βテスト編 21話 おいかけっこの裏事情 &《源さんファーム》
今回の運営の罠
ザンネンの成功報酬
捕まえかたの話
夕方近く(17時位かな)街中を散策しているとGMさんに会った。
「そこでお茶でもどうですか? 」
「えぇGMさん、ご馳走になります(笑)」
"ピチュン"
遠くから聞こえた。
近くの喫茶店に入る。
中はどこかで見たような感じの落ち着いた店内だった。
オープンテラス席について珈琲を頼む。
「所で急に現れて何か有りましたか? 」
「何故今回のイベントに参加しなかったのかと思いまして本人に聞いて見ようかと」
「それはあの妖精にあまり関わりたくないし私のアイデアって事になっているから遠慮したのと それに……これ運営の罠かと思ったんですが? 」
「ほ~、何故そう思ったので? 」
"ピチュン"
「あのルールを見てあれぇ? っておもいますよ! それにあのザンネンが本気で街中逃げたらまず捕まらなさそうだし捕まえてもちょっとさわっただけでもピチュンしそうだしどうしろと? 」
突然GMさんが笑い出した。
「ワッハハハ、やっぱり解ります? 」
「特にルールの⑦、捕まえようと避けられる⇒そのまま露天や商店に突入⇒被害が出たら衛兵さんに捕まる⇒牢屋&賠償金(払えなければ被害店でのただ働き)、てな事になりますよね? 」
"ピチュン"
話していると遠くで"ピチュン"と音がした。
何回目だ? もう30回以上は"ピチュン"してるぞ!
「大体掴んだ途端"ピチュン"は無いでしょう」
「まぁそうなんですけど。直ぐに捕まったらつまらんでしょう」
「それならクリアの方法無いでしょう……あ、有るな! 」
「ほう……ちなみにどのような方法ですか? 」
「ザンネンを説得して自ら籠に入ってもらうとか? 」
「あ、それはありですね。しかし無理でしょう」
「どうしてですか? 」
「ザンネンは今、喋れない設定になってますし それに逃げ切ったらザンネンにも報酬が有りますから」
「聞きたくないけど どんな報酬用意しました?」
"ピチュン"
「自分専用のもふもふハウスともふもふ島! もちろんPC侵入不可」
何だそれ? 確かにザンネンが必死になるかも! と思ったが島と聞いてあれ? と思い聞いた。
「島なんて有りましたか?」
「第2エリアの西……! 今のなしで! 」
「遅いですよ(笑) ま、当分行けそうも無いですけどね」
「他には無いですか? 」
「う~ん、有ることは有るけどねぇ~? 」
「例えば? 」
「そうですね、例えばここに(鞄をゴソゴソ)この位の大きなビンを用意します」
マジックバックから先程露店で買った大きなガラスのビンを出す。
「水瓶みたいなビンですね」
「ポーション用の水汲みに使うために露天で買っといた蓋付きのビンですね」
「それをどうするの? 」
「このビンの中にポーションを入れます。量はザンネンの膝上位の量で」
在庫の不味いHPポーションを入れる。
「それで? 」
「魔法が使えるならヒールをかけながらザンネンを掴むこのように……」
手からアクアヒールを発動させて(お、手が青く光っているねぇ) 目の前にいた!? ザンネンを掴む。
「ヒールをかけながらならHPは減らないからそのままビンの中に入れて蓋をします……」
中でザンネンがキョトンとしていた。
「ビンの中はHPポーションが入っているのでHPは減らないですね」
GMさんはビンの中を確認して!
「確かに減ってない! 」
「このまま中央公園まで持って行けばゴール? 」
「素晴らしい。まさかこんな方法があるとは思いませんでしたよ」
「まぁ誉めてもらえて光栄なんですけどこれ……ドウシマス? 」
すぐにビンを隠し(椅子の下に置き布を掛けて)別の空ビンを机の上に置く。
通りでは「この辺にいるはずだ!」と大勢のプレーヤーが探していた。
「困りましたね……sinさんは参加してませんから」
「う~ん……そうだ! 知り合いに渡しても良いですか? 」
私はGMさんに昨日からの事を話し、源さんに農地を用意したいことを話す。
なお、生産、農業関係もシビアな事をしてませんかと突っ込んでおく。
「うむ~、ちょっと運営に話してみますね? 」
おもむろにウインドを開きGMさんはどこかに連絡している。
コーヒーのおかわりを頼んで飲んでいると総合ギルドマスターの東雲さんことザンネンの上司の斉藤さんが来た。
「坂元さん! どうなっているのかな? 」
「斉藤さん! ここでは本名はダメですよ! 」
「さ……おっと 東雲ギルドマスターご苦労様でした! 」
「お、sinさんご苦労様。……で例の物は? 」
「はい、こちらで! 」
ザンネン入りの瓶詰めを東雲さんに見せる。
「はい、お見事です。良く捕まえましたね」
東雲さんに捕まえた経緯を話す。
「そうするとザンネンは偶然捕まったのですね」
「そうゆうことになりますね。それでこのまま他の人に譲っても問題ありませんか? 」
「まぁ同じパーティーを組んでいるなら問題無いでしょう」
「それじゃパーティーメンバーを呼びますね」
それからメンバー全員に連絡をして喫茶店に来てもらう。
メンバー全員に説明して瓶詰めを見せる。
メンバーはあきれたり関心したりしていた。
源さんに瓶詰めを渡し他のメンバーには護衛させて中央公園に行ってもらう。
むろん東雲ギルドマスターにも付き添いをお願いする。
報酬として冒険ギルドマスターにバックを自慢されて悔しいのでバックが欲しいと注文を受ける。
何をやっているヴォルフさん(田中さん)!
皆を送り出してGMさんとコーヒータイムです。
「そう言えばsinさんを最近見かけなかったですけど何してました? 」
「ここ最近、NPC職人に絡まれて大変ですよ」
「え~と?もしかしてまたシークレット引いた♪ 」
「おかげさまで引きました(笑) 初日からの地獄の修行6日間でしたよ……」
「御愁傷様。これからも頑張ってくださいね」
その後、源さんは無事ゴールしてそのまま表彰式になり報酬として北門付近に農地をもらうことに。
なお 最多ピチュン賞が有り 飛びついたがすぐピチュンしてしまう事5回もピチュンさせた豹人族(ランダムレア?)の人?が決まり報酬に金貨10枚(1,000,000G)か攻撃力+50の剣か槍か斧の内一本だった。〔ミスリル製の槍を選んでいた。ミスリル初めて見た〕
私は総合ギルドの屋上から源さんの表彰式を見ていた。
惜しみ無い拍手の中で東門から突然NPC衛兵さん(あれ?キーパーさん!?)がGMさんの所に走り込んで来た。
「大変です。東の森の奥からゴブリンの集落が発見されました。ゴブリンの総数200匹以上。上位種も未確認ながら存在の可能性が!更に3日後に街方向に進行して来る可能性が!いかが致しましょうか辺境伯様」
「「「「「「「「「「辺境伯様!?」」」」」」」」
何とGMさんは辺境伯爵役でした。
あれ? 俺けっこうタメ口でしゃべっていたけど大丈夫かな?
GMさん改め辺境伯「わかった騎士団と警備兵を動員する。それと門の強化をすると同時に武具、非常食の増産、色々有るな。ギルドには依頼を出すので冒険者や生産者は協力をしてもらいたい……」
そして時が止まると同時に"ピコンピコンピコン"と音が鳴りウインドが開く
『第1回 大規模レイドクエスト《ゴブリン軍の進行》が発生しました。ゴブリン軍が12日朝方にこの街に進行して来ます。迎撃のために皆で協力し立ち向かいましょう。なお詳しいクエストの詳細は明日のログイン後、9時の鐘が鳴った時に中央公園広場にて発表致します。皆さんお集まり下さい』
ドS運営が何かやらかすような気がするのは何故だろうか?
その場は解散となり皆ザワザワしながら別れていった。
私も一旦メンバーに北門の報酬の土地の所に集合してもらい相談することに。
北門の集合場所に行くとガヤガヤたくさんの人? がいた。
………ナンジャコリャ?
「リンゴさん、どうしました? 何の騒ぎですか」
「何でも源さんがもらった土地を見たいのと実際に捕まえた人? を見たい話したいと集まったみたい。でもね……」
そこには何故かGM辺境伯爵様が秘書連れて来ていた。
……あれ,仕事は!?
秘書さんから説明がありました。
「この辺りの土地が源様の土地になります。」
広さは15区画(1区画1㌶=10,000㎡)が源さんの土地になり中に好きなハウスを建ててもらえるそうです。
「境界にフェンスを立ててわかりやすくしときますね。サービスでね♪」
と言うと地面から何故か高さ1mほどのフェンスが現れ、広く囲っていった。
〔ファンタジー台無しだな〕
一応源さんに希望はと振られたが源さんの好きに建てればいいよといっとく。
源さんは秘書さんに
・10区画は農地 (3区画分は田んぼ、7区画分は畑……米あったんだ! )
・2区画は果樹園 (今手に入る果物の木を全て)
・2区画はハウス (藁葺き屋根の昔風一軒家とリンゴ達用アパート風2階建てシェアハウス)
と言った。
あれあと1区画はと聞かれ源さんは
「sinさんの好きに建てれば良いのじゃ! 」
と振ってきた。
断ろうとしたが sinさんのおかげ と言ったのでしょうがないので運営に無茶ぶりしてみた。
「秘書さん………………みたいな建物出来ますか? 」
「えぇ、そのくらい大丈夫ですよ。ねぇ? 領主様」
「どれどれ……ファンタジー台無しだな! 」
「あのフェンスが出た時点で台無しのような気がするが! ならば外装は対爆撃仕様のバンカー風で上に土載せて木や芝でも植えとけばいいんじゃないの? 」
「バンカーてなんだ? まあいいよ。明日のログイン後のお楽しみにしとけ! 」
秘書さんはわかったらしくサムズアップしていたので大丈夫だろうか?
後は建てる位置を決めてその場を解散となったがフェンスの外が騒がしいままだった。
どうしよう? と皆GMさんの方を見る。
「しょうがないな。(大きな声で)集まっているプレーヤーに注意だ! フェンスの中に入ると不法侵入になるからな。あと付きまとい、嫌がらせ等不快な事をした者はピチュンするからな! 」
「ピチュンは不味いでしょう? 」
「あ、そうだな。GMコール後に強制隔離の上 説教部屋1週間でどうだろう? 」
「領主様 それならいつかの勇者(笑)みたいにこき使うのはどうでしょうか? 」
「ああ、それでいい。わかったな! 」
ざわざわするわな。どおすんだこれ?
「一応説明はダイブアウト後に運営掲示板を見てくれ。わかったか!? なら解散だ! 」
そして皆はぞろぞろと街中に帰っていった。
「それじゃ明日ダイブイン後 8時にここに来て欲しい。引き渡しをするのでよろしく」
「明日またお会いしましょう」
そしてGMさん達は消えていった。……え、秘書さんも一緒に消えたけど!? 中入りか……
そして明日ここに集合してなかを確認後中央公園に皆で向かうことにして解散した。
そして宿屋に戻るとキーパーさんが待っていた。
「sinさんにちょっとお願いがあってね。いいかい? 」
「何ですか? 改まって。もしかして例の件ですか? 」
「そうなんだよ。それでトアさんにすごい武器が有ると聞いてな。見せてもらえないかな? 」
「良いですけど量産は無理だと思いますよ? 」
一応キーパーさんに予備のイーストボーガンを見せる。
「これはすごい。これさえあれば何とかなるか? sinさん、このボーガン売ってくれませんか」
「まずおちついて下さい。それから話を聞きますから」
キーパーさんを落ち着かせ話を聞くことに。
話を聞いているとかなりヤバイ事になっていた。
要約すると
・10年前のゴブリン軍の襲撃時は街門まで攻められ危なかったらしい。(その時の数は150匹だった)
・今回は300匹以上の大群の可能性が有ること。
・中にはゴブリンメイジやアーチャー、ナイトクラスの個体も確認されたとの事。
・可能性としてキングクラスの個体が存在する可能性が有る事。(300以上の群れには必ずいる)
・街門の上にバリスタが有るが数が少ないので(各街門に1器のみ)役に立たない
・衛兵(門番さん達も含む)さんが街門の守備に騎士団が攻撃の予定だが数がいない。(衛兵150人、騎士団50人)
だそうな!!
これではさすがに不味いので何か良い武器が無いかとトアさんに聞いたらボーガンの話になったらしい。
これはさすがに厳しいと考えていたら、ちょうど宿に師匠軍団(+トアさんにプレリーさん)が来た。
〔今日も飲むぞーと言いながら……〕
……! そうだ! と思い立ちトアさんに質問をする。
「トアさんに質問です。(ボーガンを置き)この子を部品別に個別に生産は可能でしょうか? 」
「生産は……可能よ。sin まさか! 」
「トアさんに個別の図面を渡しますので生産組み立てを仕切ってキーパーさんに納品して下さい。100挺あれば何とかなるかな? 請求先は領主さんにして下さい。キーパーさんの名前で」
キーパーさんあわてているが後の祭り、トアさんに火が付早速師匠軍団と打ち合わせ(と言う名の飲み会)が始まった。
〔むろんキーパーさんの奢りで〕
もちろん、私も巻き込まれてっぺん(12時)まで付き合わされて解散した。
部屋に戻りちょっと早いがダイブアウトした。
ダイブアウトした後にGMさんに泣きつかれるとは思わずに。
北門付近に報酬の《源さんファーム》が出来たとさ。
●●〇
ピチュンの詳細は掲示板で!
GMさん、まさかの辺境伯爵様役でした。
源さんは農場を手に入れた! 次は農業革命か?
ついでにsinは???を手に入れた!?
次は掲示板です
1/3 色々修正しました。




