βテスト編 86話 街道レーススタート
街道レーススタートしました
え、最悪の事に………
えぇぇぇ! 予想済って………
龍さんが鎧(笑)を作っていた頃
ninzin達視点
9時近くになりました。
イースト街道馬車レース(FWOレース予選会)が始まります。
今回のレースは、タイムトライアル方式が取られていた。
アクアビレッチ街特設スタート台から1台ずつ5分間隔でスタートしてイースト街特設ゴールまでの時間を競う事になった。
〔特殊な魔道具?を使っているらしい〕
「しかしスタートが最後の方って何かしらの悪意を感じるねぇ。どう思います、ninzinさん? 」
「岩鉄さん、そこは生暖かい目でと言ってもダメかな。裏にPCの影が有るかもと龍さんが言ってましたしね」
「あの~、僕が先頭って一番貧乏くじを引いた?」
「そこは一番美味しい所でしょうが!?何せ全ての障害を粉砕して良いところが見せられるよ、ヨモギさん♪」
「それは面倒事を任せた♪と押し付けた様にも聞こえるぞ! ninzinさん」
「岩鉄さん、ソンナコトオモッテマセンヨ♪ヤダナァ♪」
「言い方が片言になってますよ、ninzinさん。もう代わってほしいですよ」
「あの~何か面倒事を押し付けたみたいで申し訳ありません。それとすみません、師匠がなめまわす様に車を見ていて………」
「ダイバーさん、大丈夫ですよ。師匠さんがああなるのは龍さんから聞いてますし、よく見せても構わないとも言われてますから。それにうちの姉さん達も、ああなる時が有りますしね」
ボタンちゃん「フヒフヒ♪」(そうそう と言っている? )
アイスちゃん「オウオウ? 」(え、マジで? と言っている? )
ボタンちゃん「フヒフヒフヒフヒ! 」(あなたも向こうに行ったら覚悟はした方がいいわよ! と言っている? )
アイスちゃん「オウ~! 」(マジかー! と言っている? )
「何か会話が成立してるのは良いけど、アイスちゃんが何故か落ち込んでいるように見えるのは気のせいかな? 」
「ダイバーさん、龍さんの工房に行けば解りますよ。昨日は凄いことになっていたらしいし」
「ninzinさん、妙にやな予感しかしないんだが!?」
"アハハハハ"と、笑っていると同乗者の一行が来た。
「岩鉄さん、お早うございます。今日はよろしくお願いします」
「オウ、包丁さんお早うございます。今日はよろしくお願いします。所でクランは結成できましたか? 」
「えぇ、お陰様で作れましたね。しかしあのクランクエストは何なんですか? 龍さんから注意するように言われなかったらやばかったよ」
"やっぱりかぁ♪"と、みんなが一斉に言ったのでその場で爆笑していた。
今回の布陣は………
ゼッケン32番、ドライ号:ヨモギ、スミス、鉄工 と審判員が一人
ゼッケン33番、ツヴァイ号:岩鉄、包丁、ハンマー と審判員が一人
ゼッケン34番、アイン号:ninzin、Fe、クレーン と審判員が一人
ゼッケン35番、マーリン号:マーリン、ダイバー と審判員が一人
………と、なった。
『さぁ、間もなくスタートです。ゼッケン1番の馬車からスタート位置に入って下さい! 』
予定通りだと、3時間で全ての馬車? がスタートすることになる。
「あ、そうそう! [刀匠]の皆さん、これをどうぞ」
「「「「「「何ですか、これ? 」」」」」」
「レーシングスーツ(笑)だそうです。一応着て下さいね♪」
[特殊ガード型レーシングスーツ]
防御力20 魔防力40 対毒麻痺耐性(小) 物理衝撃緩和(中)
耐久値300/300 重量1
品質:S
製作:sin
解説:sinが今回のレースの為に製作したレーシングスーツ型のツナギ?
Fスパイダーの反物改で作った逸品
各所にミスリル製のガードが付いている(気休め程だが)
試作で状態異常解消ポーション(毒、麻痺)で浸け置きして乾燥させたら
毒、麻痺の耐性が付いた(但し飲食した場合は無効で毒、麻痺になる)
一応マジックバック仕様のポケット付き
〔両膝(20種/99個)と胸ポケット(10種/99個) 〕
色は各車両の色別で用意した
〔ネイビーブルーが3着、メタルシルバーが3着、オリーブドラブが3着
イタリアンレッドが2着〕
価格:2,000,000G
「それと獣魔用のスーツ風スモックがこちらです」
[特殊ガード型レーシングスーツ風スモック]
防御力10 魔防力30 対毒麻痺耐性(小) 物理衝撃緩和(中)
耐久値300/300 重量0
品質:S
製作:sin
解説:sinが今回のレースの為に獣魔用に製作したレーシングスーツ型の
スモック?
性能は[特殊ガード型レーシングスーツ]と同じ
色も各車両の色別で用意
〔各車用に3着づつ用意〕
胸にはちゃんと名札付き
基本首から被るだけなので後は附属の紐で固定して使うのでどの子でも
使用可能です
幼獣専用
価格:800,000G
「後、チャイルドシートもどうぞ(笑) 」
[四足獣魔用チャイルドバックリュック]
防御力50 魔防力50 衝撃耐性大
耐久値200/200 重量1
品質:S
製作:sin
解説:sinが四足獣魔用に作ったバック型リュック
Fスパイダーの反物改とミスリルとleトレント素材のフレーム
を使用して中に入った獣魔が快適に過ごせる様に製作
普段は背中に背負えるリュックタイプだが、車両に乗るときは
座席にくっつくチャイルドシートになる
魔力タンクも内蔵していつでもおやつ(魔力)の心配なし
一応マジックバック仕様のポケット付き(内容量30種/99個)
価格:1,500,000G
クラン[刀匠]にも既に獣魔がいた。(当たり前♪かな)
ちなみに………
テツロウ :鉄土竜 (幼体)♂ 土:包丁さん
ファイア :火トカゲ(幼体)♂ 火:スミスさん
蛍火 :コークスタートル(小亀)♀ 火:ハンマーさん
カジロウ :鉄食ネズミ(幼体)♂ 土:Fe さん
タマ :サバンナタイガー(子猫)♀ 風:クレーンさん
ヨウセツ :火ドリ(雛)♂ 火:鉄工さん
………ちびっ子達だった。
〔因みに蛍火ちゃんは高炉ちゃんの妹らしい? (ザンネンの情報? ) 〕
9時の鐘が鳴り、ゼッケン1番からスタートが始まった様だった。
スタートシーンは中継している様で大型スクリーンが東門前と中央公園特設会場にも設置してあった。
観客はどちらかで見るかスタートを直接みたい人は今回、特別に門の上から見る事が出来るらしい。
異変が起きたのは先頭がスタートしてから1時間半後のヨモギさんがスタートする寸前だった。
司会者(輸送ギルドの職員? )の人がヨモギの紹介をしていた時だった。
かなり前にスタートしたゼッケン22番の馬車が戻って着て
「大変だ! 橋が破壊された!!」
と、みんなに伝えるために戻って来た。
どうもかなり前から燃えていたらしく21番の前の馬車は強引に渡ったが22番の時には崩壊したらしい。
22番はこの事を報せる為に戻って来たらしい。
主催者側は慌ててどうするか騒いでいたがそこへninzin達が来て、
「すみませんがスタートしますのでよろしいですか? 」ninzin
「まぁ、予想通りだね。一番確実な妨害工作だからね♪」ヨモギ
「しかし、こうも予想通りだとつまらないね。ま、いいから行くぞ! 」岩鉄
「と、言うことで対策済なので行きますね。よろしいですよね? 後、マーリンさん手伝ってもらえませんか? 」ninzin
「良いぞ! 先ずは現場に行かないとな。」
「後、冒険ギルドと生産ギルド、商業ギルドに連絡をして下さい。最悪の事になったと言えば通じますので。それと作業の為に4台同時スタートにしてくれますか? よろしいですよね」
そして許可が出て(他のギルドの圧力? )すぐに出発できた。
30分後、現場に到着すると渡れなかった馬車が呆然として佇んでいた。
「これは酷いね。いくら勝ちたいからってここまでするか? 」
「これ復旧工事を普通にしたら何日掛かるかな? 」
「これを考えた奴はピチュンだな! さて、始めるか!! (大きな声で)皆さん、すみませんがこれから仮設橋を川に架けたいので手伝って下さい。応援のギルド部隊も間もなく到着しますのでよろしくお願いします。早く架けて燃やした奴をボコりに行きましょう(笑) 」
実は可能性として橋を破壊するのでは?という予想を龍さんはしていた。
但し魔法で攻撃をして破壊するのではという予想だった。
実際には油を撒き火を付けたらしいが恐らく馬車の腹に油の樽をくっ付けて橋の手前で栓を抜き巻いて最後の奴又は近くに隠れている仲間が火を付けた? みたいだ。
「ninzin、いたか? 」
「いや、東側近くには………いないな………ヨモギさん、いたか? 」
「こっちには………いた! 1km先、西側の橋の向こう側に馬で逃げてる奴がいた。やっぱり足止めの確認の為にいたね」
「取りあえず仮設橋を組み立てて川に掛けよう。皆さん、急ぎますよ! 」
組み立ては岩鉄さんがリーダーで刀匠チームで組み立てていた。
組み立て自体は20分で終わり、掛ける作業に入る。
因みに橋のスペックはこちら………
[簡易組み立て式仮設橋]
防御力100 魔防力100 耐火加工(中)
耐久値1000/1000 重量100 (組み立て時乾燥重量)
品質:S
製作:sin
解説:今回のレースの為にsinが製作した仮設橋
メインの支柱等は鋼製の物をミスリルコートして防御力と魔防力を
上げて渡板にはトレント材とゴム板を使用(耐火仕様)
[アイン]タイプの大型ジープゴーレム3台の車体に主要パーツを
偽装搭載して補助パーツを専用マジックバックに入れて運ぶ
組み立てには、ゴーレムを使えば最短10分程で完成する
橋を掛けるときは端を[アイン]タイプの1台に持たせて残りの2台
でワイヤーで引き上げ対岸に掛ける
最大対過重量10t
注意:この橋はあくまでも仮設なのですぐにチャンとした橋を掛けましょう
価格:200,000,000G
橋の組み立ても終わり橋を掛ける事に。
先ずは[アイン]が仮設橋の端をアームで持って[ツヴァイ][ドライ]がワイヤーを保持して川に掛けた。
先ずは[アイン]で橋を渡って見て出来栄えをチェックする。
問題無かったので固定作業をしておく。
〔杭を指定場所に打ち込むだけ〕
「皆さん、橋ができましたのでゆっくり、順序よく、1台ずつ渡って下さいね。我々が先行しながら妨害やろうの障害を排除しますので」
ninzinチーム+マーリン号 で先行しながら邪魔なバカを排除する事に。
さぁ、OSIOKIの始まりだ!! (笑)
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その頃のイースト街中央公園特設会場実況席
〔実況:ヴォルフ冒険ギルドマスター、解説:銭型商業ギルドマスター〕
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「しかしあのゼッケン6、7、8、9はヒドイね。まさかの油を撒く役で火付け役があの盗賊やろうとはね」
「もっとも、本人達は知らずに燃料運びをやらされている、とは思わないよね。まさか、既に補足されて中継されてるとは思わないよね、犯人達には。ま、気が付かないよね」
「しかしあのゴーレム? 車輌は仮設橋までもってたとはね………」
「全く彼処のクランの製作した物は恐ろしいですよ」
「商業ギルド的には販売用のゴーレムを作ってもらいたいですよ」
「う~ん、それはそれで問題が有りますのでゴーレム技術は頑張って探して修得しましょう。なお、全サーバー中、ゴーレム技術は1人、オートマトン技術は2人ですね!!因みに2人とも第1サーバーですけどね」
「え、そうなんですか。そうすると1人は誰だかって園長だけど後1人は? 」
「ま、その辺はナイショでお願いします。後、粘着したらGM秘書様のOSIOKIが待ってるから注意な! 」
「おや、何か動きが有ったようですね」
「おっと、先頭からゼッケン1、2、3、6、7、8、9、の車輪が外れた様ですね。これは細工されたか!? 」
「これで決定ですね。さて、どうしようかな………ってもう決まってますがね」
「おっと、その先は言ってはダメですよ、銭型さん。お~っとゼッケン32、33、34、35が団子状態ですごい勢いで追い上げているぞ!」
「やっぱり噂は本当見たいですね。全速なら片道3時間って言うのは」
「面白くなって来ました。しかもゴーレムがここまで早く走れると誰が思うでしょうか」
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実況の続きは次次回です。
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運営→まさかの橋落として足止めするとわね………
GM秘書→しかもその斜め上を行く龍さんクオリティー………
運営上司→何あの予知能力?
Gバカ→龍さんってニュータイプ?
SGM→流石だな! あの勘の良さは相変わらずだね♪
龍さん→普通だろ? あれくらいは………SGMのイタズラに比べたら??
運営一同→あぁ、納得♪
SGM→何故に納得するの orz
今回の仮設橋のモデルは最初、パネル式仮設橋? にしようとしたのですが………
ただ、あれは組み立てるのに8時間以上かかるらしい? ので没に(レースが終わってしまう為)
そこでモデルを91式戦車橋の橋の部分にして分解して運べる様にしてみました
なお、一応ファンタジー設定なのであまり突っ込まないでね♪