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魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

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48話 煩悩だらけの初詣

 新年...あけましておめでとうございます! 今年の目標は輝夜ちゃんとキスまでいく。に決定しました。森野灯です。


「新年早々煩悩だらけな顔だけど大丈夫? 除夜の鐘に打たれてきたら?」


「除夜の鐘をダイレクトはただの自殺だよ!」


 新年早々妹が手厳しい...ツンツン→仲良し→ツンツンで終わった去年だけど今年はどうなることやら…


「初詣は何時から行くの?」


「桜は何時がいい?」


 特に輝夜ちゃんと打ち合わせてはいない。このご時世SNSでやり取りできるしね。お正月はゆっくり過ごしたいって思うかもしれないから。主に私が。


「16時くらいでいいんじゃない? 今から行くと混みそうだし」


 んー、混雑を避けるならそれくらいがちょうどいいか。


「わかった。輝夜ちゃんにも伝えとくね」


 さてさて朝ごはん〜♪ おせち好きなんだよね〜。


「お母さんお父さん、あけましておめでとー!」


「おめでとう灯、桜。今年は特に桜、頑張りなさいね」


「はーーい」


 お父さんは・・・


「駅伝に夢中だからもうお父さん抜きでおせち食べちゃいましょ」


 ・・・美味しい!!


「数の子うまぁ〜」


「なんかお姉ちゃんジジ臭い...」


「し、失礼な!ピチピチの女子高生だっての!」


「その『ピチピチ』がすでにオヤジ」


 何この子!口からナイフ出てくるんだけど…


「仲良いわねぇ〜。これなら同じ学校行っても安心ね」


 仲良い…のかなぁ?


「勉強は順調?」


「お姉ちゃんよりは」


 さらっとひどい!


「そうよ灯。あんた進級できるの?桜と同級生になるなんてやめてね?」


「さ、さすがにそこまで酷くはないよ!」


 たぶん…。


 そんなこんなで家でごろごろ過ごし、約束の1時間前。


「灯、桜ちょっと来なさい」


 お母さんに呼び出された。


「何ー?…ってあっ!」


「振袖…?」


 お母さんが振袖を用意して待っていた。


「あんたたちは初詣なんてロクに行ってなかったから出番はなかったけど、本当は一応用意してたのよ。貰い物だけどね。どうする?着て行く?」


「「うん!!」」


 女の子として断る理由はない!

 あっ、でも輝夜ちゃんには振袖で行くって伝えておかないと。


 メールを送っておいたらすぐに返信が来た。


≪了解です。私も振袖を持っているので着ていきますね≫


 お!輝夜ちゃんも振袖だ!3人で振袖着て初詣って楽しそう…!


「どっちの色がいい?黄色? それとも白&ピンク?」


「はい!私黄色!」


「だと思った。いいよ。私も白ピンクのがいいから」


 そんなわけで着付けをしてもらって…


「おお〜!桜可愛いよー!」


「そ、そう?お姉ちゃんもその…ま、馬子にも衣装じゃん!」


「それ褒めてるようで貶してない!?」


 素直に褒めてくれればいいのに…。


「はいはい。仲良しはいいけどもう時間じゃない?走りにくいんだから早めに出るのよ」


「うわっ、もうこんな時間!? 行くよ、桜!」


「ちょ、待ってよお姉ちゃん!」


 待ち合わせ場所の神社へ急ぎ足で向かうのでした。




「おまたせーー!」


「こんにちは。灯さん、桜さん」


「お久しぶりです。輝夜さん」


 輝夜ちゃんは青色の振袖だぁ〜! やっぱり黒とか深い青色が似合う!


「じゃあ行こっか。人は…まぁそこそこいるけどいっか」


 一番いる時間に比べたら少ない方だろうしね。


「まず手を洗うんだっけ?」


「手だけでなく、口から身体までを綺麗にするんだってさ。 名前は…えっと…」


手水舎(ちょうずや)ですね、最近だと衛生面を気にする人が多いので口に含むことはしなくてもいいそうですよ」


 へー。二人とも頭いいなぁ〜。あれ?なんでこの妹は私より物知りなんだ…。


「まぁお姉ちゃんはちゃんと身体の中まで綺麗にしてったほうがいいかもね。汚れてるし」


「サラッとひどい!ありがたそうだから飲むけど!・・・冷たっ!」


「まぁ1月ですしね…。ううっ」


 ぶるっと震えた輝夜ちゃんを見ただけで体温が上がってきたからセーフかな。心を清める的な意味だと限りなくアウトに近い気がするけど。


 身体を清めて参拝の列に並ぶ。


「どうやってお祈りすればいいの?」


「神社だと二礼二拍手一礼ですね」


「お姉ちゃん常識なさすぎ・・・」


「じょ、常識が私に追いついてないだけだから!」


 やっと私たちの番が回ってきた。

 えっと、二礼して…二拍手して


(今年は輝夜ちゃんとキスまでいけますように!!)


 で一礼か。神さまお願いします!来年も来るから!輝夜ちゃんの振袖目当てだけど。


「よし!おみくじ引こう!」


 結果は・・・


「あ!お姉ちゃん、私は大吉〜」


「桜さんもですか? 私もです!」


「ええ〜いいなぁ〜。うっ、末吉だ。微妙…」


「煩悩だらけだからじゃないの?」


 ぐぬぬ…言い返せないのがつらい。

 木におみくじを巻きつけたらなんかいいらしい。さすがにその理由までは誰も知らなかった。


「じゃあ今日はここで解散にしよっか。ありがとね、輝夜ちゃん!」


「はい! また新学期に。灯さん、ちゃんと宿題をやってくるんですよ?」


「うっ、善処します…」


「桜さんも、受験頑張ってくださいね」


「はい!ありがとうございます、輝夜さん」


 じゃあね〜と伝えて解散する。


「やっぱり綺麗だったなぁ〜。輝夜さん。羨ましいなぁ・・・お姉ちゃん?」


「ん?何?」


「ちょっと聞いてなかったの?」


 ・・・このまま終わりでいいのかな…。今年はキスまでって目標は立てたけど、やってることは去年とそっくり。


「これじゃダメだ!あと一歩足りない! 桜、付いてきて!」


「ハ、ハァ!?」


 小走りで輝夜ちゃんを追う。なんとか追いつけた…!


「か、輝夜ちゃん!」


 輝夜ちゃんが驚いた表情で振り返る。


「ど、どうしました?」


「しゃ、写真撮らない?2人で!」


「い、いいですよ?」


 前の文化祭でもクリスマスでも言わなかったこと。ちゃんと一歩だけでも踏み出せた!


「はい、カメラよろしく」


「そのために走らせたの!? お姉ちゃんのバカ!」


 ぶつぶつ言いながらもちゃんと撮ってくれるみたい。ありがと桜!


「はい、いくよー。はいチーズ!」


 最高の笑顔の2人は、実は初めてのツーショットだったりするのです。

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