βテスト編 50話 出発!
やっと50話ですね……話進まないね……細かく書きすぎかな?
さぁ,出発しよう!
ムム,現れたな!?
更にムム、現れたな
出発してしばらくして……
「sin,ここはどうなっておる? 」
さっきからマーリン師匠がしつこく質問してくる。
〔よほど輸送ギルドの対応が悔しかったのかな? 〕
出発前、隊列を組む為車両を移動させてた時、旅客馬車からマーリン師匠が飛び出して来て危うく轢く所でした。
〔アルファー、良く止まった〕
ブレーキを踏み止まったので轢かなかったが私の乗ってた試作機動戦闘装甲車に乗っかって来て「これに乗せろ」と騒ぎ! 自己責任と言う約束で乗せる事に。
〔レイドメンバーは苦笑いしている〕
今回の隊列は
◆:護衛車両 (先頭から[アルファ][くろ][こん])
■:荷馬車 (冒険者搭乗)
□:荷馬車
◎:旅客馬車
前◆■□■□■◆◎■□■□■◆後 の順で進む。
[アルファ]には
私(龍さん)、岩鉄、みこ、椎茸 とおまけのマーリン師匠が搭乗、
[くろ]には
ninzin、ヨモギ、与作、レバー が搭乗、
[こん]には
白菜、カルビ、リンゴ、きなこ が搭乗していた。
アタッカーチームのメンツは荷馬車に乗ってもらっていた。
荷馬車のスピードに合わせて走っているので時速15km/h位で走っている。
仕方がないのでキュポラにみこさんがのっかって周囲の警戒を頼みマーリン師匠の相手をしていた。
「だからマーリン師匠、工房に着いたら説明もしますし、魔導エンジンの見本も魔核用意してくれれば作りますよ!」
「そうか! よっしゃよっしゃ! それでな………」
人の話を聞かない師匠であった。
『αー1、αー1、こちらKー1』
『こちらαー1、どうしたKー1』
『そろそろお昼だそうです。依頼人から休憩をしたいそうです! 』
『そうだな! では打合せ通りに円陣を組むぞ! 』
『しかしこの無線機もどき 便利ですね! 』
『ただな……精々100m位しか聞こえないしな! 要改良だよ 』
実はこの無線機もどきの正体は超音波無線機の一種だった。
[試作超音波無線機]
製作:sin
解説:sinが試作で作った無線機もどき(トレントの魔核を使用)
送信用のハンドスピーカー型のマイクと受信用の四角形の
帆型のアンテナと付属のスピーカーのセットで構成
マイクを相手の向け喋ると超音波を発射する
相手のアンテナに当たるとスピーカーから声が出る仕組み
ある程度超音波は収束して送信しているが魔物によっては
聞こえている者もいるので使用には注意を
価格:試作品のため未設定
ただ,指向性の超音波を発射して相手の受信機に当てて聞くと言う大声で喋っているだけの代物だった。
実際、魔物だと聞こえる奴が居そうだが、今の所はいないみたいだ。
〔ただ、聞こえて逃げるか襲って来るかの違いかも知れないがね? 〕
装置自体がデカいので車両にしか積めないけどね。
〔ヘルメット型のを作ろうとしたが無理だったけどね! 〕
ギルド間用の通信アイテム(電話みたいな? )があるらしいがギルド長しか使えないらしいしね。
〔今度ヴォルフを、おど……ゲフン、頼んで見せてもらうかな……〕
[龍眼(千里眼)]で辺りを確認……おや、探知ギリギリで居ますね……見張りかな?
まあ、変なのがいるから様子を見てるのかな?
俺ならそうするね……すると待ち伏せかな?……たぶんそうした方が楽かな?
ちょっと道を外れ旅客馬車を中心に回りを荷馬車、その外を[アルファ][くろ][こん]で囲むように配置する。
交代で昼食を摂り御者さんと各車両の担当を呼んでミーティング。
・この先で待ち伏せを間違いなくしているはずと伝え御者さんには構わず進む事を依頼。
・障害物(丸太や何か? )に関してはこちらで排除すると伝える。
・出発前には必ず馬車の点検をしてほしい事。
〔細工がされてる可能性が有るため〕
馬車の点検をしたら案の定荷馬車の一台が車軸に亀裂が見つかった。
想定内なので荷馬車の荷物をくろに積み替える。
〔こんな事だと思って空で来て正解だったよ〕
[くろ]のアームで次々荷物を載せたので御者さん達は驚いていた。
旅客馬車に乗っていたちびっ子は喜んで見ていた。
〔どうやら[くろ]が気にいったのかな? 〕
荷物を降ろした荷馬車は簡易修理をして後ろに配置して最悪囮として使う事にする。
他の荷馬車の荷物も[くろ]と[こん]に少しずつ乗せて全体のスピードを上げる事に。
休憩が終わり乗車する面子をへんこうして出発する事に。
[アルファ]には
私(龍さん)、岩鉄、カルビ、与作 が搭乗、
[くろ]には
ninzin、ヨモギ、レバー、椎茸 とおまけのマーリン師匠が搭乗、
[こん]には
白菜、リンゴ、みこ、きなこ が搭乗していた。
荷物が減ったので心なしか荷馬車のスピードが上がっていた。
〔大体20km/h位かな? まあ速いのは良いことだ〕
マーリン師匠には馬車に戻ってもらおうとしたが駄々をこねたので仕方無く[くろ]に乗って貰った。
そろそろかなっと思ったら[龍眼(千里眼)]と[危険予知]に反応があった。
「αー1から全車、前方にお客様20名、左後方から10名、右後方から10名の団体さんがお越しだ! なお前方の道を塞ぐように丸太が散乱している。こちらで排除するから排除後、Kー1が先頭でその場を離脱、Kー2は少し先で待機。遠距離射撃で援護。αー1は運動してから追いかける。打合せ通りだ! いくぞ! 」
「Kー1 了解! 」
「Kー2 了解! 」
そして打合せ通りに[アルファ]に赤い旗竿を立てて後方の荷馬車に知らせる。
「どれ、魔導砲でも射ってみるか! 」
「「「え! 」」」
「さすがに不味くないか? 」与作
「え~と……大丈夫なの? 」カルビ
「龍さん威力は? 」岩鉄
「まぁ、威力はアース・ランスかエア・カッター位かな? 10秒に一発しか射てないけどね♪」
「そんなもんなの? もっと威力が有るかと思ったよ」与作
前を見ると結構作りがしっかりした丸太の障害物? 柵ががあった……
「ではエア・ランス チャージ…………」
「「「え! 」」」
「(10秒後)……発射♪(ポチっと)」
"シュパン" と音がして風の槍が障害物に向かい……"ドガン"と音がして障害物を吹き飛ばした。
「え~と、龍さんや……あの威力は何? 」
「岩鉄さん何、え?………あぁ、風魔法のエアカッタを10発分固めてぶっぱなしただけですけど? 」
"ドガーン"[アルファ]の盾が残骸を吹き飛ばした音がした。
「そんな事できるんですか? 」カルビ
「まぁ,ある裏技を使えばね……」
"ガザザザザザザ~~" と10輪ドリフトを決め[アルファ]がUターンを決める。
脇を荷馬車と[くろ]が抜かして行く。
「そもそもそんな事が可能なのか? 」与作
「あぁ、ミスリルとあるスキルが無かったら無理だったよ! ……よし降りて戦うか 」
後ろの扉を開けて[アルファ]の脇に立つ。
荷馬車組も荷馬車から飛び降りて集まる。
ちょっと離れた所に[こん]が止まって巫女姫コンビが荷台から弓を放とうと仁王立ちしていた。
私は[アルファ]の砲塔の脇に立ってスイッチを持って立っていた。
「さぁ、相手は思惑を外された盗賊40人。たぶんこのまま突っ込んで来るはずで後ろの方にいる3人の内の1人が盗賊のボスだと予想。勝利条件はボスの捕獲か抹殺。雑魚は好きにしてよし」
「龍さん、相手は馬に乗ってるぞ。どうするの? 」与作
「ウ~ン………[アルファ]アース・ランス チャージ」
「「「え! 」」」
「照準、後方3人組の後方(10秒後)……発射♪(ポチっと)」
"ドン"と音がして土の砲弾が盗賊のボスの後ろ付近に着弾。
"ドガーン"と音がすると同時に着弾地点を中心に土の破片がばらまかれた。
ボス(たぶん?)はその場で馬から落ちて倒れたようだった。
他の盗賊どもは音にビックリして馬から落ちたり何とか馬をなだめようとしていた。
「マグロ!,盗賊のボスの回収よろしく! 後のメンツは残り物の殲滅でよろしくね! ………ムム? 」
「………どうしました? 龍さん」 きんに君
[龍眼(千里眼)][危険予知]に反応がでた。
「イヤね盗賊の所から北東方向の森の中から何だろう……森林狼? ……や、一回り大きい狼? タイプの魔獣×15匹とさらに2回りデカイ狼タイプの魔獣が来てるね? ……これって何? 与作」
「あ、それもしかしたらフィールドボス的な奴ではない? ……」
「「「「「「「「それだ!? 」」」」」」」
「て、事はそろそろ……」
"ピコン"
『これよりフィールドボス[黒星狼]との戦闘になります。なおこのボスを倒さなければ次の街には進めません。勝利条件は[黒星狼]の群れの討伐です』
あちゃ~! これは不味いわ………え、逃げてるのがいるね!? ………カーソル無し………NPCだな。
「龍さん、何か2人位かな? 狼から逃げてるよね? ………しかもこっちに来てないか? 」カジキ
「ウ~ン,予定変更!? 盗賊は戦闘後生きてるのだけ回収。狼は最初は盗賊に襲い掛かるから隙を見てあの2人組を助ける。マグロ! あの2人の回収に行くぞ! 援護はこっちでやるから」
「え、良いのか? 盗賊ほっといて!? 」きんに君
「見ろよ、狼さん達に攻撃始めるぞ。ま、こっちには来れないだろうがね! 」
盗賊どもは狼の出現に驚き狼に攻撃を始めた。
ま、助ける義理は無いけどね♪
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師匠がしつこい件
盗賊の障害物を吹き飛ばした件
次いでにフィールドボスが現れた件
1/4 修正しました