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3 初めての生徒会室

2024年5月10日に推敲しました。

是非とも、よろしくお願いします!

朝の一件から、俺は生徒会室に行くことになってしまった。

今まで、問題を起こして、生徒会室に行くなんて無縁だと思っていたのに、まさか、こんなことで行くことになるとはつい数日前の俺がみたらびっくりするだろう……


生徒会室の扉が目の前に

なんとも言えない重圧を感じる。

さて、生徒会室へ入ろう。


いや待てよ。生徒会室はどうやって入ればいいのだ?


一度ノックして、入るべきなのか?

それとも職員室感覚で、失礼します!と部屋に入り、組と名前を名乗るべきなのだろうか?


分からない!


俺は、扉の前で立って考えた。

そして、考えた末に一番無難そうな行動をした。

まず、一度、ノックをして相手からの返事を待つ。


扉をノックした。

しかし、無反応。


これは、誰もいないと言う事なのか?

それとも聞こえていなかったのだろうか?


俺は、もう一度叩いた。

だが、無反応だ。


て言う事は誰もいないと言う事だ。

人を呼びつけておいて、なんていう対応だ!これが生徒会役員共がやることか!


すると、西園寺さんが小走りにやってきた。


「ごめんなさい。和真殿」

「さぁ、中に入ってください」


西園寺さんが生徒会室の扉を開け、俺は初めての生徒会室へ踏み入れた。

室内は、会社の重役とかお客様を案内するような室内で、すごく緊張する。

しかも、目の前には、生徒会長の椅子もあるし、こんな学校他にも存在するのだろうか?


「さぁ、良かったらそこのソファに座ってください」

「で、で失礼して」


 教室の硬い椅子とは違い、ソファはものすごく柔らかい。

なんか、偉くなったような気分だ。


「それでは、早速ですが。お説教を始めたいと思いますでは、手を出してください」

「えっ?」

「ほら早く」


 なぜ手を出さなければならないのかは不明だが、西園寺さんがそういうには、ちゃんとした理由があるだろう。手を出すと、西園寺さんが俺の手を握る。


西園寺さんはにっこり笑った。


「和真殿の手は、温かくて柔らかい。そして、女の子みたいにすべすべしていますね。もしかして、お手入れでもしていますか?」


「まぁ、一応してますけど」


 これってお説教なのか?

明らかにお説教とはかけ離れていると感じるのだ気のせいだろうか?


「あぁーずっとこのまま握っていたい」


だんだんと握る手が強くなってきている。

それよりも……


「西園寺さん。お説教は」

「お説教?そんなの和真殿をここに呼ぶ口実みたいなもんですよ。それよりも……」


西園寺さんが俺の方へ来る。

そして、俺の腕を肌ですりすり始めてきた。


「あぁーすべすべでいいですねー」


 西園寺さんの頬が、手に伝わる。

西園寺さんの頬もすべすべだ。


いやいや、それどころではない。

これは過度なスキンシップではないか!


「あの、西園寺さん、それは過度のスキンシップでは?」


「そうですね。これは立派な規律違反ですね。だけど、この気持ち抑えられないんですよ!」


 西園寺さんは俺を抱きしめる。

完全に欲が暴走している!


「ちょっと、落ち着いてくれ!」


 清水さんもすごかったが、西園寺さんの胸も凄い。

柔らかいものがダイレクトで伝わる。


「あぁ、良い。和真殿の匂い。そして、和真殿を独占しているという気持ち。なんとも癖になりそうです」


こうして、西園寺さんは、数分間ずっと俺を抱きしめるのであった。


数分後


「そのごめんさい!私、つい気持ちが抑えられなくて!あんな事をしてしまって!生徒会役員失格ですね……」


「別にいいですよ。気にしないでください。それに西園寺さんは生徒会役員失格じゃないと思いますよ」


「えっ?」


「だって、西園寺さんはいつも生徒の模範になるように生活態度から、勉強まで頑張っているじゃないですか!たまには羽目を外してしまっても大丈夫だと思いますよ」


すると、西園寺さんは笑った。

そして、こういった。


「そういうところが好きですよ和真殿」


笑う西園寺さんに、俺は心が奪われそうになってしまった。


こうして、生徒室の訪問も終え、俺は急いで昼食を取るのであった。




読んでくれてありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!

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