表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/184

20話 ギリギリの戦い

 白い光に包まれたのは【ティクルグラント】だけでなく、私やナイトも同様に白く輝きだした。


「くっ! 『トリガーブレイク!!!』」


 ナイトが何らかの魔法を発動する。私は対処のしようがないから受け入れるしか...


 ・・・

 白い光が引いていく...特に何も起きてないけど...

 って!? こ、これ...!


「HPとMPが...残り...たったの10!?」


 さっきまではHPは70でMPは85あったのに!


「どうやら私の願いは届いたようですね〜。良かったです〜」


「プププー! どう?どう? HPもMPもすっからかん?」


 ナイトはこんな状況でも落ち着いている。表情を変えることなく敵の魔法少女を見つめていた。


「ナイト...どうしよう...」


 このままだと攻撃一回だけで倒される。ベテランのナイトならHPの回復手段とか持ってるかも!

 今はもうワラにもすがる思いだ。


「・・・」


 ナイトは答えず、ただジッと二人を見つめている。


「キャハッ! もうおしまいだね」


「嬉しいです〜。まさかあの【ネイベルナイト】さんを倒せる日が来るなんて〜」


「私ぃ、好きなものから食べる派なんだよねぇ!

 バイバーイ!! 『アイスボール』」


【リックキャンディ】がナイトに魔法を撃つ。


「ナイトーーー!」


 ダムっと重い音とともにナイトの周辺が冷気の煙に包まれる。

 直撃...とてもHP10では受けきれない。もうナイトは【ティクルグラント】の魔法発動から諦めてたのかな...


「ごめんね、ナイト...私が弱いせいで...」


 自然と涙が溢れてくる。


「あははは! やったー!【ネイベルナイト】を倒したーー! 次はお姉さんだよ! えっと...」


「次はあなたです〜【ハニーランプ】さん】


「そう!それそれ」


 ジリジリ二人が近づいてくる。ナイトなき今、警戒することはないだろうとあまりに無防備。でも、私にはそこを突く魔法は撃てない。

 負け、か...


「涙は」


 !?


「あなたに涙は、似合いませんね」


「「なっ!」」


 驚愕の声を敵の魔法少女二人が上げる。


 冷気の煙から出てくるーーそれはーー


「ナイト!」


「武器[名槍:月姫]スキル発動『三日月!!!』」


 紫に輝いた槍で【ティクルグラント】の腹と【リックキャンディ】の背を薙ぎ払った!


「きゃっ!?」 「うぎゃ!」


 かなり深くえぐれた...大ダメージが入ったのが想像できる。でもそれよりも...


「ナイト! 無事だったの!?」


「魔法で【ティクルグラント】さんの魔法を一時的に受け付けないようにしました。MPは固定で70消費するので痛手ですけどね」


 それでもすごい...『アイスボール』をわざと受けて、倒したと油断させて奇襲する。これが--


「流石、一筋縄ではいきませんね〜。【ネイベルナイト】さん?」


「ったく〜。ウザイなー、ほんと」


 これが、ベテラン魔法少女。...すごい!


「ランプさん。HPとMPは10ずつですか?」


「う、うん」


「わかりました」


 な、何が!?


「よく聞いてくださいね.....」


 コソッとナイトが私に簡単な作戦を告げた。




「うりゃ! そりゃ!」


 通常攻撃を【リックキャンディ】&【ティクルグラント】ペアに向けて放つ。当然ダメージとしての期待値は薄い。でも魔法系通常攻撃はいい目くらましになる。


「リックさん! 上!」

「なっ!?」


 私の通常攻撃に気を取られているうちにナイトが屋根伝いに飛び歩いて攻撃を仕掛ける。


 上手く攻撃が当たればMPが回復するし、かなりHPが削られている二人には有効な手だ。


「このっ! のたれ死ねぇ!」


 もうキャラを貫く気がないのか【リックキャンディ】が暴走気味に弾を撃つ。---ここだ!


 飛び道具をもつ彼女がナイトに気を取られている内に、MPを回復する!

【リックキャンディ】向かって全力疾走を開始!


【ティクルグラント】が怖いけどナイトの話では彼女の武器は拳。しかも祈りの魔法でMPはもうないから遠距離では何もできないハズ!


「やぁっ!」


「うそっ!? 【ハニー...】」


 遅い!


「『サンダーウィップ』」


 雷のムチを、【リックキャンディ】の()()()に撃つ!


「なっ!? 読んでました〜?」


 狙うはダガーを投げる構えをしていた、後ろのシスター!!


「くらえぇ!!!」


 バチバチバチと音を立てるムチを【ティクルグラント】にぶつける。


「・・・残念です...」


 よし!まずは一人、あとは----


「終わりましたよ。いいフェイントでした」


 ナイトも無事【リックキャンディ】を倒したみたい!


「やった...勝ったー!!!」


 ナイトの手を握って喜ぶ。


「ちょ、何して...!」


「嬉しいんだもん、飛び跳ねちゃうよ」


「わ、私を巻き込まないでください」


 恥ずかしそうに顔を赤くしてそっぽ向いちゃった。可愛いなぁ。


「ねぇ、なんで【ティクルグラント】が飛び道具を持ってると思ったの?」


 疑問に思ってたことの一つ目を率直にぶつけた。


「そうですね...私が以前一人で彼女たちと戦った時より自信に満ちているようだったので、おそらく私に対して有利な飛び道具を装備したのかな、と。ほとんどカンですね」


 サラッとすごいこと言ってない!? 一人で戦ったの? 多分勝ったんだろうなぁ。


「あともう一つ。どうして私を助けてくれたの?」


「そ、それは・・・」


 ナイトが答える前に地面が光る。


 まず最初に飛び出してきたのは銀のポールと手を縛られた【リックキャンディ】。

 次いでハチミツでできた黄金のポールに手を縛られた【ティクルグラント】。


 あれ、ボーナスタイムって二人だとどうやってやるんだろ。ナイトの方へ視線をやると、まだ頰が赤いままだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ