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魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

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64話 修学旅行初日

 私たちの暮らす[星乃川市]で唯一新幹線の通っている駅、[新星乃川]駅に朝早くに集合!


 そう・・・今日から・・・


「・・・修学旅行って何」


 ガクッと身体が崩れ落ちる。・・・先に修学旅行ってワード出されちゃったよ…。


「ルーマニアには修学旅行はなかったの?」


「うん」


「そうなんですね」


 修学旅行は3人1班で回ることになった。これがそのまま部屋割りにも適用される。


 お察しの通り輝夜ちゃんとは今回も一緒だよ!あとは晴香かなぁと思ってたけど…この1ヶ月私たち以外とロクに会話をしてなかったブラッディちゃんが私たちの班に加わることになった。


 初日に比べるとずいぶんお話をしてくれるようになった。未だに学校案内をしようと放課後に話しかけようとしたらすでに帰られてるっていう日々が続いているけどね。


「おーい。山口組はこっちに集合!」


「「はーい」」 「・・・はい」


 先生に先に言われちゃったけど…私たちは結局山口県を選ぶことにしました!岡山より山口のが遠いから・・・っていう理由なだけなんだけどね。


「先生! 山口のどこに行くの?」


「話を聞いとけよ…萩だ」


 は・・・ぎ? どこそれ?


「輝夜ちゃん知ってる?」


「確か…幕末や明治維新と関わりの深い町でしたっけ?」


「うん、さすがだ美山。森野はガイドブックでも読んどけ」


 むぅー…。博識な輝夜ちゃんと私を比べないでよね!


「いいもーーん!ブラッディちゃんだって知らないでしょ?」


「外国人と比較して・・・プライドは無いのかお前…」


「あの先生?新幹線出ちゃいますよ?」


「あっ、やべ!急げよお前ら!」


 ちょっと早歩きでホームに向かう。ちょっと…重い荷物持ってるんだから勘弁してよ…!


 なんとか新幹線には間に合った。左からブラッディちゃん、私、輝夜ちゃんの順番で座る。


「…おぉ?…おお!?」


 新幹線に驚いたのか無口なブラッディちゃんから声が漏れてる。


「速いよね。最初に乗った時は私もびっくりしたなぁ」


 景色がどんどん移り変わって行く…。これが修学旅行じゃなくて輝夜ちゃんとのプライベート旅行だったらなぁ〜。絶対山口に行かずに途中の大阪で降りるけど。


 輝夜ちゃんとお話ししたりブラッディちゃんに話しかけて三回に一回返答してもらったりして約2時間半・・・ついに・・・


≪新山口〜新山口〜≫


 着いた…山口県!来るまでは正直乗り気じゃなかったけどいざ到着してみると何だかんだでワクワクするものだね!


「じゃあ次はバス移動だ。テキトーに乗り込め」


 ・・・そんなんでいいの?


 移動に移動を重ねてだから疲れて口数は減ってきちゃうから窓の景色を見る。そこそこの街から緑溢れる町、その数十分後には何やら趣を感じる町並みが!


「やっと着いたぁ〜!」


「長かったですね…。岡山もこんな感じなんでしょうか」


 そっか。半分は岡山に行ってるんだったね。


「それで?最初はどこに行くんですか?」


「あーー、松陰神社だ」


 ・・・地味。


「じゃあ境内で20分間自由行動だ。あんまり遠くに行くなよ?」


「「「はーーい」」」


 なんだかなぁ…。華のJKが一生に一度の高校の修学旅行で行く場所が神社って・・・。


「灯さん!おみくじがありますよ!」


 なぜかおみくじでハイテンションになる輝夜ちゃん。あー、そういえば初詣の日に大吉を引いてたっけ。


「ブラッディちゃんはおみくじ初めてでしょ?やってみなよ!」


「・・・いい」


「そ、そう・・・」


「そうじゃなくて、『ブラッディちゃん』じゃなくていい。ブラッディでいい」


「え?・・・うん!わかった!」


 ちょっと意外だったなぁ。絶対心を開いてくれないと思ってたけど、案外仲良くなれそうなのかもね。


「・・・中吉」


「うわーいいなぁ〜!」


「中吉って何?」


「運の良さを順位づけしてるんですよ。神社によりますが中吉は大抵の場合2番目にいい運勢です」


「2番目・・・そう。良かった」


 ちょっとブラッディの表情がほころんだ。それを見て輝夜ちゃんと視線があって私たちも笑顔になる。


「灯さんも引いてはどうですか?」


「そうだね・・・初詣では末吉だったし」


 カモン!大吉!!!


≪凶≫


「・・・これは?」


「・・・おそらく」


「最低の運勢ですね」


 なんでぇー!? 神さま、私何かしました!?


「もう…ん? 何これ、なんか書いてある」


「え? 本当ですね…≪凶を引いた方は授与所までお越しください。ささやかなおしるしをご用意させていただきます≫?」


「ささやかなおしるし? おしるこじゃなくて?」


「・・・お腹空いたんですか?」


「・・・ちょっとだけ」


 とりあえず書いてある通りに授与所なる場所に向かう。受付のお姉さんに凶を引いたことを伝えると…。


「こちらをお渡ししております」


 と言われ受け取ったのが…。


「箸・・・だよね?」


「箸・・・ですね」


「・・・箸」


 3人とも固まっちゃったよ。何とも言えない…ひどいこと言ったらそれはそれでバチが当たりそうだし。


 おみくじのことは一旦忘れてその後は萩市を観光! 伊藤博文邸とか見たりしてたら結構時間が早く進んで…。


「山口はこれでおしまいだ。ホテルへ行くぞー」


 もう18時になってました。ホテルは3人一部屋で見知った人ばかりだからスキー教室よりはゆったりできるかな。


「この後すぐにご飯だっけ?」


「はい。時間が押していて本来ならもうご飯の時間なので食堂に行った方がいいかもしれませんね」


 当然だけど部屋長は輝夜ちゃんです。私が立候補したけど先生に全力で止められました。ひどいなぁ。


 料理はビュッフェ形式だから好きなだけ食べちゃお! ・・・なんか今ディスポンみたいな喋り方になっちゃった。


「うん!美味しい!特にこれといった特徴はないけど美味しい!」


「ブラッディさんは食べないのですか?」


「・・・うん。お腹空いてないから」


 そういえば学校のお弁当の時間にもトマトジュースしか飲んでない…。偏食さんなのかな?


 ご飯を食べ終わって…1番の問題は今から魔法少女の戦闘が始まっちゃうこと。どうにか部屋を抜け出さないと…。


「ごめん!私忘れ物しちゃったから食堂見てくるね!」


「は、はい」


「私は・・・ちょっと外見てくる」


 ありゃ。なんか3人バラけそう。まぁそれでもいいんだけどね。


 食堂の隅っこへ…よかった、誰もいないや。


「『マジカルインストール!』」


 さて、[星乃川市]外だから・・・どこに飛ばされるかな?

 冷たい風がブワッと吹いた。

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