家族愛?
ラフに書いてます。
アリーの冒険所 一説(一話)
【あらすじ】
~6月27日~
私は、天野愛。いたって普通の女子中学生。そうだと思いたい…。
しかし、今日はご機嫌斜めだ。いつもと違う時刻に起きたからだ。私は変わっていて、ずっと同じような生活をしないと、なぜかストレスがたまってしまう。
いつもは、5:30に起きているが、今日は6:12に起きた。確かに、学校には遅刻しないけどね。変なプライドがあって、どうしてもうずうずしてしまう。ベッドで寝転びながら天井を見て、ため息をついた。
ため息をついてから、一気に起き上がり伸びをした。そして、学校の支度を始めた。ご飯を食べ、歯を磨き、髪を整え、服を着る。スムーズに終え、とりあえず、家に出るまで部屋でニュースを見ることにした。
【1章 ニュース】愛編
いつも見ているニュースをボォーっとした目で、ずっと見ている。まるで興味がなさそうに。
見ていくと、トピックが変わってあのキーワードが出てきた。
【行方不明】
そのキーワードを見るたび、私は兄のことを思い出してしまうのだ。私は、ボォーっとしていた目を真剣な目に変えてニュースを見続けた。そのトピックを見ていくたび、胸が痛くなる。
「お兄ちゃん、いったいどこにいるの…」
兄は去年の7月1日、そう私の誕生日の次の日に行方不明になってしまったのだ。今も、ずっと行方不明で死亡してるかさえもわかっていない。両親は、兄のことを心配しながらも私を今でもずっと慰めてくれる。
【もう会えなくなるのかな…】
兄のことをずっと考えていると、そのトピックはもう終わっていた。
【2章 65%の星占い】
「ミルーの星占いのお時間でーす★」
兄のことを思い出していると、星占いの声で頭の中の考えがかき消された。
「びっくりするなぁ…。」
にしても、この星占いのキャスターの格好派手だなぁ…。星占いのキャスターは水色の髪をしていて虹色のカチューシャをつけている。ミルーって名前もインパクトが強いなぁ…。兄のことから離れ星占いのトピックに集中した。
「一位は牡羊座のあなたです!〜…」
星占いの人はスラスラと説明していく。私の誕生日は6月30日だから、蟹座だね…。
自分の星座を確認し、蟹座の解説が来るまで待った。
「〜。次は、6位の蟹座のあなた!少し嫌なことがあっても、何か新しい出会いがあるかも!?ラッキーアイテムはトランプです!」
聞いたのもいいもの、実はこの星占いの当たる確率は65%と聞いたことある。まず、占いとか心霊とか信じない私にとって信じがたいが、とりあえず、スクールバックの中にトランプを入れた。
「そろそろ、行かないと」
【3章 トランプのジョーカー】
玄関まできて、靴を履いたら母に止められた。
「ちょっと、待って」
「ん?」
「あの…ね、いきなりだけど…お誕生日おめでとう」
えっ…。確かに、あと3日後に誕生日だけれども、急すぎる。
「お、お、お母さんね…30日まで用事があって…その…」
異様に、母の様子がおかしいため、呆れた目で母を見ていた。
私はため息をつき、
「わかったよ。ありがとう」
と言い、
「学校行ってくる」
と冷たくて寂しい態度で言い。外へ出た。
案外時間がある…。近くにあった針時計をみて、スクールバックからトランプを出してみた。
お兄ちゃんとよくトランプで遊んでいたから、今はもう使わなくなったトランプを見るのが少し辛かった。箱からトランプを出し、一番上にあったジョーカーを手に取った。
あれ、こんな絵柄してたっけ?と思いながらも歩きながら見続けていた。
トランプのジョーカーの目はまるで、吸い込まれそうな目であり、つい見続けてしまう。
ずっと、トランプを見続けていたため、周りを全く気にしなかった。
いざ、前を見ていると、そこは真っ暗な空間であった。
「次からは、しっかり周りを見ましょうね。」
実はピエロ恐怖症なんです。