βテスト編 11話 はぐれゴブリン
狩りの続きです。
無事に兎肉を届けられるか?
おや、あそこにいるのは? ………!
ファンタジーでお馴染みの緑の臭い人?
東門より東に行くと森エリアになるのだがゴブリンは基本森の中にいるらしい。
大分森の近くまで来ていた為森から出たはぐれゴブリンかな?
まだノンアクティブみたいだから今の内に[龍眼(鑑定)]
モンスター名:ゴブリン(はぐれ)
名前 :ーーー
性別 : ♂
レベル :5
HP :60
MP :10
スキル :[棍棒][逃げ足][悪臭]
状態 :ノンアクティブ
解説:ファンタジーでお馴染みの緑の小人?
悪臭と逃げ足は一級品 群からはぐれた個体
ん、臭いのか。
あまり近寄りたく無いな……よし! ボウガンで試して見ますか。
スキル[龍眼(千里眼)]で位置の確認
↓
ボウガンを構える
↓
ゴブリンを射つ
↓
頭に当た!! (クリティカル表示)
↓
ゴブリンのHPがあとわずか
↓
投げナイフを投げる
↓
命中してポリゴンになる
え、当たったの!? ウサギさんには当たらんのに?
ドロップは ゴブリンの耳(討伐部位)、腰布(臭い)、こん棒(ただの太い枝)だった。
やはり[危険予知]だな! だがどうするか………
そうだ! [陰隠]で隠れて打ったらどうなる!? ……試すか……
森の手前から街に戻りながらウサギさんを探す。
薬草採集しながら探す。
いないなぁ……………! いた。
スキル[陰隠]使用
↓
スキル[龍眼(千里眼)]で位置の確認
↓
ボウガンを構える
↓
ウサギさんを射つ(射つと同時に陰隠が解除された! )
↓
ウサギさんに命中!!(クリティカル表示)
↓
ポリゴンになる
つまり気配を[陰隠]で消して矢を打てば命中する……これはすごいことを発見したかも!? よし、帰りながら検証かな。
ちなみに今回のドロップ革角肉セット以外にこんなものがあった。
幸運の兎のしっぽ
幸運値+50
解説:滅多に出ないウサギさんのレア素材
持ってるだけで良いこと有るかも?
アクセサリーに加工して装備すれば幸運アップ!
価格:最低1,000,000G以上になるかも?
なんかとんでもない物が出たな……これは師匠に相談だな。
途中ボウガンが壊れたので(耐久ぎれ? )そこそこに街に向かった。
検証はほぼ間違いないので後はボウガンの改良をどうするかだな……………♪
街門の近くに着いた時に声をかけられた。
「すみません。そこのフードを被った人? ちょっとよろしいですか?」
「え!? はい、私ですか? 」
振り向くとPCの猫人族の人? (女性)がいた。
「さっきクロスボウ? みたいなの使っていませんでしたか? 」
見られていたらしい。
「ええ、まぁボウガン試作品ですが使ってましたよ。それが何か? 」
「この世界にボウガンなんかあったんですか? 」
「あったていうか私が作ってみました。ただ耐久値低いからすぐ壊れたし矢は専用用意しないといけないしまだまだだよ」
壊れたボウガンを見せる。
「ほんとに壊れてる………これって作ってもらうのは可能ですか? 」
「………無理だな。すぐ壊れる物を売ることはできないよ。そもそも売り物ではないし」
「確かにそうですが………すみませんでした。無理なお願いして」
「別に気にしてませんよ。所で何故こんなものがほしかったのですか? 」
「………実は私弓を使っているのですが……当たらないんです! 兎に」
そりゃそうだろう。
「マナー違反になるけどちなみに弓術のレベルは? 」
「え~と、8です。低いですか? 」
何この子、何気にレベル高いし。
「ぜんぜん低くないどころか7日目で8ってどうやって上げたの? 」
「え、高いですか? 上げたのは街の弓道場に通ってレベルを5まで上げて後は道場に通いながら草原で兎を射ってました。当たらないけど……」
へぇ~道場有るんだ。後で見に行こうかな。
「的には当たるんだろ? 兎以外のモンスターには? 」
「今は的には必ず命中しますし兎以外は……草原狼を狙って弓を放たんですが返り討ちに遭いました……」
掲示板で草原狼に殺られましたって書いた人はこの人かな?
「う~~ん なぜ当たらないのかは解らないがもう少し検証して見ないとな………」
「え! 何か解ったのですか? 」
「いやまだ検証中ですがゴブリンには当たったんだよな。何でだろう? 」
「ゴ、ゴブリンですか!よく当たりましたね………じゃなくて殺られませんでしたね! 」
え、そっち? と思ったよ………適当にごまかすか。
「たまたま頭に当たってクリティカルになったので後は剣で何とか倒したがお陰でボウガンが壊れたから赤字だよ」
「壊れたのはしょうがないですね。でも何かしら有りそうですね……何か解ったら教えてもらえますか?」
「う~ん不確実な情報は混乱するだけだしな。何か解ったら掲示板に書きますし教えますよ」
「そしたらフレンド登録しませんか? あ、申し遅れました、私はプレーヤーネーム みこ です。よろしくお願いします」
「これはご丁寧に。私は sin と申します。よろしくお願いします」
彼女とフレンド登録して別れた。
門番さんに挨拶して(顔パス)街の中に入り急いで宿屋に向かう。
お昼をちょっと過ぎた頃でちょうど休憩に入った所に到着。
トマリさんに兎肉を大量(20羽分)渡したらびっくりしてたが喜んでいたので"良し"としよう。
"ピコン"
『クエスト《宿屋のお使い》クリアしました。報酬は100G+追加分100G、宿屋《宿屋冒険者のOYAKUSOKU》宿泊優遇パス を送ります』
宿泊優遇パスは良いものをもらえたな。
トマリさんに後15羽分有りますよと言うとそんなに要らないのでギルドに回してと言われた。
この世界はマジックバックは有るのだが中の時間が止まっていない仕様になっていた。
そんなことは知らずチュートリアル報酬の兎肉を賄いで調理しようとしてバックから出したら見事に腐っていた。
〔腐臭テロになってクリン師匠に怒られた〕
マリック師匠いわくマジックバックは何でも入るが肉など生物は時間がたつと入れた物は腐ってしまうらしい。
だから肉を仕入れたらすぐにギルドに売るか宿屋等に卸すか自分で食うかしかないらしい。
仕方ないのでギルドに急いで向かった。
〔痛んじゃうからね〕
さすがに昼過ぎに来たので総合ギルド内は空いていた。
受付は……空いてるな。
「こんにちは、え~とリースさん? 6日ぶりです」
「はい、こんにちはsinさんでしたね。どうかしました? 」
「リースさん姉妹の識別が出来ないのでリースさんか誰か解らなかったので……なんかすみません」
「もう、解らない何て駄目ですよ。(小さな声で)でもsinさんは[鑑定]スキル持ってませんの? それで見れば名前位は解りますよ」
「持ってますけど流石にスキルで見るのはマナー違反では? それにお綺麗な姉妹をジロジロ見るのはどうかと思いますね」
「ま、綺麗だなんって言っても何も出ませんよ♪それはそうと本日はどんなご用件ですか? 」
後ろから"爆せろ"とか"羨ましい"とか"どうやったら仲良く話せるのか"とか聴こえるがとりあえず放置で
「実は兎肉の買い取りをお願いしたくて来ました」
「はい、兎肉ですがギルドの依頼で取ってきた訳じゃないわよね? 」
「えぇ、宿屋さんに頼まれて兎狩りしたのですけどちょっと取りすぎまして余った兎肉をギルドに卸してきてと言われまして……」
「本来は角兎の討伐依頼を受けてから行ってきてほしかったですけどね」
「すみません。今日初めて狩りに行ったのでちょっと舞い上がっていたのかも知れないですね」
「初めて狩りに!? もう、しょうがないですね。角兎駆除は常設の依頼が有りますので今回は特別に依頼完了扱いにしますので討伐確認部位を出して下さい」
ここで? と聞いたら角兎の討伐部位は角らしいので今日狩って来た角をだす。
「………えぇっと何本有ります? 」
「角は35本ありますね」
「そうすると35羽狩ってきたのですか? 」
そうですよと答えると後から"ありえない"とか"どうやって"とか"ウサギさんが"とか聴こえる。
「で、兎肉どうします? 」
「兎肉ですか? どのくらい有りますか」
「え~と宿屋に20個卸したので15個買取りでお願いします」
「後は兎皮はどうします? 買取りますよ」
「兎皮は革に加工しますのでパスで」
「他には何か有りますか? 」
「そう言えば東の草原で狩ってきたのですが東の森の近くまで行ったら森からはぐれゴブリンが出まして気付いて無いようなので奇襲して倒して来ました。あとこれ討伐部位の耳」
と耳をリースさんに渡す。
「え、ゴブリンよく倒せましたね? てゆうか森から出て来たのですか? 」
「はぐれゴブリンだからふらっと森から出て来てウサギさんを狩に来たのでは? 」
「私では判断出来ないので上の者に相談してきますのでsinさんは待っていて下さい」
なんかイベント系のフラグ踏んだかな?
●〇
イベントフラグ踏んだかも?
どうなるおっさん。
1/3修正しました。