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魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

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95話 舐められたおへそ、見られたおへそ

≪ただいまより[星一祭]体育の部を開催します≫


 アナウンスと共に生徒の雄叫びがこだまする。女子校だから雄叫びというか雌叫びかもね。


「よっし!修行の成果を見せてやる!」


「今年の灯はやる気じゃん。どしたの?」


 体育となると大活躍を見せる晴香がウキウキとして近づいてきた。


「輝夜ちゃんやブラッディに週末走り方とか教えてもらってたから」


「ふーん。尊い」


「ん?なんか言った?」


「いやなんでも…」


≪第1種目は選抜リレーです。選手の皆さんは集まってください≫


「晴香選抜でしょ?頑張ってね」


「おう!晴香様の勇姿をとくと見よ!」


 そういってルンルンと走り出した。晴香を見ていると私ってなんかお婆ちゃんなんじゃないかと思っちゃうよ。


「今年も輝夜ちゃんは走らないの?」


「はい。選抜となると緊張しますし」


 もったいない。かなーり速い方なのに…。


「ブラッディが走るとは思いませんでしたね」


「ね!絶対断ると思ったのに」


 というかブラッディがとんでもなく速くてビックリした。陸上やってる晴香といい勝負してたんだよねぇ。


「位置について…よーい、」パァン!


 選抜リレーがスタート!私からしたらとんでもなく速いけど魔法少女になれば皆んな私以下だと思うとちょっと優越感。あぁ、最悪な考えだなぁ…。


 順調にバトンを繋いでいき…バトンは3位でブラッディへ!


「頑張れブラッディ!」


「ファイトです!」


 その声に応えるように加速して…加速して…って速すぎない!?なんか周りがざわざわしてきたよ!?

 すぐに2人抜いて1位に!アンカーは晴香!


「行けー!」


 パンッ!とゴールを知らせる銃声で私たちのクラスが1位だと知る。


「やったぁ!」


「凄いです!」


 いや途中ブラッディ速すぎた気もするけど…なんか陸上部の先生が集まってこそこそ話し合ってるし。魔法少女の時の私より速かったんじゃない?


「・・・ビクトリー」


「晴香ちゃん独走!」


「二人ともお疲れー。ブラッディめっちゃ速かったけど何者なの?」


「灯と輝夜の声聞こえたから。サービス」


「サービスって…」


 そんなレベルじゃなかった気がする…オリンピックとかそのレベルじゃないの?


「き、君!2組のブラッディさんだよね?陸上に興味ない?」

「君なら即レギュラー間違いなしよ!全国目指しましょ?」


 ほらほら陸上部の先生たちが…。ブラッディは知らない人や動物に二人以上囲まれるのが苦手なようで修学旅行の鹿に囲まれたようなオロオロ感を出している。


「ブラッディは部活入りたいの?」


「いや…めんどい」


「ハッキリ言うね…。そんなわけなので先生、ごめんなさい」


「そう?残念」

「気が変わったら教えてね!」


「・・・ありがと」


「どういたしまして! あっ、次は輝夜ちゃんの出番じゃない?」


「そうですね。頑張ってきます」


≪次の種目は玉入れです。出場する生徒は集まってください≫


 玉入れ…高校生にもなって玉入れかい!という意見もわかるけど案外楽しい。私も参加すれば良かったとも思うけど実はあえて見物に回った。その理由は…


「ふぉおおおお!!!」


「・・・灯、うるさい」


 そう、玉を空に座す籠に向かって投げるということは当然、体操服で投げればヘソチラパラダイス!輝夜ちゃんは無意識にサービス精神旺盛でパンツの上部分までちょっと見えちゃってる!


「・・・灯、目線低くない?」


 ブラッディの声をスルーしつつローアングルから体操服のめくれを凝視する。男性のお客さんがいなくてよかった…あんなのみたら悪い虫が寄るに決まってる。そうなったら魔法少女になって排除するだけだけど。顔面に『インフェルノ』をぶち込んでやる。


 玉入れはどうやらクラスとしてはいい結果ではなかったみたい。私としてはもう優勝だけどね。ごちそうさまです。


≪午前中最後の競技です。大縄跳びの生徒は集まってください≫


「さて・・・ついに私の出番だね!」


 こんなにかっこいいセリフを吐いて出て行ったけど特にいい点も悪い点もなく…無難に飛んで2位で終わった。え?私のパート雑くない!?


「おっ昼ごはーーん!」


 今日はお母さんが頑張って作ってくれた。さすが料理人とあって美味しい!美味しそうな匂いにつられて晴香も近くに寄ってきた。


「灯、卵焼き食べますか?」


「食べるー!あーんして♡」


「仕方ないですね…」


 あっしてくれるんだ。言ってみるものだね。


「なんかさー、灯と美山さんって付き合ってるの?」


「へぇ!? つ、付き合ってないけど!?てか鼻血大丈夫?」


「突然呼び捨てになったりあーんしたり、なんか付き合いたてのカップルみたい」


 そ、そっかー!人からはそう見られてるんだ!それなら周りに押されて恋人になれる…かも?


 そんな邪念を抱きながらご飯を食べ終わるとすぐに全員リレー!

 ・・・いや食べた後に走らせないでほしいな…一歩間違えたら大惨事になっちゃうでしょこれ。


 漫画の中だったらアンカーが怪我で欠場して主人公にアンカーが任されたりするけど…あいにく私にそんなものはこない。でも私の目標はちゃんとバトンを繋ぐこと。モチベーション的に輝夜ちゃんを私の後ろにしてもらったし、いける!


「位置について、よーーい」パン!


 第1走者が走り出した!ぐんぐん距離は広がっていき…ウチのクラスは5組中3位!


 そのまま3位で私にバトンが繋がってきた。


「森野さんお願い!」


「任せて!」


 思い出せ…あの練習の日々(半月程度)を!


「うぉぉおお!」


 全力で、全力で!コーナーを曲がって輝夜ちゃんの顔が見えた!


≪ここで2組の森野さん加速!すごい速さです!≫


「輝夜ちゃーーん!」


「受け取りました。任せてください!」


 そのまますごいペースで1人を抜いて1位に!


「・・・あれ?私たちいつのまに2位になったの?」


「必死すぎて覚えてないのか?灯が抜いたんだよ」


「え、ええ!?」


 すごい!私リレーで誰かを抜いたの初めて!そのままウチのクラスは1位でフィニッシュ!


「やったぁ!輝夜ちゃん私頑張ったよ!」


「はい!すごかったですよ!」


 私史上最高の体育祭が決定しました!

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