5話 ハニーランプの性癖
「性癖をぶつけるって……自分と相手が感じるって……その、まさかちょっとエッチな方向の話?」
「そうだお☆」
そうだお☆。じゃないよ! 確かに魔法少女募集の紙には「性癖を持っていること」的なことが書いてあったけど……
「そ、そんなのナシ! 無理無理無理ぃ!」
「えぇ〜、ボーナスタイムを活用しないと何日経っても1000ptなんて行きやしないお☆。願い事はもう諦める気かお☆?」
「うぅ、だって……」
チラッと黄金のポールから伸びた手錠に手をかけられた【ネイベルナイト】を見る。
ゾクッ!
……? なんだろう、今の?
「そっかー、残念だお☆。今なら【ネイベルナイト】を好きにしちゃっていいのに。もったいないお☆」
………………
【ネイベルナイト】を、好きに……。美少女に、私のしたいことを自由に……
「わかったお☆。そこまで嫌ならボーナスタイムは終了させてあげるお☆」
「ま、待って!」
「お☆?」
「やっぱりやる! 私、やってみる!」
「お、おお☆……?」
じっくり【ネイベルナイト】の顔を見つめる。しっかり一歩ずつを意識して近づいていった。
「か、勘違いしないでね……ポ、ポイントのためだから! そう、ポイントのため……」
【ネイベルナイト】の目の前で目線が合うように屈む。じっと顔を見つめると恥ずかしかったのか顔を逸らされる。
「ダメ。逸らさないで」
意識を私に集中させる。よく見たら本当に美人さんだな……どことなく誰かに似ている気もするけど……?
「感じさせるって……こうでいいのかな……」
私はそっと手を【ネイベルナイト】の股へ持っていく……
「ちょちょちょ!! それは流石にダメだお☆! 『無垢な乙女の聖なる穴』に手や舌で触れるのはNGだお☆!」
「えっ!? そうなの?」
「あ〜、危なっかしいお☆……この世界の神が永久追放になるところだったお☆」
う〜ん。これが1番手っ取り早いと思ったんだけど……
でも顔を見つめ合っていたさっきまでのゾクゾク感は触ろうとした時無くなってたし、もしかしたら……
「きゃ!?」
「あっ、ごめん! 冷たかった?」
【ネイベルナイト】の顎をクイっとする。その瞬間、少しだけ声を上げた彼女にまた少しドキッとした。
やっぱりそうだ、この子の顔に……私をぞくぞくさせる何かが……
「くっ……」
ちょっとだけ苦しそうな声を出す。その時少し見えた【ネイベルナイト】の口の中が……
ぞくぞくする……顔、火照ってきた……ヤバイかも……
「ごめんね……」
「ンガッ!?」
グイッと指で唇を強制的に開かせる。
苦しそうな呻きを一瞬出した【ネイベルナイト】の声が可愛くて、よりいっそうぞくぞくしてきた。
歯……キレイ。可愛い。磨きたい……。 でも歯ブラシなんてないし。あっ、それなら!
「苦しかったらゴメンね」
「んんっ……!」
【ネイベルナイト】の口に人差し指を入れる。歯磨き指導をするように奥歯に指を擦らせる。
「はっ、あっ! んっっ」
目には涙が薄く滲んできている。喉の奥から出る小さな声が、私の鼓膜と脳を揺らす。
ゆっくりと指を抜く……指から【ネイベルナイト】の口へ続く唾液の糸が伸びた。
すごくぞくぞくする。でもまだ、足りない。あと何かワンパーツ。それだけでいい。それが何か……
「ゲホッ、ゲホッ……ハッ、ハッ」
苦しそう……指との摩擦でおえってなっちゃうからかな……
じゃあその摩擦を抑える何かがあれば……
視界に映ったのは黄金のポール。これ、もしかしたら……
指で触ってみるとやっぱりハチミツだった。
これだ……!
「もう一回、するよ?」
「ふ、ふぇ!?」
「うっ、そんな声出して滾らせないで」
ハチミツを人差し指と中指でくちゅくちゅ練りこむ。二本入れたらかわいそうだから、人差し指だけにたっぷりつけて……
「また、いれるね」
そっと耳元で囁くと【ネイベルナイト】の肩がびくってしたのがわかった。可愛い。
「んんっ……ひあっ!」
ハチミツのおかげでヌルヌルして摩擦は感じられなくなった。歯だけじゃなく、舌も指でなぞる。
「ひっ! やあっ……」
舌のほうがいい声だすじゃん。
「盛り上がってきちゃったね♪」
いい具合に火照り切ったと思ったその時、【ネイベルナイト】が姿を消した。ていうか私が自室にワープしちゃった!
え、えええ!?
「ちょ、これからいいところなのに!?」
「いやー熱いものを見せてもらったお☆」
「えっ、あっ、ちょ……私、なんてことしてんの!!」
「いやー、流石僕だお☆。ランプはいい性癖を持ってるとは思っていたけど、まさかあそこまで変態的に行くとは思わなかったお☆。感服だお☆」
「まさかみんな勝ったらこんなことしてるの!?」
「そうだお☆。というか半分以上は当初の願いを忘れてボーナスタイムの楽しさで続けてるお☆」
どうやら、私が参入した魔法少女業界は……
「とんでもない変態の集団じゃないですかぁー!!!」
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