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魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

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38話 目覚める母性

 真っ白い空間。ボーナスタイム控え室にただ一人ポツンと立つ。


「はぁ。負けちゃったかぁ」


 今所持しているポイントは20。敗北によって20は確実に引かれるから0になるのは確定しちゃった。ボーナスタイムによっては最悪-30まで落ちる可能性もある。ついに借金かぁ。


「クリスマスでは絶対勝たないと!せっかくのガチャ半額に一回も引けなかったら嫌だし」


 とにかく今からの【ベビーラテラル】のボーナスタイムは流されずに耐えなきゃ! 1ポイントでも多く残してやる!


 しばらくするとヒビ割れた木製のポールに手錠を掛けられる。・・・もう3度目。驚いてやるもんか。


「うわわわっ!」


 いやだから上昇速度おかしいでしょ!


「おっ、やっと来たか...」


 こ、怖い。こういうヤンキー系の人の性癖ってすごく歪んでそう(偏見)だし...


「んじゃ早速始めるか。5分は短いしな」


 目をギラギラさせて近づいてくる...


「よしっ、お前、今からアタシのママになれ」


「・・・・・へ?」


「きっ、聞こえなかったのか? だから...マ、ママになれっつってんだよ! 恥ずかしいから2度も言わすな!」


 マ、ママ? 私が?【ベビーラテラル】の?


「んじゃ膝貸せや」


 ポンッと【ベビーラテラル】が私の膝の上に頭を乗せてきた。膝枕...?


「始めるぞ...」


 え?何この緊張感。何が始まるって!?


「バ、バブー♡」


 !?


「ママ〜、ミルクゥ」


 !?

【ベビーラテラル】が瞳をウルウルと濡らして甘えてくる...?


「・・・おい! 何か反応してくれ!バカみたいじゃないか」


 バカじゃないと思ってたんだ!


「ほれ、ミルクぅ〜」


 on/offの温度差で風邪引きそうなんだけど...


「ミルクなんて出ないし...」


「うぅ〜!」


 ひぇ!? 膝の上でぐずってきた。人としての尊厳を一切捨てた姉御にドン引きしつつ...なんか哀れなので胸を【ベビーラテラル】の顔に近づけてやる。


「うぎゃぁぁぉぁ」


「こ、今度は何!?」


「小さいぃ〜!!」


 知ったことか!!!


「うっさい! 飲むなら飲んでよもうっ!」


 ガボッと勢いに任せて胸に引っ付ける。


「うわぁぁぁぁん。ミルク出てないぃぃ〜」


「この歳で出てたまるか!!!」


 はぁ、はぁ。ツッコミで疲れるわ.....何してんだろ...惨めな気持ちになってくるし、おそらく魔法少女内最年長であろう【ベビーラテラル】がこんな羞恥をさらけ出しているのを見るといたたまれない気持ちになる。


「チューチュー...」


 ひゃっ!? ミルクが出ないって言ってるのに構わず吸ってきた。


「ちょ!? それはダメでしょ!」


「ママ〜」


 うっ、さっきまでは気持ち悪いとしか思わなかったけどおっぱい吸われてからは少し可愛く見えてきた。これが母性?


「は、はーい。バブちゃん。ハイハイできまちゅかー?」


 こんな感じでいいのかな?めっちゃ恥ずかしいんだけど...


「あぅー」


【ベビーラテラル】が四つん這いになってハイハイを始める。


「お〜、えらいえらい〜。パチパチ〜」


 ・・・いや冷静になれ!何してんだこれ!


「ママだいちゅきぃ」


 ガバッと【ベビーラテラル】が抱きついてくる。うぅ...なんか愛しい気持ちに...


「うん。ママもだいちゅき〜」


 二人で抱き合った瞬間に...


 シュンッと景色が自室に移り変わった。普段なら物足りなさを感じる瞬間だけど今日だけは助かったという感情が強い。




≪【ハニーランプ】ポイント更新≫


 戦闘開始前:20pt

 ↓

 戦闘終了後:ー5pt

≪内訳:戦闘勝利ー20pt。 ボーナスタイムー5pt≫


≪weapos≫ 『メルヘンロッド』 sub 『未登録』


≪skills≫ 『ジャンプ能力向上』『HP+50』『街灯索敵』


≪magics≫ 『インフェルノ』『サンダーウィップ』『ハニートラップ』『サンダーボール』『未登録×3』




『マジカルボード』が更新されるまで自室のベッドの上で黙って座ってた。

 ・・・何あれ? 予想通りと言うべきかボーナスタイムでの減点はないに等しいくらいの結果だったみたい。


【ベビーラテラル】...ある意味で恐ろしい敵だった...

 強さだけ見てもナイトに匹敵するほど強かった気がする。ただ真に恐ろしいのはボーナスタイムの時の彼女だ。あそこまで理解できないともはや恐怖に写っちゃうのは仕方ないと思う。


 ただ前向きに考えれば今回の負けはいつもよりポイント面ではマシだということ。マイナスになったことに変わりはないからクリスマスでは勝たないと厳しいけどね。


「クリスマスの下見、あんまりできなかったなぁ」


 駅前の商店街とロータリーの辺りを見ただけですぐに【ベビーラテラル】との戦闘が始まってしまった。

 輝夜ちゃんも私と同じくクリスマスの日に街へ出ることはなかったらしいから...


 ちなみにこの後の期末試験で追試を受ける羽目になったのは内緒です。

灯と輝夜のイラストを描いて頂きました。

Twitterにて「三色ライト」と検索して覗きに来てください!

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