さちよさんの結婚式
さちよさんはいました。
高田さちよさんは西荻窪にいました。
「ラーメンが食べたい。」
さちよさんは言いました。
白いシャツに赤いスカートでさちよさんは西荻窪の駅前を歩いていました。
小さな高校一年生の女の子。
さちよさんは頭があまりよくありませんでした。
「お母さーん、さちよはラーメンが食べたいんだよ。」
さちよさんはぶつぶつ言いながら歩きました。
さちよさんは考えました。
「そうだ、パンチラでお金を稼ぐんだ。」
さちよさんはお腹が空いていました。
さちよさんにはお金がなかったのです。
さちよさんは母子家庭でした。
生活保護のお金が下りなかったのです。
さちよのお母さんは何度も申請に行きました。
生活保護のお金が下りなかったのです。
さちよさんは家に帰りました。
駅前の古いアパートでした。
お母さんが待っていました。
さちよさんは言いました。
「これからはパンチラだ。さちよは儲ける。」
お母さんは言いました。
「あら、気付いたのね。あなた顔悪くないわよ。
風俗に行きなさい。高校生はいいわよ。年齢は嘘を付きなさい。阿吽の呼吸よ。」
さちよさんはにやりと笑いました。
さちよさんはパンツ一枚になって走りました。
さちよさんは白の和装下着一枚で西荻窪を走りました。
さちよさんは間違えてブラを脱いでしまっていました。
町中の人がさちよさんを見ていました。
さちよさんは叫びました。
「同情してくれー。金をくれー。パンチラだー。」
みんなさちよさんを無視しました。
さちよさんには根性がありました。
さちよさんは野糞を始めました。
「結婚しな。」
一人の初老の女性が通りすがりでさちよさんに言いました。
さちよさんは困りました。
「さちよはこいつと結婚する。さちよはもう駄目だ。みんなに見られた。」
さちよさんは自分のうんこと結婚することになりました。
さちよさんは和装下着一枚でうんこを見ていました。
結婚式です。
「よーし、よーし、さちよはうんこと結婚した。玉の輿だ。」
少し黒いうんこがありました。
「うんこがつくとうんがつく。さちよには金運が付く。」
さちよさんは太ももにたくさん自分のうんこを塗りました。
さちよさんは恥ずかしくなってどこまでも一人で走って行きました。