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文化祭 キャンプファイヤー

俺達、白雪姫の劇は成功し、無事文化祭を終えた。

さて、ここからはフリータイム!

一人で、文化祭を回ろう!


「ちょっと待ちなさい和真!」


と息を切らしながら俺を呼び止めたのは、駒形さん。


「あんた夜のキャンプファイヤーの相手決まったの!」

「いや、まだだけど」


ていうか、キャンプファイヤーに参加するつもりはなかったが……

文化祭が終わると、キャンプファイヤーが行われる。

けれど、参加は自由だったため、俺は行くつもりはなかった。


「ならば!私と一緒に踊ってあげるわ!」


いや、別に・・・・・・


「勘違いしないでね。私は、寂しそうな和真にいい思い出を残してあげるために私が一肌脱いだだけだから!」


とか言って本当は俺と踊りたいだけでは……


「なんか、言いたそうだけど、なにか?」

「いえ、別に」

「じゃあ、後で靴箱で待っているから」


と言う約束を交わされ、俺と駒形さんは一旦別れた。

さて、ここから、フリーどこから回ろうか?


「ちょっと待ってください!和真殿!」

と勢いよく現れたのは彩華さん。

はぁ・・・・・はぁ・・・と息を切らしているが、大丈夫なのだろうか?


「和真殿!今夜一緒に踊りませんか!?」


ゴメン!無理先約がいるんだ」


「誰ですか?!」

「駒形さん」

「駒形さんですか!なら、駒形さんは放置して、私と踊りましょう!大丈夫です!駒形さんは放置して、私と踊りましょう!」


いや放置するのは駄目だろう。

ていうか、そんなことしたら、俺が駒形さんに怒られてしまう!


「大丈夫ですって!なんとかなりますよ!」


いやいや、大丈夫じゃあ、ありませんよ!


「なんですか、私とそんなにも踊りたくないのですか?」


と不機嫌そうに顔を膨らませる彩華さん。

これは断れる状況になったもんだ。


「分かった。一緒に踊るよ」

「やったー!ありがとうございます!」


ごめんなさい!彩華さん!

やっぱり駒形さんは裏切ることは出来ません!

だから、駒形さんと踊ります!


俺は、彩華さんと踊る嘘の約束を終えて別れた。


はぁ・・・・・・この後どうしよう。


そう思いながら、廊下を歩いていると、葵さんと遭遇した。

俺に気づいた葵さんがこちらへ来る。


「どうしたのですか?葵さん」

「良かったら一緒に回ろうよ」

「うん、いいですよ」


俺は葵さんと文化祭を回った。


「和真君はいあーん」


屋台で買った焼きそばを俺達は一緒に食べた。

焼きそばは勿論美味しい。


その後も葵さんと文化祭を周りあっという間に夕方になった。

文化祭も終わり、片づけを始めているクラスばかり。

こう言う光景を見ると、どこか寂しさを感じるものだ。


「和真君、そろそろ運動場へ行こっか」

「ちょ、ちょっと葵さん」

俺は葵さんに引っ張られる形で運動場へ行くことになった。

これから、駒形さんと会わないといけないのに!


「ねぇ、和真君。この文化祭で行われるキャンプファイヤーの噂って知っている?」


噂?ただのキャンプファイヤーに噂とかあるのか?


「実はね、このキャンプファイヤーで、最後に踊った人と居ると、その人たちは結ばれて、永遠に幸せになると言う噂があるんだよ」


永遠に幸せとは少々大袈裟な部分があるのだが、そんな噂が・・・・・・


「だからね、私達も永遠に幸せになろうよ」


俺の手をぎゅっと握り俺を逃がさないと言わんばかりだ。

このままじゃあ、駒形さんとの約束を守れない!


「あの、お手洗いに行きたいのですが!」

「なら、私もついていくよ」


そこまで俺を放したくないのか!?


恐るべし、葵さん!


でもまだ逃げ道はある。


俺は葵さんとお手洗いに向かう。

葵さんは、お手洗いの外で待った。

今がチャンスだ!


俺はトイレの窓から逃げた。

トイレは1階。

だから簡単に葵さんから逃げた。

ごめんね!葵さん!


俺は駒形さんが待っている体育館裏に来た。


「遅い!何してたの!」

「ごめん!ちょっと寄り道していて」


本当は葵さんに捕まって来れなかったが!


「全く、ちゃんと約束は守ってね!」

「ごめん」


俺達は、キャンプファイヤーの会場である運動場へと向かう。

もう、日が沈み、夜がやってくる。

今年の文化祭も着実に終わりを告げている。


「なんか、寂しいもんね」

「そうですね」


そうこうしていると、火がついた。


「さぁ!これから本番だらからまだ気を抜かないように!」


どことなく、やる気を出す駒形さんに、少々不安になるが、


「ちょっと待って和真君」


そう呼びかけたのは、葵さん!


「酷い、私をおいて、駒形さんと」


いやこれには!

今にも泣きそうな葵さん。


「ちょっとどういう事」


えっと、どういうことでしょう・・・・・・


今にも怒りそうな駒形さん。


「ほぉ~、和真殿、私との約束を断ったは、こう言う事なのですね」


いや、それには事情が・・・・・・

今にも襲い掛かりそうな彩華さん。


「これは一体、どう事なのかしら、きっちり説明して貰いましょう」


駒形さんに言われたとおり、説明をした。


「はぁ・・・・・・呆れた」

「それで、私から逃げたんだ」

「ごめん」

「それなら、早く言ってくださいよ~そうすれば、諦めたものの」


嘘をつかないでください!

俺は駒形さんと約束があると、彩華さんには言いました!

そして、その返答が!、なら約束を破ってしまえ的な!


「えっ!?それって本当なの!?」

「さ、さぁ?!」


嘯く彩華さん。

だけど、嘘がバレバレですよ。


「まぁいいわ。みんなが和真と踊りたいことだけは分かったわて、言う事で、和真覚悟は良いわよね」


えっと、覚悟とは

一体何が待っているのですか!?


「和真には、お詫びと言う事で、みんなと順番に踊って貰うわ」


えっ?!何それ!?


と言う事で俺は、みんなと踊ることとなった。

順番はくじ引きで行われ、踊った。

そして、最後曲は、みんなが喧嘩しないようにと言う、葵さんの意見で俺はみんなと踊ることになった。

1番の前半戦は彩華さん、1番の中盤は葵さん、ていう感じで俺はみんなと踊った。


「和真殿!楽しいですね!」

「そうですね」

「和真君!

「和真!もっとキレ良く踊りなさいよ!」

「は、はい!」


そう言えば、最後の曲を踊った人物とは永遠に結ばれる的なことを、葵さんがいっていたなぁ・・・・・・


ていう事は、俺は将来的に全員と!


まさか、そんなことはないか・・・・・・

だっていずれ、俺はこの中から、一人を彼女にしなければならないのだから・・・・・・



読んでくれてありがとうございます!

次回もよろしくお願いします!

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