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星座擬人化≪仮≫

恋人を撃ち落とさせた日

作者: aria

オリオン編

アポロン視点

恋人を撃ち落とさせた日〜オリオン編  sideアポロン〜


生まれてからもう何百年一緒に連れ添った

最愛の双子の姉に恋人ができた

僕は、その恋人を撃ち落とさせた

姉はアルテミス、明るく優しくておまけに弓の名手、

自慢の姉だった。


「じゃあいってくるね!」

にこやかにへやをでていく姉

「うん。気を付けてね」

「はーい」

一人残った部屋、いつも二人だったのに、あいつ、オリオンが現れて

僕らの生活はかわっていってしまった



「ねぇアポロン!似合うかしら!!」

今までにないくらいの声色で僕の後ろに立った姉、

その首には見たことないネックレスがついていた

姉にはにつかはない色の石がはいっている


「にあってるよ姉さん、で、だれにもらったの?」

笑顔で答える。

「そうかしら!うふふオリオンがね!約束の証にーって!」

姉はうれしそうに笑った

胸糞悪い気分だ

「姉さん、僕いったよね、あいつにはかかわるなって」

「え?」

唖然とする姉

「あいつ、オリオンは横暴な猟師だよ?これからさきどうなるか!」

「大丈夫よ!オリオンは私と出会って変わっていったわ!きっと素敵な神様になるわよ!」

まったくこの人は!

「姉さんは神としての自覚が足りてない!」

声を荒げて言った

オリオンが神になるなんて許されない。

「もうっどうしたのよ?そんなに怒らなくたっていいでしょ?変なアポロン」

ハッと我に返る。

おちつけ、そうだ僕らしくない・・・

!・・・いいこと思いついた・・

「そうだね、ごめん、少し疲れてるみたい・・・今日はもう休むよ」

ゆっくり部屋からでていった

「そう?おやすみなさい、よい夢を」

「おやすみ」

・・・今日までのよい夢を・・・


そして例のあの日


「あら、なんだか天気が悪いわね?」

心配そうに姉がいった

「そうだね、またどこかの神がが喧嘩してるのかも」

笑いながらいつもの時間に外に出かけた

「いってきます」

「いってらっしゃい」

いつもの言葉、きっときみはこれから僕を

憎み、嫌い、罵り、蔑み、言葉をかけることすらやめるだろう

さぁ準備を始めよう


まずは木の人形に術をかけ、ニンフに見えるようにした

次に浜にサソリたちをよび、オリオンを、襲うように命令した

「オリオンはアルテミスをだまし、そして君らのような生き物をすべて狩り殺そうとしている」

そういうとサソリたちは快く引き受けてくれた


さぁ、最後だオリオン、お前に姉さんは渡さない。

お前が神になることなんてあってはならないのだから


「大変だ!オリオンさん!!」

走ってオリオンの家に入った

「どうしたんだい?そんなに息をきらして」

いつもどおり、のんきにべんきょうをしているオリオンに

「ニンフが!海でおぼれてるんだ!僕、泳げなくて・・・今頼れるのはあなただけなんだ!

ニンフを助けてやってくれ!!!」

我ながら迫真の演技だったと思う

「わかったすぐにいく。案内してくれ!」

立ち上がるオリオン

「こっち!」本当はすごく嫌だが仕方ない、手を引いて走る

どうしよう、すごく楽しみで、にやけてしまう

まだかくさなくては


「あそこだ!オリオンさんお願いします!」

海にはニンフに見せかけた人形が計画通りに浮いていた

「どうするか・・・」

オリオンが考えているあいだに足で地面をたたいた

「オリオンさん!足元に!!」

オリオンの足元に大量のサソリがで出てきた。

僕が合図したからな

「僕がサソリたちを鎮める術をかけますから!オリオンさんは早くニンフを!」

オリオンはうなずくと急いで海に入った

馬鹿な男だ・・・これは、お前を獣に見せる術だよ

あぁ、なんて愚かな男だったんだ・・

うれしいなぁ、これでこいつとは・・・

また口元が緩んでしまった


次は姉のところに行った


「姉さん大変だ!!」

アポロンの時と同じようにふるまう

「どうしたのよアポロンそんなに息を切らして」

泣くまねは昔からうまいんだよ姉さん。

「ニンフが!!獣に襲われて!今海に!僕の力じゃ弓が届かないんだ!姉さん助けてあげて!!」

涙を流しながら告げる

姉は少しきょろきょろしていたがすぐに

「わかったわ!案内して!」

そういって走ってきた

あとすこし、あと少しだ、がまんするんだ僕・・・




「あそこ!」

僕は指さした。

獣がニンフに向かって泳いでいるところを

オリオンが、木の人形に向かって泳いでる様を


「今助けるから!」

姉は弓を引き絞った

オリオンが人形の腕をつかんだ瞬間

アルテミスは弓を放った

僕は放った瞬間に術をすべて説いた


オリオンは獣の姿をして。

木の人形をニンフだと思って腕をつかんだ、

アルテミスは、けものがニンフを襲っていると思い、木の人形をつかんだオリオンを

みごとに撃ち落とした


!!!!


「オリオン・・・?」

姉がそう口にしたとき

我慢の限界が来て腹を抱えて笑ってしまった。

「やった!さすが姉さんだ!この距離から当てられるなんて!」

姉は少し固まっていたがその場に崩れた。

でも僕はそんな姉に駆け寄ることもできないくらいに興奮していた

「っっやったぁぁぁぁぁ!!!これで!!あいつはいなくなったぁぁぁぁ!祝福せよ世界よ!悪の根源は!今!きえさったのだぁぁぁぁ!はははは!!」


あぁなんてすがすがしい気分なんだろう。今前で一番幸せな瞬間だった


憎きオリオンは海へと沈み、姉は自分の行いを悔いている

あぁ、なんて、今日はいい日なんだ


そう思ったとき僕は雷に打たれた


気が付いたときに真っ白い部屋の中にいた

強力な結界を張られ外からじゃなきゃ開けられない

僕は何日眠ったのだろうか

ぼーっとしていると外から叔母のヘラが声をかけて来た

「あんた、アルテミスにオリオンを撃ち落とさせたんだって?」

正直ヘラは嫌いだったから「うん」

と一言だけ答えたするとヘラは

「そうかい、やるじゃないか、これで世界に平穏は保たれたね」

珍しく褒められた。僕は間違っていなかったんだ。

「ねぇ、オリオンはちゃんと死んだの?」

尋ねた

「あぁ、亡骸はまだ探してないけどゼウスがいうんだからそうなんだろうな」

口元が緩んでしまった

「そう」

僕がそういうとヘラはじゃあね、といって立ち去って行った

足音が遠のいていくが

また、違う足音が近づいてきた

「ねぇ、アポロン、私よ」

その声は母のレトだった

「母さん!」

母さんが僕にあいに来てくれたのがうれしかった

ドアを開けてはくれないけどね

「アポロン、あなたはなぜ、オリオンを撃たせたの?」

母からの一言。

まさか母にそんなことをきかれるなんて思わなかった

「決まってるじゃないか、この世界とアルテミスを守るためだよ?

 あいつは野蛮で横暴で、危険な男だ、いつかこの世の生き物をすべて狩りつくし、

 生き物を根絶させてしまうでしょう。そしてアルテミスをそそのかして彼女の神としての立場を危うくさせたあげくには自分が神になりたいとまで!!!そんなこと許されていいわけがないんだ!!」

息を切らしながら言うと母さんは

「そう・・・わかったわ。」

と、一言だけ残し去って行った

・・・それだけ?それだけなの!?

僕は困惑した

するとまた別の足音がした

その足音は途中で消え、目の前に陣が開いた

そこには父、ゼウスが立っていた

僕はその場に膝をつき

「いかがなさいましたか、父上」

といった

父は何も言わないまま

手を差出し、手のひらの上に映像を差し出した

そこにはいつも僕とアルテミスがいた部屋が映し出された

ベッドの上でなくアルテミスとなだめるレト、

レトは僕の今までしてきたことをすべて姉に話していた

今回の事も、僕がしたかったことを理解し、伝えてくれていた

ゼウスは映像をけし

「お前は、ハデスに似てしまったのだな強き息子よ、野心を持つことはよいことだ、

 だが、神としての慈悲、博愛、心情を忘れるな、それを忘れた神はすべてから

 忌み嫌われ、忘れ去れるだろう」

そういって消えた

僕は何か間違ったことをしていたのか?

少し胸がもやついていたがそこまで気にしないことにした

僕は少しの間ここで反省させられるようだ



あぁ、これでやっと僕はゆっくり眠れる

皆に幸あれ・

おやすみなさい・・・



このとき僕は部屋の外で姉たちが何をしようとしているのかまでは知らなかった

読んでくださいましてありがとうございました!

これからも精進していきますのでよろしくお願いいたします!

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