βテスト編 31話 対ゴブリン軍戦開始
何とか開戦までに間に合った!
人参は美味しいほど良いものです
どこにでもいるのかな? 中二病!
東門前には出城が出来ていた。
中央の櫓にはGM辺境伯爵様にヴォルフ冒険ギルドマスターとレイプ目をした私がいた?
〔何故だ! 何故俺がいるんだぁぁぁ!〕
「みんな聞いてくれ! 」
皆が櫓に注目する。
「本来ならば明日の9時位の開戦の予定だったが何処かの痛い人達が東の森を燃やした為にゴブリン軍が動き始めもうすぐここにやってくる」
現在は20時だった。
GM「まさか夜間戦闘になるので皆なれてないので気をつけて下さい。なお今回の報酬は準備中にお渡しした武器以外にHPポーション+を各5本支給、防衛戦では参加報酬金貨5枚+αになります。そして今回の防衛戦の貢献度によっては色々有りますので期待して下さい」
回りから "うぉぉぉぉぉぉぉぉ!"と雄叫びが聞こえ、南北門からも"うぉぉぉぉぉ"と聞こえた。
「では龍さんからも一言お願いします」(ニヤリ)
あ、GMのやろう! 面白がっているな!(怒)………それならば(ニヤリ)。
「紹介に預かりました………まぁ,龍さんです(笑)」
クスクスと笑い声多数。
「それでは みんなに人参をぶら下げようかな? 今回ゴブリンキングを倒した猛者には費用GM辺境伯爵様持ちで今現在で作れる最高の装備一式プレゼント! って言うのはどうかな? 因みに私が作った中では、今現在の最高の装備の代表作は(指を指して)あそこにおります猫耳巫女姉妹様の装備ですよ! 」
すると、"マジカァァァァァァ!"との叫び声。
猫耳姉妹は「「こっちに振るなぁぁぁ! 」」と叫んでいる。
櫓の下では白菜と与作が盾を指さされ"それも龍さんのお手製だよね"と突っ込まれていた。
何か現場は一気にカオス状態になった。
GMさんは顔が青くなって頭抱えていたし ヴォルフさんは隣で爆笑していた。
後で聞いた話では龍さん製の武器防具はどれも一級品で入手困難、手に入れたらラッキーなのだとか?
〔え、そうなの? ………おかしいな、結構売ったぞ?〕
「龍さんは自覚が無いからね! 」
〔ハァ~~いくら請求されるやら? 〕
みんなの気合い?が入った所に"ゴブリン軍接近"と連絡が入った。
どれどれ? [龍眼(千里眼)]で確認……ゴブリン軍は300ちょっといるね。
ん、前にはレッドプレーヤーのえ~と誰だっけ? …… あ! 零くんね。
何とか逃げ切ったみたいだけどねぇ。
橋が上がっているのに気付いたな? 何か叫んでるね?
みんな来たのに気がついたね。
"どうすんの? ""ほっとけば""迷惑だよね" 色々と聞こえる。
GMさんはめんどくさそうな顔つきになってるしね。
ここはヴォルフさんでは? と振ってみる。
俺が相手するのか? と言ってたがすぐに諦めて話をするみたいだな?
「おい、レッドプレーヤー! 何の用だ? 」
「何だじゃない! 早く橋を下ろせ! 早く早く! 」
「この状態で下ろせるはずは無いぞ! 普通は? 」
「俺は特別なんだ! いいから下ろせ! 」
ア~ア、話を聞かないお馬鹿さんか。
自分の立ち位置がわかって無いね! どうすんのこれ?
「お前はこの世界のルールがわかっている……わけないか? 」
「何言ってる? ここは何やっても良いんだろ! 自由なんだろう! 」
「お前さんみたいにレッドプレーヤーが………犯罪者になっているのに気が付いているか? 」
「俺が犯罪者のわけがないだろう! どこがだ! 」
「お前は森を焼き、仲間23人を見殺しにして、ゴブリン軍を丁寧にここまで案内してきて、街のみんなに迷惑かけているのに何言ってる? 頭の上のカーソルの色を見ろ! 」
やっと見たよ……あらあら顔が青くなったり赤くなったりしてるよ?
おや?GMさんは何か調べて……あ、どこかに連絡してるね?
「だったらGMを呼べ! GMは俺の親父だから何とかしてくれるから早く呼べ! 」
GMさん? あんなに大きな子どもがいたの? と聞いて見た。
"あれは別のサーバーのGMのバカ息子だよな(ハァ~)"、と教えてくれた。
「はいはい、私がこの第1サーバーのGMだけどお前さんは誰だ? あぁ中二病の零君か? 」
"クスクス" 回りの人達は笑っていた。
「何を言ってる? お前こそ誰だ? 親父を出せ! 」
GM「はいはい、君の親父さんは第3サーバーの"〇〇〇"さんだよね? 一応問合せしたけど伝言があるからそのまま言うよ。「お前は話も聞かずただやらせろと言うからやらせたのに何をやってる! 犯罪者になるなんて我が家の恥だ! お前のアカウントは消す。さっさと大学に戻れ。留年は許さんからな! 」だそうですよ。て言うことで全サーバー初のアカウントアウトを行います! 」
GMさんが手続きを始めると隣にいた私を見て
「それならそこの龍って奴も同罪だろう。俺はそいつの命令で森に行ったんだぞ! 」
何言ってる? ……あぁ、森に行かせたと思ったな? やっぱ馬鹿だな?
「君は何を言ってる? 君が門番と揉めてたのを仲裁してくれた"だけ"だろう? そして君は龍さんの警告を無視してゴブリン退治に行ったんだよね。「モンスタートレインしたら罪になるからな」と忠告も聞いてるよな! これは門番達と付近にいたプレーヤーの証言からだし ここにはその後一緒に工事をした連中もいるからな! 言って無いとは言わせないぞ! 」
おやおや、みなさん証言してくれてありがとうございますね。
おや? あいつ魔力を貯めてるね。しょうがないね。(ハァ~)
「こうなったらみんな道連れだ~! "我が怒りの炎よ怒りの槍となり敵を貫け"〈ファイヤーランス〉」
え~と何故その発想になるんだよって何? あの恥ずかしい……呪文? なのか? 言えば威力が上がるの? みんなクスクス笑ってるよね……って打ちやがった! ……しょうがないね。
「〈ウォーターウォール〉」
跳ね橋に水のカーテンを張って防御っと……よし、防いだ!
おやおや?攻撃が弾かれて何か"ありえない"って叫んでるね?
GMさんはこっちを見て親指立てて首を薙いでるね……はいはい(フゥ~)
私はボーガンを出してすぐに狙いを付けて引き金を引いた。
狙いは正確に零度の額に当たり、クリティカルヒットになり驚いたまま 砕け散った。
〔何かムカムカするな、人なんか撃った事も無かったからかな〕
「龍さん、やな役させてすまない。他に頼めるのがいなかったもので」
「しょうがないさ。上の巫女様にやらせる訳にもいかないし。GMさん、一応正当防衛だろう? 」
「今回の件はゴブリンとの戦闘からは全て録画もしてるしNPCとの会話は記録として残っているからあの馬鹿が文句言ってもこちらに不備は無いよ。まぁクレーマーの対応の練習にはなったかな? 」
「あの中二の零はこの後はどうなるのかな? 」
「とりあえずこの騒ぎが収まるまで説教部屋で待機かな? ダイブアウトボタン消して」
怖、自業自得だからしょうがないよね? (チ~ン)
「それはそうとゴブリン軍そろそろ来るぞ! 」
「そうだった! 皆さん、準備を!」
しかし多いな……やっぱりキングが見当たらない。
GMさんにキングがいない事を伝える。
「ライト系の魔法が使える者は付近を照らしてほしい。後 松明をもっと燃やせ」
「弓隊は構えろ。魔砲隊は火系か風系の魔法で攻撃をする」
さてどうかな?攻撃範囲の目印の柵まで後少し…………よし。
ヴォルフさんに合図をする。
「よし、攻撃開始! 弓隊、魔砲隊攻撃開始! 打て! 」
そして対ゴブリン軍殲滅戦が始まった。
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中二病をこじらした人の対処法はこれでいいのかな?
GMさんも困ってました
さぁ! ゴブリンとガチンコ勝負です
1/4 修正しました。