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魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

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42話 やばたにえんな魔法少女

「そういうわけにはいかねぇな。全員アタシのポイントになってもらうぜ!」


【ベビーラテラル】が威勢良く叫ぶ。私はその声に反応せずに一番の顔なじみであるナイトに話しかける。


「ナ、ナイト!」


「あなたはよく見かけますね。ただこの戦闘には付いていけないでしょうから早く逃げることをオススメします」


「逃がさないって言ってるだろ?」


「いや、逃すべきでござる。我らの戦いには不要の存在でござる。」


 なんか勝手に3人で話し合いが始まっちゃった...

 話についていけないのは私だけじゃなかったようで【スティッキーハート】も輪の中に入れていない。でもなんかブツブツ呟いている...?


「やばたにえんやばたにえん.....」


 こ、怖っ!


「そんなにやばいの?」


 思わず聞いてしまった。


「そりゃそうっしょ!【ネイベルナイト】、【ベビーラテラル】、【テールインペリアル】。現状最強候補と呼ばれる魔法少女4人の内の3人が目の前にいるんだから!」


 さ、最強!?

 一人見たことがない魔法少女がいたけど、袴を着た侍っぽい見た目の子が【テールインペリアル】って言うんだ。もう魔法少女って何なのかわかんなくなってきた。「ござる」口調の魔法少女って...


「だから!これは我らの戦いでござる!無関係なものは巻き込まないようするべきでござろう!」


「知るか! アタシにはもう時間がないっつーの!」


「話を単純にしましょう。【ベビーラテラル】さんは5人戦闘のつもりで戦い、私と【テールインペリアル】さんはあの子たち次第でいいでしょう」


 どうやら話はまとまったみたい。生殺与奪権を握られてる時点で負けが確定してる感あるけど...


「私は戦うつもりだけど、【スティッキーハート】はどうするの?」


「し、死なないよう逃げまわる説濃厚」


 結構余裕あるなこの子。何語で話してるかわかんないんだけど。今のうちにちょっと遠ざかっておこ…。


「んじゃ始めるか! 今日はアタシが勝つ!来いや![御神木刀!]」


「勝利を。[名槍:月姫]」


「戦でござるよ![真剣:守人丸(もりとまる)!]」


 3人が構える姿からは尋常じゃないオーラを放たれている。私が攻撃するには今が一番チャンスなのかもしれない。ただ一発でも横槍を入れた瞬間にやられる。そう確信させるほど3人は遥か格上に写った。


 逆に言えば【ベビーラテラル】以外は私が戦闘の意思を示すまでは攻撃してこない...はず。

 なら好都合か...


「ねぇ、私たちだけで戦う?」


 ちょっと離れたところから【スティッキーハート】に声をかける。


「おけまる水産…」


 あっさり承諾された。ここで5人で乱闘したら敵は4人になるけどここでこのギャルを倒せれば敵は減る。あの3人の内の勝者だってかなり疲弊するだろうから勝つにはこれしか思いつかない。


 それに...今ならガチャるチャンス!


「えいっ」


 ガチャ結果が『マジカルボード』に表示される。ちゃんと消費したポイントはいつもの半分である25ptだけだった。



≪ガチャ結果≫

 魔法『ショットガンランプ』獲得



 え!? これユニークじゃん。もう3つ目? ディスポン曰くめちゃくちゃ確率低いって言ってたのに...


 まぁ昔からそこそこ運良かったし、そういうツキは強いのかもね。今度宝くじ買ってみよ。


「さぁ!やろうか!」


 ジリジリ移動してあの3人からはそこそこ離れることができた。


「まじ緊張しすぎてムリ。隣激闘じゃん?」


 たしかに3人の戦闘で時折すごい大きな衝撃波が飛んでくる。


「関係ないよ。まずは自分が勝たないと!」


 というわけで...


「はぁ!うりゃあ!」


「ちょ! アポ無しぃ?」


 珍しく通常攻撃がヒット! さっき使ったMPをじわじわと回復できた。


「くっそぉ〜。許せねーし」


 多分ここまでの戦いを見るに、【スティッキーハート】はベテランじゃない...勝てる! このフラグだけは折れて!


「やったるじゃん?『アイスウィップ!』」


 氷のムチか…。できるだけMPは温存したい...


「ジャーーーンプ!」


 なんか私の代名詞みたいになったスキルで逃げ・・・

 ・・・あれ?【スティッキーハート】の顔が目の前にあるんだけど?


「ジャンプ向上スキルならウチも持ってるじゃん?」


 嘘ぉ!?


「おりゃ!」


「くっ!?」


『アイスウィップ』でよかったぁ。これで『インフェルノ』とかだったら一発KOの距離だった...!


 そうだ...温存とか言ってる場合じゃない。ここで負けてたら本末転倒だ。


「使おう...『ショットガンランプ!!!』」


 手持ちサイズのランプが現れる。武器をしまってランプと持ち替えた。


「なんそれ? ただのブラフ?」


「どーでしょうか!」


 魔法の説明欄的に...これで合ってるはず。これが消費MP50〜60ってすごいズルい気がする。


「行くよ!」


 思いっきり走ってギャル魔法少女との距離を詰める。


「『サンダーボール!!!』」


「うお!?」


【スティッキーハート】の足元に魔法を撃った。いつもの目くらまし。その隙に距離を詰める。

 さぁ、発動!


「くらえ! 『ショットガンランプ』発動!!」


 手持ちランプが思いっきり輝き出し、光があらゆる方向に射出される。


 当然ランプを手に持ってる私にも光は当たってるけどダメージは入っていない。


 一発一発は相当ダメージは低い。でも、全弾喰らえばーーー


「げ、げき萎えなんですけど〜!」


 隙だらけの【スティッキーハート】のHPを全部削り取れる!


「んんー、勝ったぁ!」


 ドゴォッッッ!!!

 その勝利の喜びを一瞬で忘れさせてくる強者たちの戦闘音に嫌気がさしてきた。

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