βテスト編 46話 レアドロップ
今回はギルドのイザコザとバク処理の結末です。
良いタイミングで警備隊が来たね。
おや、先頭はキーパーさんか……ここはお任せかな?
「そこの者達、戦闘を止めろ~。この場はキーパーが預かる」
「キーパー隊長、早くこの盗賊どもを捕まえて下さい。私たちは襲われていたのです」
まぁ、よく言うわ、このゴロツキくんは。
キーパーさん、怖い顔して目が笑ってますよ。
「ほう、では総員! 盗賊どもを捕まえろ! 」
警備隊の皆さん手際が良いですね!
あ!っという間にゴロツキ一家を縛り挙げたよ。
「おい、キーパー! 盗賊はむこうだろう! 何故俺達を縛る? 俺達は何もやってないぞ! 」
「お前の悪さは既に露見しとるぞ! ま,いるはずの無い盗賊をでっち上げて 随分荒稼ぎをしたようだな。すでにアジトも押さえてあるぞ! 覚悟しろ! 」
キーパーさんカッコイイ! 漢だね。
あ~あ、みっともなく喚き散らしているよ! ゴロツキ一家は。
「キーパー隊長お疲れ様です。すごく助かりました」
「龍さんも護衛の仕事ご苦労さん。良くトア ギルマスを守ってくれた」
「そこは仕事ですからね。所で知らずに雇われてた冒険者はどうなります? 」
聞くと、これから賞罰の確認をして何もないなら釈放、あればそれなりだそうだ。
一応蕎麦屋さんが知らせてくれたので対処できたのでと言うとなんと警備隊の協力者だった。
依頼主が警備隊で来れなかったそうだ。
〔偶然とはいえ凄い確率だよね〕
与作も北門前まで来ていたが出番がなくてしょんぼりしてたので直した盾を渡して機嫌を直してもらう事に。
取りあえず源さんファーム前で待ってもらう事に。
北門に入り生産ギルドにトアさんを送る。
「皆さんご苦労様。今回の件は本当にありがとうございます! これで《キュクロー村》も輸送で困っていましたのでたいへん助かります。これからもよろしくお願いいたしますね」
"ポーン"
『クエスト[生産ギルドの護衛]がクリアされました。報酬は金貨10枚と生産ギルドショップの30%割り引き利用権,生産品買取り額10%増し権,キュクロー村案内アイテムを全員に差し上げます』
[道標のコンパス(ド)]:特定の場所まで案内してくれるアイテム ドワーフの村まで案内してくれる 個人認証型(他の人は使用不可)
皆喜んでいるのでよしとするか。
この後トアさんに「そういえばその装備は?」とつっこまれ強制的に登録をさせられた。
〔さすがギルマスと言いたいがね……〕
一旦、皆で源さんファームに戻り休憩することに。
龍さん工房に入り与作に回復済の盾を渡す。
与作から装備の依頼が有ったので特別に受ける。
防具は お任せかせで武器は片刃のでかい斧を希望との事。
〔鎧は貰ったのが有るので手甲、脚甲等の武具を作る事に〕
料金は出世払いでと言いやがったが冗談とわかっていたので前金は? と返しておく。
リンゴハウスに行きリビングに入ると皆揃っていた。
今回の護衛依頼での礼を言いお礼に全員の装備の更新を有料? で請け負う事にした。
全員の装備の要望を聞いてメモをして未登録の人?達のフレンド登録をしておく。
源さんは自分は良いので トラ の強化をしてくれと言ってくれた。
一応、魔核(Cランク以上)が手に入り次第、キュクロー村間輸送用のゴーレムを作る予定と話す。
トラ自体も強化予定ですよと話すと源さんは喜んでいた。
突然、GM秘書さんが現れてみんな驚いた!
何もない空間からいきなり現れるのはやめて下さい。
「皆さんお揃いですね。今回の件は本当にごめんなさい! 実は今回の原因はフィールドボスの出現ポイントが第2層のはずがシステムが第1層と間違えたみたいなの。偶々村に向かうクエストをしてた君達に引っ掛かったみたいなのよ。本来なら有り得ないんだけどね? 修正は終わっているから安心して冒険して下さいね」
「そうすると今回の件はシステム上はなかった事になってると? 」
「それだと皆さんが困りますよね。ですので討伐ドロップはそのまま出しますし、討伐部位も出ます。冒険ギルドランクもワンランクアップしますので後でギルドの方に行って下さいね」
「みんなどうかな? 今回は運営さんの顔を立てるって事で」
全員了解してくれた。
「それでは皆さんの報酬を出しますので、えぇ~と……龍さん工房の中に移動しましょう」
ドウユウ事だ、と思ったが取りあえず皆で移動。
工房内の格納庫部分で一人づつ渡していった。
そしてカジキの番の時から様子がおかしくなった。
トレントリーダーのドロップの丸太が大きかった。
トレントだと直径1m×長さ3mが標準なのだがリーダーだと直径2m×長さ6mだった。
それも3本出た。
白菜も同じだった。
丸太と魔核を鑑定すると
[トレントリーダーの丸太]
品質:A
解説:トレントリーダーからドロップした丸太
(直径2m×長さ6m)
非常に丈夫で杖や棍,家の柱や馬車の部品などに
加工される
魔法伝導率も高くいろんな魔道具に使われている
価格:100,000G
[トレントリーダーの魔核(C級)]
ランク:C級
解説:トレントリーダーからドロップした魔核(C級)
風の魔力がこもっている
杖やゴーレム核等に利用される
価格:100,000G
え、リーダーでC級?! だとしたらレッサーエルダートレントはどうなるのか?
GM秘書「では龍さんの番ですね。今回はちょっと量とレア物が有るんですけど何かドロップ出やすくするアイテム持ってますか? 」
ウ~ン一応と言ってGM秘書さんだけに見せる。
[幸運のうさたんのシッポ キーホルダー]
幸運値+50 レアドロップ確率上昇(大)
耐久値100/100 重量0
品質:S
製作:sin
解説:たまたまドロップしたウサギのしっぽをキーホルダーに
加工した逸品
金属部分はミスリル製
幸運値が跳ね上がり レアドロップ率が上昇する
価格:100,000,000G
すっかりかばんの肥やしになってた(忘れていた)のを新しいバックを作った時に気づき材料も有ったので作ってみた。
結構良いもの作ったみたいだな。
GM秘書「はぁ~納得しましたよ。今回やけにレア物が出た訳が。まぁ良いですわ。ではどうぞお受け取りを」
出てきたのは
レッサーエルダートレントの丸太 ×6本
レッサーエルダートレントの魔核(B級)×1個
レッサーエルダートレントの枝(討伐部位)×1本
レッサーエルダートレントの枝×20本
レッサーエルダートレントの根っこ×5本
レッサーエルダートレントの葉っぱ×10枚
だった。
[レッサーエルダートレントの丸太]
品質:S
解説:レッサーエルダートレントからドロップした丸太
(直径3m×長さ10m)
非常に丈夫で杖や棍,家の柱や馬車の部品などに
加工される
魔法伝導率も高くいろんな魔道具に使われている
価格:1,000,000G
[レッサーエルダートレントの魔核(B級)]
ランク:B級
解説:レッサーエルダートレントからドロップした魔核(B級)
風の魔力がこもっている
杖やゴーレム核等に利用される
価格:1,000,000G
[レッサーエルダートレントの枝]
品質:A
解説:レッサーエルダートレントから部位欠損レアドロップした枝
枝を切るとたまにドロップする
魔法伝導率が高く杖や剣の柄や鞘等に加工される事が多い
価格:100,000
[レッサーエルダートレントの根っこ]
品質:A
解説:レッサーエルダートレントからレアドロップした根っこ
移動する際の足の部分
魔法伝導率が高く杖や剣の柄や鞘に加工される事が多い
またポーションの材料にもなる
価格:100,000G
[レッサーエルダートレントの葉っぱ]
品質:S
解説:レッサーエルダートレントからレアドロップした葉っぱ
ほとんど出回らない幻の葉っぱ
ポーションの材料だが加工ができれば凄いことになる
価格:1,000,000G
トレントは通常トレント(E)<リーダー(C)<エルダー(A)と格が上がるらしいが たまに間にレッサーリーダー(D)とレッサーエルダー(B)が現れるらしいとGM秘書さんの説明。
皆そこそこもらえたので 良かった。
GM秘書さんと残りの依頼品の打ち合わせをして話し合いがおわった
「それではまた何か有りましたら呼んでくださいね」
そしてGM秘書さんは消えていった。
〔知らない人が見たらちょっとしたホラーだよな~〕
みんなに魔核や素材を譲ってもらい素材倉庫にしまった。
この後、マリック師匠の所に納品に行き無事にトレントの丸太を渡す。
"ポーン"
『クエスト[魔道具店のお使い2]がクリアしました。報酬は500,000Gとマーリン魔法工房の案内状となります。なおマーリン工房は隣街にありますので自力で向かって下さい。』
ま、そうだよね。
移動用の魔道具を作りますかね。
宿屋《冒険者のOYAKUSOKU》に行ってマーリン師匠に無事に納品したことを伝え、近々お伺いしますと伝えた。
マーリン師匠は工房で待っていると言ってくれた。
トマリさんに師匠達に渡してと例のつまみを預けておく。
もう19時になっていたのでリンゴハウスに戻る。
中に入ると女性陣達がきゃっきゃ言いながら何か作っていた。
この後、料理を食べてから龍さん工房に籠って24時まで作業して休憩した。
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龍さんがレアドロップが多いのはウサギさんのおかげ?
バクは人為的の可能性が? ………
GM秘書→犯人はお前か!GM
GMさん → 僕は無実だ!
???→ヤッベェ~!ばれたらヤバイかも………
1/4 修正しました