真夏と光るコップ
空の蒼が眩しくて
光った雲が泡に溶けて行く
真夏の草原緑が青い空に鮮やかに
透明な水の色に溢れて
息を吐く度に
白く青く光る泡
広い空の中心へと昇ってく
追いつけないくらいに早く
光っていたんだ
飛行機雲が広い空に線を描いてく
僕の涙も海に溶けて
嘆く声も泡と雲に溶けてゆく
真夏の太陽日差しが雲のように漂う
透明な水の色に溢れて
冷たく冷える肌に
心地よく光る泡
息がいつまでも続く熱い夏は
息苦しいような土の匂いを置いて
広い海で一人
僕だけの世界に大きい泡を
僕だけの夏だ
歪んで見えてたあの緑も
風が止めば僕だけの広い世界
炭酸が弾けて飛んだ
古瀬