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魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

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83話 新たな日常

 9月1日火曜日…どうも、始業式を迎えた森野灯です。今年は宿題もつつがなく終えて、清い心で新学期を迎えることができそうです。


「・・・灯、久しぶり」


「おひさ〜」


「お久しぶりです。海の件は申し訳ありませんでした」


「いいっていいって!体調は大丈夫?」


「はい!」


 海の一件以来お家で桜と目が合うのが気まずい…なんてことは意外となく、わりとサッパリとしていた印象だった。まさか私を恋愛的な意味で好きだったなんて思いもしなかったからビックリだけど…。


「はーーい、席つけよ〜」


 変わり映えしない先生が入ってきた。もっと髪型とか変えればいいのに。なんて余計なことを考える余裕がある!


「んじゃ課題集めるから。出席番号順に並べろ」


「「「はーーい」」」


「お?やけに余裕じゃないか森野」


「えっへん!ちゃんと宿題は余裕を持って終わらせてきたのだ!」


「おー、えらいえらい」


 棒読みで言うな!


「・・・灯。読書感想文集める」


「あっ、はーーい。・・・・・読書感想文?」


「うん。読書感想文」


 ブラッディの真紅の瞳を見つめたまま3秒…背中に冷や汗がツーッと流れたのがわかった。


「な、ななな!何それぇ!?」


「・・・え?」


「どうしたんですか?」


「灯が読書感想文…忘れた」


「あら…」


「うわぁめっちゃショック!去年までなら『まぁいっか』で済んだけどちゃんと宿題やろうと決めた今年にこれは超ショック!!!」


「ちゃんと去年までもショック受けとけ…」


 先生にチクっと小言を言われるけどそんなこと気にしないほどにショック!ちゃんと宿題は全部終わらせた気だったのに…。


「だがまぁ、ちゃんとやろうとしたことは認めてやる。受験に向かってようやく前向きになったみたいだしな」


「先生・・・!」


 意外と感動的なことを言ってくれるじゃないの!


「まぁ宿題忘れは宿題忘れだ。明日から居残りな」


「鬼ー!」


 今のひっどくない!?


「まぁ森野は置いておいて…毎年恒例の実力テストだ。頑張れよ」


「「「はーーい」」」


 来た…私の夏の成長を見せる時が…!お泊まりで勉強をしたのはあの日だけだけど電話を通じてのリモート勉強会くらいなら何度もやった…!大丈夫…私は強い!


 キーンコーンカーンコーン……


「・・・どうだった?」


「どうでした?」


 輝夜ちゃんもブラッディも終わってすぐに私の席に駆け寄って来た。


「結構いいよ!追試になった去年と比べたらめっちゃ上がってると思う!」


「それは良かったです。頑張りましたね、灯」


「灯、頑張った」


「うへへーもっと褒めてぇ〜」


 実力テストが終わっちゃえばもう下校の時間。始業式はいいね。すぐ学校終わるし。なんか去年も同じこと言った気がするけど。


「じゃあ帰ろっか!」


 サラッと帰路につく。すぐに輝夜ちゃんとブラッディと別れるのが寂しいけど…。


 ・・・あれ?桜だ。隣にいるのは…近衛ちゃんか。仲良いなぁ………んん!?あれ…手ェ繋いでない!?


「はえー…そういう…」


 私のこと好きって言ったくせに…もう切り替えてる…?なんか若干モヤっとするけど…おめでと、桜、近衛ちゃん!


 さっそうと帰宅!まぁ誰も家にいないけど…。桜は近衛ちゃんとデートかな?どこまでいってるんだろあの2人…Bまではいってるのかな…。


「あっとそういえば今日は魔法少女の日か!」


 今日からナイトと一緒に行動することになったんだった。好きな人と行動する…これデートなのでは!?


 おっといけないいけない。19時までは勉強だぞ〜私。ただでさえ色んな人から遅れてるんだからちゃんと取り戻さないと!まさかこんなに私がストイックになるなんてなぁ…。


 そんなこんなで勉強をしていたらもうすぐ19時!うん!今日のノルマは達成かな?


「『マジカルインストール!!!』」


 さぁ!ナイトに会いに行こうか!それまでに誰かに会わないように気をつけないとね…。


 コソッと家を出る。学校へ向かう道で今まで何回も魔法少女に鉢合わせている。今回も気を抜いて歩いてたら見つかっちゃうかも…ということで…


「ジャーーーンプ!」


 まぁ上から行けばそうそう出会ったりしないよね?

 屋根から屋根へ伝って学校へ!これ楽だなぁ。この時間だけじゃなく普段の登校でも変身して行こっかな…いややめとこ。変態みたいじゃん。


 よしっ!学校が見えてきた!もうナイトはついてるかな?


 と思っていたら背後に人の気配が!


「だ、誰!」


 振り向いたらほっぺたに…指?


「ふふっ、こんばんはランプ。今日からよろしくお願いします」


 ナイトが微笑を浮かべてた。可愛いなぁもう!

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