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魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

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58話 変態たちの新学期

 4月1日水曜日、本日は私たちの通う[星乃川第一高校]の入学式が執り行われています!


≪新入生代表挨拶。1年1組、森野桜さん≫


『はい!!!』


 新入生代表として。つまり入学時の首席として壇上に上がるのは私の妹、桜。私の知り合いたちはチラッと私を見てくる。いや〜、照れるなぁ〜。


『柔らかな春の日差しが星乃川を照らし始めた今日の良き日、私たちは[星乃川第一高校]の一員となりました。義務教育を終え、私たち一人一人に自由と責任が与えられ・・・・・・・』


 桜の新入生代表挨拶が終わると体育館中から拍手が送られる。すごいなぁ。絶対あんなこと大勢の前で話すなんて私にはできないや。・・・いやマッチ売りの少女でやったっけ…輝夜ちゃんのためならなんだかんだできそうだね私。


 入学式はつつがなく終わり…いよいよ新しいクラスの発表の時…!


 元1年1組の私たちは今2年1組に集められている。この教室で先生から紙を手渡され、記されている教室へ移動する。っていう仕組みみたい。


「はい、それじゃあクラス分けの紙を渡すからなぁ〜。安藤…伊藤…梅田………美山…森野」


「はい!」


 うう…緊張して直視できない! いや自分は何組でもいいんだ。問題は前の輝夜ちゃんが何組を引いたのか…!


「か、輝夜ちゃん先に教えて! 何組だった?」


「私は・・・2組ですね」


 2組…2組…私の、組は!!!!!





「・・・うぜぇ」


 先生が教卓に肘をついてイライラした仕草を見せる。それには目をやらず横に視線を注いだ。


「えへへ〜、輝夜ちゃ〜ん、今年もよろしくね〜」


「はい!」


「ちっ、お前らは分けたほうが良かったか…」


 先生が髪をくしゃくしゃと掻きながらブツブツ文句を垂れる。


「もう! また私たちの担任ができるからってそんなに喜ばないでくださいよ!」


「あ〜〜〜! ポジティブマシーンかお前は。ちょっとは落ち着け」

 

 ちなみに晴香も同じクラスでした。顔なじみがこんなにいると安心するなぁ〜。


「もういいや。授業開始日は4月6日の月曜だから、今日はもうこれで終了。んじゃ解散ってことで」


「「「はーーーい」」」


 さてと帰宅帰宅!


「ねぇねぇ森野さん。誰かが呼んでるよ」


 新しいクラスメイトに声をかけられた。ん?誰だろ。


「おねーちゃーーん!」


 ゲッ! 桜だ・・・。外モードだからぶりっ子状態だし。


「・・・何しに来たの?」


「そりゃあお姉ちゃんを迎えにだよ。一緒に帰ろ?」


 クラスメイトから「キャー!可愛い!」って声がたくさん漏れてくる…。計算済みか! 私を利用して二年生にコネを作る気だな。でも残念!私あんまり中心に入れてないから!影響力ほぼないから!ドヤァ!


「・・・ん?もう友達できたの?」


 ドアに隠れてたけどもう一人いた。青髪のポニーテールで凛々しい感じの子。


「はじめまして。(あかつき)近衛(このえ)と申すでござ・・・申します」


 ・・・ござ?


「えっと、私は桜の姉の森野灯。こっちの美少女が美山輝夜ちゃん」


「はじめまして。よろしくお願いします」


「よろしくお願いするでござる。あっ、お願いします」


 四人の間に微妙な空気が流れる。この空気を断ち切ったのは桜だった。


「さっきから気になってたけどなんか口調ぶれぶれじゃない?」


「そ、そうでござるか? あっ、そ、そうかな? 普通でしょ」


「いや今出たよね!」


 突っ込まずにはいられない!


「むぅ…かたじけない。某…いや私は古い家で育ったので時折語尾などがおかしくなるでござ・・・なるんですよ。普通の話し方にしようとは思ってるんですが…」


 確かに「暁」って名字は古そう。でも古い家育ちだからってそうなるかな…?

 あと「ござる」とか「某」ってどこかで聞いたような聞いてないような…。ダメだ!頭が回らなくなってきちゃった。


「『某…?』『ござる…?』」


 輝夜ちゃんが小声で復唱してる。


「輝夜ちゃんもどこかで聞いたことある感じする?」


「はい。灯さんもですか?どこででしょう…」


「「ううーーん」」


「何二人で勝手に考え込んでるのさー!。帰ろうよ〜」


 これ以上考えたって(少なくとも私は)思い出せるわけないしもうやめよ。てか桜ってばいつのまにか階段まで勝手に行ってるし。


「近衛ちゃんはどこに住んでるの?」


「[星乃川南]の住宅地でござ…です!」


「結構遠くから通学してるんですね。大変じゃないですか?」


「電車とバスで1時間はギリギリかからないでござ…かからないですから!大丈夫です!」


 語尾に関しては全然大丈夫じゃなさそうだね…。

 これはあの子にとって長い道のりになるんだろうなぁ。


「それではこちらの方面なので失礼するでご・・・失礼します。桜、また明日」


「あーい。また明日〜」


「私はこちらですので。灯さん、桜さん、また月曜日に」


「うん!またね!」


 輝夜ちゃんは家の方向が違うから結局桜と二人で帰ることになる。これからずっとこうなりそう…。


「近衛ちゃんだっけ? なんか結構素の桜で接するんだね。初めてじゃない?」


「そう? ・・・確かにそうかも」


「一年生は明日もオリエンテーションがあるんでしょ? あの口調を治すの手伝ってあげて・・・。女子高生が『ござる』は見てらんない」


「うん…あれはちょっと…ね?」


 まぁでもなんだかんだ桜も楽しい高校生活が送れそうでよかった! いい青春を送ってくれたまえ……人のこと言えないけど。

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