31話 「気持ちのイイ」敗北
あ〜あ、負けちゃったかぁ。ナイトにはランプって呼び続けて欲しかったなぁ。
ただ真っ白な空間。ボーナスタイムの待機室に私はいる。これでこの部屋は2回目だね。ってことは私これまで3勝2敗ってこと?わりといい成績なんじゃないの、これ。
そんなことを考えているうちに両手を銀のポールに拘束される。あっ、ナイトの性癖って確か...おへそだったっけ? ちょっと興奮してきた。
「うわわわっ!」
かなりの勢いで地上へ放り出される。首痛ぁ!
「ではポイントを頂きますね【ハニーランプ】さん」
「た、耐えてみせるから!」
ツカツカとナイトが近づいてくる。ドクドクと心臓がやかましく響く。
ナイトは顔と顔がくっつくんじゃないかという距離まで詰めてくる。そっと口を私の耳元へ持ってきた。
「では失礼します」
体の芯からゾクゾクっと震えたのがわかる。
「ふっ...」
【ティクルグラント】&【リックキャンディ】戦でのボーナスタイムで見せた通り、ナイトの性癖はおへそ。ゆっくり左手の指で私のおへその窪みをツンツン押してきた。私の魔法少女衣装がおへそ丸出しだったのがここで災いするなんて...!
身体はもう密着状態。鼻息がナイトの首筋にかかるんじゃないかと思うほどに近い。
「んんっ!?」
突然指の動きを速めてくる。お腹の周りからお股まですべての部位がジンジン熱くなってくる。緩急すごすぎる.....
「もうこんなに声を出して...本番はこれからですよ?」
そう言ってナイトは顔を私のおへそへ近づける。
く、来る!舐められるんだ...!
「ひゃっ...ん」
生暖かいヌメヌメしたものが私のおへそへ侵入してくる。これまでの生涯で何も侵入を許さなかった私のアナを問答無用でほじくる。
チュウウゥ!!
と思いっきり奥で吸われると腰が砕けるほど気持ちがいい。やばい...声...止まらない...
「あっ、んっ!」
恥ずかしくて顔が焼けそう。
「っぷはぁ。美味しいおへそですね。もっと頂きます」
「んひゃあ!」
ナイトが指で私のおへそをくぱっと開く。奥まで見られてることに謎の興奮を覚えつつそれとなく身体を捻って抵抗の意志だけは示す。
「ちょ、焦らすなんて...」
くぱっと開かれた私のおへその外周を舌先でなぞるように舐められる。背中とうなじの間が妙にくすぐったい。
「ふふ、欲しがりさんになってますよ」
「い、いや違うの!やめるならやめて!」
ナイトはクスッと笑う。
「やめるわけないじゃないですか。こんなにも美味しいおへそを目の前にして、やめれる私ではありません」
や、やっぱりどんなにクールなナイトでも魔法少女である以上変態なんだ...! それを完全に思い知った気がする。
「まだまだ頂きますよ」
「な、なんか長くない!?」
いつもならいいところでちゃんと終わるのに!
・・・違う。私が砕けすぎて時間が長く感じてるだけだ。もうこれ絶対満点持ってかれる...だったら
「ひゃあ! あっ、ん...」
どうせなら、素直に気持ちよくなった方がいい!
この後めちゃくちゃネトネトのぐちょぐちょにされた。
スッと現実に引き戻されても心を現実に戻すにはそこそこの時間を要した。その間にーーー
≪【ハニーランプ】ポイント更新≫
戦闘開始前:70pt
↓
戦闘終了後:20pt
≪内訳:戦闘勝利ー20pt。 ボーナスタイムー30pt≫
≪weapos≫ 『メルヘンロッド』 sub 『未登録』
≪skills≫ 『ジャンプ能力向上』『HP+50』『街灯索敵』
≪magics≫ 『インフェルノ』『サンダーウィップ』『ハニートラップ』『サンダーボール』『未登録×3』
『マジカルボード』にはしっかりと採点が付いていた。
うわ。がっつり満点分えぐり取られてる。前回【スニフマリー】に勝ってなかったら今頃ポイント借金を作ってたことになるんだ。恐ろし...!
おへその辺りがムズムズする...あんなに気持ちいいだなんて知らなかった。輝夜ちゃんと「その時」を迎えたならやってもらお。
・・・個室のトイレ、誰も周りにはいない。ムズムズしたうら若き身体...
・・・・・
「だ、ただいま〜」
体育館にはまだクラスメイトたちが半分ほどいた。
「あー、遅いぞ〜灯...なんか目元ぱっちりしてるけどそんなにスッキリしたのか?」
「ちょ!! 晴香それセクハラだから!」
「ええ...まぁトイレ事情を聞くのはダメか。ごめんごめん」
ふぅ。どうやらバレてないみたいだね。良かった〜、社会的に死ぬところだった。
「輝夜ちゃん、衣装に何か付け加えたりする?」
「いえ。このまま本番に臨みたいと思います。せっかく作って頂いたので」
・・・頂くって言葉でちょっとゾクゾクする。この体質ちゃんと治るのかな。不安になってきた。
「じゃあ帰ろっか。晴香ー!私たち先帰るねー」
「あーい。気をつけてなぁ」
「じゃ行こっか」
「はい」
20時まで残ることなく19時15分ごろ帰宅の途につく。明日に控えた文化祭に心踊らせていたのはもしかしたら私だけだったのかもしれない。




