもん!和真が私を認めてくれたから私の物!」
駒形さんが言う通り、今は、駒形さんの物だ。
俺は駒形さんを認め、駒形さんの彼氏になったんだ。
だから、今は駒形さんのものだ。
葵さんが邪魔をするのは駄目だ。
「すみません葵さん。今だけは、駒形さんに譲ってあげませんか?その代わり、後でしっかり、葵さんに付き合うので……」
そう言うと葵さんは、「はぁ……仕方がありません」と言うと俺の腕から離れた葵さん。
今回は、駒形さんに譲ります。ですが、覚悟していてくださいね!」
と俺に葵さんは駒形さんをみる。
そして、こう言った。
「駒形さん。私、諦めていませんから!駒形さんの隙があれば、和真君、奪いますからね!」
「望むところだわ!いつでもかかってきなさいよ!」
二人は笑った。
だが、二人からは、「負けない」と言う思いが伝わるほど、二人の間には、ばちばちとしていた。
「さぁ、和真行くわよ!」
「ちょ、ちょっと駒形さん!」
「じぁ、ご機嫌よ葵さん」
「はい!ご機嫌よ」
手を振り俺達を見送った葵さん。
笑顔で手を振る葵さんだが、怖いです!
「ちょっと、和真……」
すると、俺の頬っぺたを引っ張る駒形さん。
俺は何も悪い事はしてないのに!
「嘘をつき!葵さんにデレデレしていたくせに!」
「いいえ!していたわ!葵さんの胸を見ながら!鼻を伸ばしていたもん!」
いいえ、伸ばしていません……
と言いたが、そうとも言い切れない自分がいて、言い返せない!
葵さんの胸が当たった際、俺は、驚いた。
それと同時に葵さんの胸の方をチラリ……
ブレザーを羽織って良く分からないが、葵さんの胸を見てしまった。
「この変態!ドスケベ!浮気者!もうあんたなんか……」
その瞬間、駒形さんの唇が俺の唇に当たった。
「他の女性にも、気に留めないほど、私に夢中にさせてあげるから!」
なにそれ……今の言葉、もの凄くカッコよかったです……
「なに?もう私に夢中になったのかしら?」
「い、いいえ、そんなことありません!」
「ふふ、照れちゃって、可愛い」
ツンツンと俺の頬っぺたを触る駒形さん。
いつか、必ず仕返しをしてやる……
そう心に誓う俺は、駒形さんと学校に向かうのであった。
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