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魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

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90話 一方的な戦い

 ゲームセンターから学校までは人間の姿でも歩いて10分くらい。魔法少女になった今ならすぐにでもついちゃうから走る必要はないかな。誰かに見つからないようにこっそり行く方に集中しよ。


 こそこそ建物の影に隠れて移動すること10分。ナイトとの待ち合わせ場所である学校に到着した。先月は強敵と戦って疲弊したからなぁ…今回はもうちょっと楽な相手と戦いたい…。


 そんなことを考えているうちに学校に到着!もうナイトも到着していた。


「ナイト!」


「こんばんはランプ。では行きましょうか」


「今日はどこに行く?【テールインペリアル】のところ?」


「はい。今日こそ彼女の意見を聞きましょう」


 うへぇ…やっぱりかぁ。


「では南へ向かいましょか」


「う、うん」


 ぶっちゃけ乗り気じゃない…。


「ちょーーっと待ったぁ!」


 上空からとんでもなく大きな声が響いた!


「だ、誰!?」


「わたしは【インファントシザース!】。わたしと勝負なさい!」


 目線を上げると学校の屋上に魔法少女が立っていた。明るめな紫色のウェーブ髪を風になびかせ、ロリっぽい顔にお似合いな園児服を着ている。なんか…私くらいの身長で園児服を着ると犯罪の匂いしかしないんだなぁ…注意しよ。


「ナイト、どうする?」


「・・・【インファントシザース】さんは「こう」と決めたら引かない人なので…仕方ないですね。【テールインペリアル】さんは来月に持ち越しとしましょう」


「あら!?【ネイベルナイト】じゃない!あなたもしかしてその女と組んでるの!?」


 あ、ナイトには気づいてなかったんだ…。


「信じられない!あの『氷より冷たくて』『人を寄せ付けない』『顔がいいだけの悪魔』がペアを組むなんて…あなた何者よ!」


 なんか言葉の矢がナイトの胸にグサグサ刺さってるのが見えるんだけど!?はっきり言う子だなぁ…。


「わ、私は【ハニーランプ】」


「ふーーん。【ネイベルナイト】が連れるくらいですもの、相当な実力者ということね」


 何を勝手に理解されてるんですか!?私なんて大したことないよ!?


「いいわ。2人だろうとなんだろうとかかってきなさい!まとめてぶっ飛ばしてやるわ!」


 すごい自信…もしかして最強格って言われてる魔法少女並みに強いのかも…。


「・・・ランプ。驚かないように注意してください」


「う、うん…」


 やっぱり。ただ者じゃないって思ってたけど要注意なんだ…。


「行くわよ!」


 自信満々な表情で、正面突破してきた!


「行くよ![メルヘンロッド!]」


「勝利を。[名槍:月姫]」


「蹴散らせ![銀鋏(ぎんきょう)]」


 銀色に輝く大きなハサミを召喚して襲いかかって来た。普段なら脅威だけどナイトと一緒ならいける!


「ランプ、気をつけてくださいね」


「うん! 『サンダーボール!!!』」


「ふん!かっ飛ばしてあげる!」


 大きなハサミで私の雷の球を弾き飛ばす…と思いきや…。


「アババババババババッ!!」


「・・・へ?」


【インファントシザース】が直撃したように絶叫する。


「だから驚かないようにと言ったでしょう。彼女は……びっくりするぐらい弱いので」


「え、ええっ!?」


 普通その前置きしたらめちゃめちゃに強いってパターンじゃないの!?そんな逆なパターンあるんだ!


「な、なんで…弾き飛ばしたはずなのに!」


「あなたがリアルで何歳かは知りませんが銀は電気をよく通す。一応学校で習うことです」


「へー、そうなんだぁ」


 知らなかったや。


「ランプは高校生ですよね!?これくらい知っててください!」


「あっ はい」


 怒られた…。


「ぐぬぬ…絶対ゆるさないから!」


「八つ当たりが過ぎる…」


「はぁ。経験を積む意味でランプ、一人で戦ってみてください」


「何ですって!?【ネイベルナイト】、逃げる気なの!?」


「もうあなたとは何度も何度も戦っているでしょう。毎回私を見つけては挑んで即死するじゃないですか。もう飽きましたよ!」


「く、くそぅ…」


 なんかかわいそうになってきた…。こんな子に人類の未来を決めるかもしれない決定の一端を握らせていいのかな…。


「もういい!まずはあなたからよ!【ハニーランプ!】」


 なんか一人で戦う流れになっちゃったけど…普通に勝てるってところを見せてナイトにもっと頼ってもらえるように頑張るか!


「武器[銀鋏]スキル発動『弩級鋏(どきゅうばさみ)!』」


【インファントシザース】の持っているハサミが2倍…3倍…10倍と大きくなっていく。


「これで終わりよ!せりゃあ!」


 思いっきりハサミを開いて私を切ろうとしてくるけど…この大きさだと…


「『サンダーウィップ!』」


 雷のムチでハサミの一部分をちょんとだけ撫でてやる。すると・・・


「アババババババッッッ!!!」


「私が言えたことじゃないけど学習しようよ!?」


「ふぅ…ふぅ…やるわね。さすが【ネイベルナイト】…私のライバルのペアになっただけあるわ」


「そもそも私のライバルではありませんが…」


 なんか知らないけどいける…勝てる気がしてきた!


「もう小細工は無しよ!はぁ!」


 通常サイズ…とは言え1mくらいの大きさはあるハサミに戻して突っ込んできた。あまりにまっすぐ突っ込んできたから何かあるかと思ったけど…


「『ハニートラップ!』」


「うきゃあ!」


 ・・・普通にハチミツをハサミで受け止めてもうハサミとしての機能を失った電気を通しやすい板になった。悲惨な…。


「こ、この人でなし!わたしこのハサミがないとほとんどの魔法が発動できないのよ!?」


 そう言われましても…。


「えっと…なんかごめんね。『サンダーボール!』『サンダーボール!』『サンダーボール!』」


 全部ハサミで受けきった【インファントシザース】は、当然のように『アババ』して敗北判定でボーナスタイム控え室に消えていったのでした…。なんか…しっくりこない!!!

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