表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/86

17 女子の修羅場は怖い……

互いに協力し合った二人は俺がいるであろう場所をくまなくさがした。


そして10分頃たった頃だろう。


「そこにいましたか?葵殿!」

「いいえ、この教室にもいません!」

「となるとあと残るのは2教室……」


彩華、葵の二人は互いに協力し隈なく教室を探した。そして残る教室は左奥の3年1組の教室とそのとなりの3年2組の教室。


「彩華さんはどちらの教室にしますか?」


「そうですわね私は3年1組の教室がいいですが葵殿は」


「私はどちらでも……」

「なら、私がこちらへ」


彩華はその教室の前に立ち教室の扉をあける準備をした。


「では私はこちらで」


葵も彩華同様、その教室の前に立ち教室の扉をあける準備をした。


すると彩華はうっすら微笑み葵のほうを見た。


「葵殿、ここまでありがとうございました。けど私が和真殿を先に見つけても恨まないでくださいね」


「えぇ、そのつもりです。あっ、勿論、私が和真さんを先に見つけても奪わないでくださいね彩華さん」


二人はほぼ同時に教室の扉を開けた。


そして見事俺と帰りを過ごす権を握ったのは……


「み、見つけましたよ和真さん」


俺の手いや、俺に扮した木嶋の腕を捕まえたのは清水 葵だった。

「さぁ、観念してくださいね!和真さん」

「……」


葵の手を離そうと抵抗をする木嶋であるが口は開かないし、葵とは目を合わせないようにかおを背けている。木嶋は声を聞かれたり顔を見られたらすぐに俺ではないとバレると分かっているためにやっている。


だが明らかに不自然な行動でであるためすぐに葵にばれた。


「貴方和真さんじぁありませんね……」


葵はずれかけているかつらを取り上げた。


「やっぱり、和真さんではなく和真さんに化けていた木嶋さんですか……」

「そ、そうだよ」


死んだ魚のような目で木嶋を見る葵に木嶋は少し怯えるている。


「和真さんは今どこですか?……」

「わ、私は知らない!」

「はぁ?とぼけないでくれますか?……」


そう言った葵は木嶋の黒い髪の毛を掴み引っ張った。

「い、痛い!」

髪の毛を引っ張られ痛がる木嶋。

だがそんな木嶋にますます強い力で引っ張る葵


「なら教えてもらいましょうか?」


その瞬間


「えぇ、教えてあげるよ葵さん。だからその手を離しなさい!」


ついに木嶋を見つけた駒形。

だが木嶋の姿を見た駒形は怒りに満ち溢れている。


そんな駒形の様子にも表情を変えない葵。


「駒形さん……一体なんの用ですかこっちは木嶋さんとお取り込み中なんですけど……」


一方、駒形は葵を睨み付けこうこう言う。


「いいから離しなさい……」

「はぁ?声が小さくて聞こえませんけど」

「いいから!木嶋さんを離しなさいよ!」


その声に一瞬、ビクッ!と反応した葵。

きっと見たことのない駒形に怯んだのだろう。

だがそれは一瞬のこと。


「ふ、ふん、なら力ずくで取ってみたらどうですか?」


駒形を煽る葵。

駒形は葵の方へスタスタと歩き始める。


そして葵に近づき葵が掴んでいる手をギュ……と握った駒形。


そして


「離せよ……」


一触即発状態の空気が漂よい始めた教室。


一体、どうなるのか……


続く








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ