βテスト編 39話 [トラ]爆誕
龍さんは何を作ったか? 答えです。
8日目の朝です。
昨日はスーちゃんのテンションが半端無かったな!
楽しそうで何よりです。
朝食はホッケ定食にしましょうかね。
もぐもぐ、ごっくん 美味いね。
さてソロソロかな?
"こんこん"
ん?、何か変だな?
「どうぞ! 」
「失礼します!回診に来ました」
「あれ、ドクターは? 」
「実は何か睡眠中の脳のなんとかと言って色々と調べているみたいなんですが………」
「何となく解ったわ。それで代わりに来たんだ。ご苦労様 ちあきちゃん」
「もう、子供扱いしないで下さい。一応医師なんですから」
「ハハハ、すみませんね。妹と同い年だからついね」
「そんな事言ってると妹さんにチクリますよ」
ちあきちゃんは私の妹の同級生だった。
たまたま勤めていた病院の医師でドクターの弟子? だった。
「しかし良くあのドクターの弟子をやってるね」
「まぁ、仕事上は尊敬できますけど、仕事以外はダメ人間ですけどね」
「ちあきちゃんは中には入っているの? 」
「まさか!皆さんの脳波データをチェックしてますので入れませんね」
「それってドクターの仕事ではないの? 」
「えぇ、そうなんですが・・・ホント何しに来てるのかわからないですよね! 」
ドクターの悪口を聞いてあげて少しは気軽になって戻っていった。
たまっているね。
さて時間になったのでそろそろ入りましょう。
はい、ダイブインしました。
今日は16日 時間は6時ですね。
おやメールですね……何だろう、やな予感が………。
『この度は(freedom world Online) βテストに参加して頂きありがとうございます。皆様方の協力には感謝いたします。さて、スタートして15日が経過しましたので次の機能を追加しました
①スクリーンショット機能
②[鑑定]機能に追加(ランク表記機能の追加)
を追加しました。詳しくはメニュー上で確認して下さい。
本日もよろしくお願いいたします』
お、やっとついたか。
どれどれ、メニューから確認ッと。
[スクリーンショット]
カメラの機能です。〔注:動画は撮れません〕
撮り方はメニューからスクリーンショットを選ぶと目の前に撮影範囲を示す四角い枠が出ます。
シャッターは速写とタイマー撮影ができます。
写したデーターは部屋のPCに転送されます。
[鑑定]
モンスターや薬草の種類やランク、商品や武具、材料の種類や品質が解る。
なお品質やモンスターのランクは高い順にS>A>B>C>D>Eの順になります。
鑑定表記も一部変更します
へェ~~!結構便利だな!
さてと、朝食は何かな?
おや?結構豪華ですね。
トマリさんの気遣いかな?
では いただきます!
ごちそうさまでした。
トマリさんに挨拶しますかね。
「トマリさんごちそうさまでした! 」
「sinさん、お粗末さまです。忘れ物は無いですよね」
「はい、短い間でしたけど お世話になりました。また利用させてもらいます」
「その時は満室でも客を追い出しても泊めてあげるわよ(笑)」
「いやいや、それは不味いでしょう(笑)!でも気持ちは嬉しいですよ」
「じゃ気をつけてね。って言っても北門の近くよね? 」
「今度は遊びに来て下さい。歓迎しますよ! 」
そして宿を出発した。
工房の近くまで来たら何だろう?あの人だかりは?
まさかねぇ~と思いつつ近づくと………アイツラか!
「お前ら余ほど暇なのか? 」
「ソンナコトナイヨ! ただ皆 興味が合ったからね」カジキ
「龍さん、皆が入らないよう見張っていました」 (・ω・)ゞ
「で、ninzinくん本音は!」
「先に見ようとしてトレントに捕まりそうになったので皆が捕まらない様に見張っていました。ごめんなさい」 _(._.)_
「まぁ皆が絡まっているのを見たくないから今回は不問にするけどね」
先ずはリンゴハウスの方に行くか。
リンゴハウスの中に入ると3人娘が orz していた。
机の上の料理を鑑定して納得する。
隣でクックさんが頭を抱え、見知らぬ2人が状態異常になっていた。
「クックさん、お早うございます。隣の2人はどなたですか? 」
「龍さんお早うございます。見ての通り新たなチャレンジャーです」
あ、スレの人かな?
「初めまして龍さん。椎茸と申します。よろしくお願いします」
「初めまして龍さん。蕎麦屋です。蕎麦いかがですか? ………もう無理! 」
「あぁ、よろしく!ってすぐにこのポーション飲みなさい! 早く! 」
2人に状態異常回復ポーション(毒)を渡し飲んでもらう。
回復したらしく顔色が良くなっていった。
「助かりました。ホントに毒るとは思いませんでした」
「ホント!助かりました。スレの話はホントだったんですね」
「君たちは[鑑定]は持ってないのかい? 」
「いえ、持ってますけど………まさかねぇ~と思いますよ」
「俺は持っていますけどね、信じて無かったんでね………」
「「「ごめんなさい」」」
「あ、気にしなくて良いよ。自己責任だしね」
「蕎麦屋さんすまない。これはホントにバグかもしれないね………で合ってほしいよ! 」
「ここまで来たらバグです………て事になってほしいですね」
しかし何だろう?この違和感は………ウ~ン? わからん。
それからちょっと話をして源さんハウスで源さんに声をかけてから皆で工房の方に向かった。
工房の前には10人位集まっていた。
GM秘書さんは………まだの様だな。
「みんな暇なの?期待するなと言ったよね!」
「イヤー、賭けが成立していてね!誰の予想が当たったか見たくてね」
「フ~ン!………カジキさん、それで賭けの予想は? 」
と聞くと
ガン●● 2票 (ninzin、????)
●●タンク 2票 (白菜、マグロ)
グ● 1票 (岩鉄)
ド● 1票 (カジキ)
●●ヘッド 1票 (カルビ)
ボト●● 1票 (レバー)
ゾ●● 1票 (ヨモギ)
エバ●ゲリ●ン 1票 (ロース)
デズト●●ド(できればモン●●ー)1票 (ハラミ)
普通の鎧ゴーレム1票 (ハマチ)
だった。
あれ?、1票多いな?まさかね………
「1票多くないか? 」
「それはGMさんがガン●●に1票って金貨1枚って言ってましたけど………? 」
「ninzinマジに言っていたのか? あのGMは何をしたいんだ! まったく仕事しろだ! 」
GM秘書「ホントにその通りですわ! であのバカGMは何処です? 」
いつの間にかGM秘書さんが来ていた。
sin「私も来たばかりだからわからんが誰か知らないか? 」
みんな首を横に振っていたが様子が変だった?
そう言うことね!
すぐにスキル[龍眼(千里眼)]発動………見つけた!リンゴハウスの陰にいた。
私は土魔法の[アースバインド]を使い拘束。
〔レベル3で修得〕
そのまま[クリエイトブロック]で簀巻き(土巻き)にして担いで皆の前に転がす。
〔レベル15で修得できるよ〕
「皆、何か言うことは有るかな? 」
みんな横に首を振る。
ホントにロボットに乗りたいのかね?
「龍さんお手数をかけてすみません。次いでで良いのでこの土管を領主館まで運んでもらえますか? 」
「まぁ良いですよ。それより先ずはバスターソードを渡しますね」
と言って木のラックに刺した龍式バスターソード 10本を出した。
[龍式バスターソード]
攻撃力+70 魔力を込めると切れ味上昇(+30)
耐久値250/250 重量2
品質:S
製作:sin
解説:sinが作ったバスターソード
ミスリルと鋼のハイブリッド構造
属性魔力を込めると簡易の属性魔法剣になる
シリアルナンバー入り (No.01~12まで登録)
価格:2,100,000G
GM秘書「コレがそうですか。良い剣ですね」
sin「まぁあの時に使ってたのより少しは良いものができました」
〔まさかの品質がSだったとは! 〕
まわりのみんなは剣を黙って見ていた。
鑑定した人は性能に驚いていた。
GM秘書「確かに受け取りました。それではコレが料金です」
金貨の入った袋をもらいマジックバックにしまう。
さてとお披露目しますか!
先ずは全員外れているので掛け金を没収する。
金貨12枚をGM秘書さんに渡し教会に寄付してもらう事に。
源さんだけを連れて工房に入る。
そして起動させる。
「起きろ! [トラ]」
その子は目を覚ます。
「トラ、命令順位指定 1位:源さん 2位:リンゴさん 3位:みこさん で固定」
[トラ]「イエス、創造者、命令ヲ履行シマス」
「おわ!、喋るのかこの子は? 」
「まぁ源さんの手伝いができれば良いなと思ってね。野菜を運ぶのに便利でしょ」
「そりゃ有りがたいが………良いのか? 使って」
「あくまでテスト目的に作ったついでに源さんに使ってもらいたかったのでね」
「有りがたく使わせてもらうぞ! 」
「じゃ乗って下さい。操作は一緒ですけど[トラ]が覚えたら無人でも動きますからね」
一通り操作方法や魔力の充填方法を源さんに教えた。
早速、源さんに乗ってもらい格納扉を開けた。
開けた瞬間、ウォーと叫んでいたギャラリーは出てきた[トラ]を見て静かになった。
「龍さん、これって………まさかの………軽トラ? 」ninzin
「嘘でしょう? 何で軽トラ? 」カジキ
「ここファンタジーな世界だよね………何故軽トラ? 」ヨモギ
ガヤガヤ騒ぎ出した!
ガン●●作った方がファンタジー クラッシュになるような気が………。
性能はこちら
[小型自働輸送型ゴーレム タイプ トラ型]
名前 :[トラ]
ランク :C
攻撃力 :20
防御力 :100
魔防力 :50
耐久値 :300/300
魔力タンク:300/500
最大積載量:500kg
状態 :良好
命令順位指定 1位:源 2位:リンゴ 3位:みこ
製作:sin
解説:sinが始めて作った軽トラ型ゴーレム
鋼ミスリルコート製ボディ
魔法制御核で魔動エンジンをコントロールして走行を行う
制御核にGキング(C)の魔核を使用
魔動エンジン 魔力タンクにGナイト(D)の魔核を使用
完全自立制御型だがマニュアルでも運転ができる〔AT車〕
荷物を載せ降ろし用にゴーレムアームが付いている
ガラスが手に入らなかった為フロントガラスが無い状態
基本防御専用機で専用の盾をアームに持つ事ができる
4WD駆動 積載量500kg
牽引用にサブアーム付き
価格:7,000,000G
[牽引式荷台トラ専用]
防御力50
耐久値300/300 重量20
最大積載量700kg
品質:A
製作:sin
解説:トラ専用に作った牽引式荷台
4輪 積載量700kg 盾ラック付き
価格:700,000G
[トラ専用スパイクシールド]
攻撃力+50 防御力80 魔防力80 衝撃耐性(大)
耐久値300/300 重量3
品質:A
製作:sin
解説:[トラ]専用に作ったスパイクシールド
普段は[牽引式荷台トラ専用] の両サイドに付いている
構造は龍式複合装甲(ミ/鋼/ゴ/ト/鋼/ゴ/ト/鋼)
見た目ザ●シールドスパイク付
殴る事もできるよ!
価格:1,000,000G
イヤー、ゴーレムエンジンで苦労したがなんとかなって良かったよ。
おや?みんな目が死んでるね?
「あら、可愛いわね。私も欲しいわ! 」
GM秘書さんには受けたみたい。
他はぶつぶつ言っとるが。
「何でガン●●作らないんだぁ~~! 」
「これはお仕置きですね。どうしましょう? 」
「GM秘書さん。これから料理教室ですよね?」
GM秘書「?!! わかりました。このままリビングに持ってきてもらえませんか? 」
sin「良いですよ。じゃお前ら運ぶの手伝えよ! 」
そしてGMさん達は 毒サンドイッチロシアンルーレットをやる羽目になった。
勿論、スクショで皆の様子を撮っておきます。
なお、リンゴさん達の謎の毒付与は料理スキルがなかった事が原因だった。
なんだこのオチは?
●●●〇〇〇〇〇〇〇〇〇
予想は?どうでしたか?
まさかの軽トラ(ゴーレムアーム付き)でした。
あくまでも試作品ですけどね!
龍さんにネームセンスはアリマセン!
3人娘のオチはどうでしたか?詳しくは次回で!
1/4 修正しました