登場人物紹介的な何か
ササっと登場人物紹介でも書くかと軽い気持ちでパソコンに向かったら、
四時間以上かかったうえに文字数が一万を越えていた。
何だこの登場人物の数!?
登場人物の紹介的な何か
◇日本の神様たち
・天照大御神
我らがアマテラス様。国産みの神であるイザナギ様の産んだ三貴子の一柱であり、太陽神であり天津神の主神であり皇室の祖神ともされるすっごい神様。
作中ではとてもそうは見えないヘタレロリだが、実際の伝承でも割とヘタレなので問題ない。多分。メイビー。
人間のことをちゃんと考えてはいるが、過度な干渉は控えており基本的に予防はせずに対処療法。
決して面倒くさいから後回しにしているわけではない。
・月読命
三貴子の一柱であり月神なアマテラス様の弟神。
影が薄い。どれくらい薄いかというと、日本書紀では性別に関する記述すらないので本当に男神なのか疑われるほど薄い。
何かと抜けているアマテラス様とフリーダムなスサノオ様に挟まれた苦労人な真ん中っ子。
しかし姉はともかく弟がやらかしたときには容赦しない。安定のシスコンである。
・素戔嗚尊
三貴子の末弟であり日本神話きっての問題児。
イザナギ様に海原を治めろと言われたのに「それよりおふくろに会いたいと」泣きわめいて追放され、挨拶に行っただけのはずのアマテラス様の下に居着いた挙句暴れまわり追放されと、とにかくやりたい放題。
しかしその後、かの有名な八岐大蛇退治を経て妻を娶り腰を落ち着けている。と思ったが、さらにその後オオクニヌシ様相手に大人げない嫌がらせをしてたりする。
作中では姉兄ほど出番はないが、出てくると大抵場をひっかきまわす。
もうそういう神様だから仕方ない。
・伊邪那美命
イザナギ様と共に日本を産んだ国産みの神。多くの神を産んだ神産みの神でもある。
火の神である火之迦具土神を産んだ際の火傷が原因で死に至るが、その後黄泉まで迎えに来た自分の夫が腐った己の体を見て悲鳴をあげて逃げたので激おこ。
追っ手を差し向けそれでも逃げ切られたので「おまえの国の人間毎日千人呪い殺してやる!」と宣言。それに対しイザナギ様は「じゃあ毎日千五百人産まれるようにする!」と宣言。
違う。そうじゃない。
作中はたまに出て来て何かとやらかすアマテラス様の尻を叩く。
ちなみにタイトルの女神様ぶちギレはアマテラス様のことだと思われがちだし作者もそういうつもりでつけたのだが、むしろ一話の時点でアマテラス様よりイザナミ様の方がぶちギレている。
・建御雷神
イザナギ様が火之迦具土神を斬り殺したときにその血から産まれたとされる神。カグツチ様はアマテラス様の兄にあたる神なので、アマテラス様の甥っ子と言えなくもない。
国譲りの際には最後まで抵抗した建御名方神を力比べで下したとされる。
作中では武闘派扱いと同時にちょっと脳筋気味。きっと荒事になれば真っ先に駆り出されている。
ちなみによく地震の原因と言われる大鯰はタケミカヅチ様が制御していると言われている。日本の安全はタケミカヅチ様の手にかかっている。
・天宇受賣命
芸能の神であり日本最古の踊り子とされる神様。
アマテラス様が引きこもった天岩戸事件の際にストリップをしたのはあまりにも有名。
誤解されがちだが、これは激しく踊ったせいで服がはだけただけであり、別にアメノウズメ様に脱ぎ癖があるわけではない。と思ったが、夫であるサルタヒコ様と初めて会った時にも唐突に脱いでいる。
作中でも割とフリーダムな神様なので、脈絡もなく話に絡み、虎視眈々と脱ぐ機会を窺っている。
・猿田毘古神
天孫降臨の際に天津神たちを案内した国津神。天地を照らしていたことから、アマテラス様が来るまでは太陽神として信仰されていたのではないかともされる何気に凄い神様。
アメノウズメ様が脱ぎながら「何だお前は!?」と尋ねてきたのに対し、冷静に「怪しいものではない!」と脱いで証明した紳士。ちなみにその後二人は結婚した。どうしてそうなった。
作中では暴走しがちなアメノウズメ様のストッパー役。
脱ぐのは仕方ないがどうせなら自分の前でだけ脱げという紳士。
・天手力男神
力を象徴する天津神。引きこもったアマテラス様がアメノウズメ様につられて顔を出したところを引きずり出したとされる。
作中では完全無欠の脳筋。ただし筋肉にかかわる知識は豊富。
ちなみに自分の祀られた神社を焼き討ちしようとした織田信長を金縛りにしたりしている。
その後信長は戦勝祈願にタヂカラオ様の神社を訪れたりと意外に素直に反省している。
・火之迦具土神
イザナミ様から産まれた火の神。イザナミ様を火傷させ死に至らせたので、怒ったイザナギ様に斬り殺される。
登場から退場までが早すぎる神様だが、その血や死体から多くの神々が産まれている。
作中では産まれてすぐ斬り殺されたということで少年の姿。
イザナミ様の死因になった因縁云々はコメディ作品なので深く考えてはいけない。
・弥都波能売神
カグツチ様を産んで苦しんでいたイザナミ様の尿から生まれたとされる水の神。
治水の神として各地で信仰されているが、逸話は少なくどのような神なのかはあまり伝わっていない。
作中ではアマテラス様と並んでロリ神様。
別に作者の趣味ではなく少女の姿なのにはちゃんと理由があるのだが、長くなるので割愛する。
・豊宇気毘売神
ミズハノメ様と一緒に生まれた稚産霊の子。食物を司る神様であり、同じく食物を司る保食神、稲荷神などと同一視される。
伊勢神宮にアマテラス様が鎮座した後、そのアマテラス様が「一人じゃごはんが美味しくないよう」と当時の天皇の夢枕に出て訴えたので、元々丹波で祀られてたのに伊勢神宮へと引っ越した。
作中ではアマテラス様のおさんどん。すなわち食という最大の武器を握っている影の最高権力者である。
・思金神
知恵を司る神様。アマテラス様が引きこもったときに「宴会やろうぜ!」と言い出した神様でもある。
特に姿についての記述は見られなかったので、作中ではお爺ちゃんとなっている。
高天原に電気やらインターネット回線を引っ張って来るという謎の技術を持っている。
・大国主神
国津神の中でも代表的な神。
スサノオ様の娘であるスセリヒメ様を娶り、自分をいじめていた兄たちを追い払い自らの国を作った。
ちなみにこの際スサノオ様はオオクニヌシ様を殺す勢いでいびり倒しておきながら、娘と駆け落ちしたときには「兄たち追い払って娘を妻にして王になっちまえこの野郎」と見事なツンデレを発揮している。
作中では目立たないが、周りが魔族だらけでストレスがマッハな魔王様にシロウサギを派遣したりしている。
・少彦名命
オオクニヌシ様と国造りを行った神様。医薬、温泉、穀物、酒造など多くの性質を持つ。大業を成した神様だが体は小さく、一寸法師の起源ではないかともされる。
作中では「米食わせろ」という異世界に渡った日本人の願いを叶えるべく降臨。農業少女なアスカさんと組んで異世界で稲作を始める。
・因幡の白兎
古事記を読んだことがない人も知っているであろう、多分日本一有名な兎。和邇に皮を剥がれて苦しんでいたところをオオクニヌシ様に助けられた。
作中では魔王様の癒しとして派遣されたはずが、日々侵入してくる自称勇者たちを撲殺している。
本兎曰く「死んでないからセーフ」
◇日本に居る日本人
・安達くん
当初は外務大臣。後に総理大臣に。白髪混じりなロマンスグレーのナイスミドル。
穏やかな笑みを浮かべる紳士だがお腹の中はまっくろくろすけ。でも別に冷酷な人間とかではなく普通にいい人。
政治家としても有能だが、古式剣術を習得しておりどっかの超大国の大統領並に無双している。
妻を早くに亡くして天涯孤独。異世界人たちを半ば打算で受け入れたものの、最近では情が出てきて計算違いだったと思いながらもそれを受け入れている。
笑顔の仮面の下も笑顔。そんな分かり辛くて面倒くさい人。
・柳楽くん
安達くんが総理大臣になった後に外務大臣になった人。
安達くんとは逆で江戸っ子口調で裏表がない。政治家としても裏でこそこそせずに相手を正面から叩き潰す。
食道楽ではあるが美食家ではないのでジャンクフードの類も喜んで食べる。
いい年こいて頑丈な胃である。
・議長
何故か一部から絶大な人気があるお爺ちゃん。戦前生まれで肝が据わっており、刃物持った武装集団に人質にされても冷静。
当初は異世界人問題を安達くんに丸投げしたりしていたが、茶目っ気たっぷりにフォローしたりと結構融通がきく人でもある。
・鳴海くん
名前を見ても誰だっけ?となるつっこみのお兄さん。
異世界問題のたびに混沌と化す国会で一人冷静に常識的なつっこみを続け国民から多くの支持を得ている。
でも本人は「つっこみのために議員になったんじゃねえ!?」と反発している。
◇日本に居る異世界人
・シーナさん
日本に召喚返しされた異世界人第一号。
ガルディア王国の王女で教養があり魔術も使える何気にハイスペックなお姫様。
最初に召喚返しされたという立場上孤独な時間が長かったためか、保護者代わりの安達くんに依存に近い恋心を抱いている。
でも安達くんは受け入れないだろうし、いつかは失恋に納得して新しい道を進むんだろうなと、王族としての教育を受けていたせいか本人結構冷静。
いつの間にか安達家の家事を引き受けオカンと化している。
安達くんを諦めずに既成事実を作ろうとしているのではないかとも言われているが、真実は定かではない。
・グライオスさん
フィッツガルド帝国の皇帝。息子もいい歳だし引退ついでに失踪するかと召喚返しに応じた自由な人。
日本の衣食住はもちろん文化(特にサブカルチャー)を気に入っており、たまに仕事をしながら隠居生活を満喫している。
戦闘能力が人外の域に達しており、同じく人外な安達くんを気に入り対等な友と認めている。
恐らく一番日本生活を満喫している異世界人である。
・エルテさん
見習い召喚士。あのオネエを召喚したある意味全ての元凶。
召喚師としての腕は未熟であり、異世界から人を召喚してしまったのは完全に事故。しかし後にイネルティアさんは事故にしては都合がよすぎると、何らかの別の要因が重なった結果であることを示唆している。
日本に来てからは義務教育のため中学校に通っている。理系知識は案外何とかなっているらしいが、社会科科目はどうにもならず日々頭を抱えているらしい。
ちなみに書籍化にあたり何故かフードに猫耳がついた。
あまりの可愛さに作者が何もつっこめなかったのは言うまでもない。
・リィンベルさん
イルイという森に住むダークエルフたちの長老。見た目は若々しい美女だが、少なくとも千歳は越えているらしい。
ツクヨミ様によると彼女は王族エルフと呼ばれる最高位のエルフであり、寿命があるかすら分からない不老不死に近い存在らしい。
でも本人は王族? 何それ? とばかりに日本の庶民生活を満喫している。むしろイネルティアさんが召喚されるまで、自分が王族であることを忘れていた節がある。
シーナさんやヤヨイさんといった年頃の女子を守るために、微妙に嫌な呪いをかけたりと結構過保護。
しかしローマンさんみたいな男子やおっさんどもには容赦しない。
・グラウゼさん
かつて魔界の三軍の一つを率いた鮮血の公爵(笑)。吸血鬼なのでアマテラス様が天敵。
召喚返しに気付いて自ら乗り込んできた結構有能な人。しかしアマテラス様の前では塩をかけられたナメクジも同然であった。
当初人間を見下していた様子だったが、今では町の平和を守るために暗躍したりとかなり丸くなっている。
情報を収集するために猫集会によく紛れ込んでいるので、夜中に猫を追いかければグラウゼさんに会えるかもしれない。
・マカミさん(真神)
人狼の青年。狼ではあるが放牧をして暮らしている穏健な一派であり、本人も無表情だが温和な人柄。
肉が大好きであり肉を食べるために召喚返しに応じたと言っても過言ではない。でも最近ではシーナさんが作る野菜料理も好き。
普段は人の姿に狼耳と尻尾の生えた姿だが、完全に狼の姿になることもできる。嗅覚のような感覚は狼の姿の時の方が高いらしい。
肉が絡まなければ異世界人の中でもまともな人間である。
・ヤヨイさん(弥生)
猫耳オッドアイの侍少女。異世界に迷い込んだ日本人であるカガトくんに惚れるが、振られた勢いで召喚返しに応じた。
ござる口調な武士娘。割と日本に近い文明圏から召喚されたせいか、日本の文化にはすぐ馴染んだらしい。
ワーキャットであり人間よりはるかに高い身体能力を有するが、それでもグライオスさんや安達くんには勝てないらしい。
シーナさんと同じ年頃の女子なせいか仲がいい。
・ローマンさん
グライオスさんが治めていたフィッツガルド帝国の侯爵子息。
異世界に召喚されたミィナさんに惚れこみ、婚約者に婚約破棄を叩きつけようとしたところを召喚返しされたタイミングの悪い人。
そのままあまりに滑稽な姿を全国のお茶の間に中継されたため、怒ったグライオスさんに性根を叩き直された。
その後ボロぞうきんになったところをヤヨイさんに助けられ、そのまま惚れる。
当初の貴族青年らしい態度とは裏腹に、そこらの思春期男子とそう変わらない少年である。
・オグニルさん
ドワーフの鍛冶師。百年ほど前に異世界に迷い込んだ日本人に会ったことがあり、その際譲り受けた日本刀を自分の技術で再現しようと努力を続けていた。
召喚返しの話を聞き、こりゃもう乗るしかないこのビックウェーブにと了承。日本に来ても相変わらず鉄を打ち続けている。
そのせいかあまり本筋には関わってこない。
・ナタンさん
ガルディア王国で神官をしていたおじさん。
領主が好き放題やっていたのを糾弾したはいいが、その領主が罷免されずにそのまま地位を保ってしまったため、身の危険を感じて召喚返しに応じた。
召喚返しの際にアマテラス様と直接話をしたらしく、日本に来てからは信仰対象をアマテラス様に鞍替えしている。
厳しい戒律に縛られていた反動なのか、本気なのか冗談なのか分からない発言を飛ばすフリーダム神官。
美味しいものを食べたいからと料理まで始めて、最近ではお菓子作りにはまりイネルティアさんを肥えさせている。
・イネルティアさん
ロートゥスという森に住んでいたエルフの女性。見た目二十歳くらいの美女だが百歳を越えている。本人の発言を見る限り、エルフは百歳を越えた辺りで一人前らしい。
当初は意識の高い発言をする自分にも他人にも厳しい人だったが、日本の食事にはまり徐々に身を持ち崩す。
それでもダイエットのために毎日走っているあたり、やはり根は真面目だと思われる。
・フェリータさん
人魚の少女。魔術にも長けており、自分に合った恋人を召喚するという地味に難易度の高いことをやってのけている。
ネガティブで人見知りという放っておいたら死にそうな人。その割には調子に乗りやすいので扱いが面倒くさい。
リィンベルがちょっと難しいと言った足を生やす魔術を普通に使えるあたり、やはり地味に魔術師としては能力が高い。
でもやっぱり面倒くさい。
◇異世界に居る日本人
・アサヒさん(利根川アサヒ)
ガルディア王国に花嫁として召喚された女性。
見た目は首の後ろでまとめた黒髪に眼鏡とやり手のOLっぽいが、趣味が腐っている。その創作物により王宮の侍女たちの多くが貴腐人と化した。
夫である王様とは反発しているように見えるが、別に嫌ってはないしそれなりに夫婦生活は上手くいっているらしい。
王様が政務をボイコットしている間一人で頑張ってたりとかなり有能。でもキレると全てを拳で解決しようとする困った人。
・マサトくん(柚原マサト)
フィッツガルド帝国に勇者として召喚された少年。しかしその召喚にアマテラス様にお願いされたトール様が付いてきたせいで、当初の目的である戦争への参加はお流れになった。
その後は勝手気ままに冒険者をしながら、各地の不正をしている貴族を成敗したりしている。
これは別に狙ってやっているわけではなく、狙ったように各地で騒ぎに巻き込まれているだけである。
・オネエ(国生ユウキ)
エルテさんに召喚されたオネエ(オネエ)。召喚された後は魔物などを退治して生計を立てていたが、メルディアのハインツ王子に勧誘されて騎士となる。
素手で全てを破壊する破壊神。というか武器を持ったらその武器まで破壊する。石化しても気合で解除するなど、常識の通じない強さを見せつける。
ノンケは襲わないと宣言しているが口説かないとは言ってない。
女性にもモテるのだが、本人は亡くなった奥さん以外の女性には手を出さないと決めている。
奥さんのことといい、何気にシリアスなバックボーンのある人物。しかし作中では尻アスである。
・アスカさん(明石アスカ)
ダークエルフたちに召喚された農業少女。しかし当のダークエルフたちとは出会うこともなく、ケロス共和国の農村にたどり着き農業に勤しんでいる。
ダークエルフの復讐のために召喚されたせいかアテナ様の加護を得ているが、戦うことはなくもっぱら農業の力仕事に加護が発揮されている。
スクナヒコナ様の協力を得て稲作を開始。結果的に日本人たちが集合するきっかけを作った。
・魔王様(天海レイナ)
魔族たちに魔王になるべく召喚された女性。そのせいか何か髪が赤くなったうえに牛っぽい角が生えた。
元人間な上に平和主義な日本人なため、人間の国と平和協定を結び文句を言う魔族は殴って黙らせている。
なお作中で関西弁っぽい話し方をしているが、作者本人の訛りが混ざってるので多分関西弁ではない。
・アズサさん(水留アズサ)
東大陸の小国に花嫁として召喚された女性。と見せかけてまだ未成年の女子高生。
アサヒさんと似た境遇だが、こちらは相手を拒否して殴り倒した上に逃走しており、彷徨っているところを人狼たちに保護された。
その後は人狼たちの仕事を手伝いながら主に料理番を引き受けており、料理上手なこともあり老若男女を問わずに気に入られている。
他の日本人たちとは違う大陸に召喚されたため、作中で出番はほぼない。
・カガトくん(加賀カガト)
異世界に迷い込み、魔術の適性が高かったために魔法学園に放り込まれた少年。
ハーレム体質であり女子にモテるが、本人は優柔不断なためその女子たちに振り回され女性不信になりかけている。
ハーレム体質な点を除けば、作中でも数少ない常識人であり故に苦労人でもある。
・ミィナさん(風見ミィナ)
異世界に迷い込んだ少女。ウェッターハーンという商人に保護され、そのまま養女となる。
元々商才があったらしく、フィッツガルドの学園に通う傍ら親の仕事を手伝っている。
当初はアフロディーテ様の加護を受けており、異性を惹きつける状態だったが、どう見ても迷惑そうだったのでアマテラス様たちによって加護は解除された。
なおそのせいで幾つかのカップルを破局させているが、むしろ女性たちの一部には結婚する前に馬鹿っぷりが分かってよかったと感謝されたらしい。
・ジュウゾウさん(曽我ジュウゾウ)
異世界に迷い込んだ料理人の男性。ドワーフ王国に流れ着き、そのまま店を開いた。異世界の食材で日本の料理を再現しようと努力しており、ドワーフたちの間でも評判がいい。
なお店を開く際にお世話になったバーラさんが気になっているが、ドワーフ特有の髭が気になって踏ん切りがつかずにいる。
・リョウコさん(明智リョウコ)
異世界に迷い込んだ女性。メルディアとガルディアの国境にある村にたどり着き、そこで教師をしている。
その教師としての手腕を買われ、メルディアとガルディア共同で設立される学校の教師になることが決まった。
教員免許も持っており間違いなく成人している女性なのだが、見た目は日本人から見てもミニマムであり、異世界人から見ると完全に子供にしか見えない。
本人はそのことをかなり気にしており、口にすると激怒する。
・イサオさん(梁井イサオ)
エルフたちに知識を伝授するために召喚されたお爺ちゃん先生。了承を得ない召喚に怒るかと思われたが、本人は面白い老後が過ごせそうだと結構乗り気。
エルフたちのためと言いながら、趣味に全力投球な開発の日々を送っている。
今の所は特に本筋に絡んでいないが、何かやらかしてくれそうなお爺ちゃんである。
・カオルさん(浅口カオル)
フェリータさんに恋人として召喚された青年。しかしそのフェリータさんは日本に召喚返しされてしまったため、けっきょく会ったことはない。
田舎の寂れた漁村にたどり着き世話になっていたが、自分で何かできないかと考えているところで三叉の銛を発見。無性に海に飛び込みたくなり、そのまま素潜り漁の才能を開花させた。
自分で書いてて何が何だか分からない。
オネエの高校時代の後輩であり、オネエの奥さんであるマコトさんには散々扱かれたらしい。そのせいかマコトさんに似た団長が苦手。
◇異世界に居る異世界人
◆ガルディア王国
大陸南部の中央に位置する国。かつてはメルディア王国と一つの国であり、大陸南部最大の勢力でもあった。
二つに割れた今でも大陸南部では強国であり、メルディアと共同歩調をとり大陸南部の各国に睨みをきかせている。
・王様
ガルディア王国の王様。アサヒさんの夫。
当初は妹であるシーナさんが召喚返しされたせいで凹んでいたが、アサヒさんに説得(物理)されて目を覚まし、王として申し分のない働きをする。
シーナさんが居なくなり妹萌えの行き場を失ったせいか、妻になったアサヒさんを溺愛している。
しかし嫉妬はしても滅多に行動には移さない辺り、結構冷静な人でもある。
◆メルディア王国
大陸南部の西に位置する国。東のガルディア王国から分裂独立した国であり、長い歴史の中で色々あったが今は友好的な関係を築いている。
北に竜たちの棲む竜王山を抱えているため、騎士たちの練度が高く精強なものが多い。
・ハインツ王子
メルディア王国の第一王子。次期国王として期待され、国政にも関わっている。
グレイスを個人的な感情で自分の騎士としたり、日本人であり身元のはっきりしないオネエを直臣にしたりと、柔軟ではあるがわきの甘い部分が見える。
元々シーナさんと結婚する話があったためか、シスコンなリチャード王にかなり嫌われている。
本人からすればいい迷惑である。
・グレイス
メルディア王国の騎士。オネエにピンチを助けられオネエに惚れてしまったある意味不幸な人。
騎士としてはかなり強い方なのだが、オネエや団長といった常識が通じない人間には一歩及ばない。
貴族としては下位なのだが、母親が王子の乳母を務めたため厚遇されている。もちろん現在の地位は彼女自身の力で勝ち取ったものではあるのだが。
・団長
近衛騎士団の団長。実力が頭抜けてるどころか天元突破してるので団長になったが、儀礼的なことは苦手で部下に投げている。
オネエの奥さんと瓜二つであり、オネエと互角に戦えるという異世界の人外代表でもある。
一応貴族令嬢。嘘みたいなホントの話である。
◆ケロス共和国
大陸南部の東に位置する国。農業大国であり各国に食料を輸出することにより中立を保っている。
平和な時期が長かったためか、兵士や軍人の中には質のよろしくない者も居る。
・サロスくん
アスカさんが流れ着いた農村に住む少年。村に同じ年頃の女子が居なかったので、アスカさんが気になりまくっている。
しかし本人は同い年くらいだと思っているが、実際には三つほどアスカさんの方が年上だったりする。
年頃の男子っぽい悩みをアスカさんに無意識に粉砕されるある意味不憫な少年。
◆アルジェンド公国
メルディア王国の南に隣接する小国家。
今はメルディア王国の属国という形で庇護下に入っている。
目立った産業も資源もなく何で独立したんだおまえ状態な不憫な国でもある。
・ディレットさん
公国近海に住む人魚の女性。フェリータさんとは違って魔術はそれほど得意ではなく、人間の足を生やすこともできない。
人間の火を使った料理が好きで、カオルさんのいる村に差し入れをしては料理してもらっていた。
フェリータさんの思惑とは裏腹に、色気より食い気で別にカオルさんに特別な感情はないらしい。
◆フィッツガルド帝国
大陸北部をほぼ掌握している大国家。その大きすぎる国を支えることができたのは前皇帝であるグライオスの力が大きく、新皇帝がどこまでやれるかは未知数である。
・皇帝
フィッツガルドの現皇帝でありグライオスさんの息子。
決して無能ではないのだが、父を恐れて大人しくしていた部下が暗躍を始めたり、召喚された勇者であるマサトくんが好き放題やってたりと、日々胃にダメージを受ける生活をしている。
それでもマサトくんを受け入れたり、魔王様からの同盟を認めたりと結構柔軟な人でもある。
・ヴィルヘルミナさん(ヴィルヘルミナ・フォン・インハルト)
インハルト家の侯爵令嬢。元々ローマンさんの婚約者だったが、婚約破棄を叩きつけられそうになったところでローマンさんが日本に逆召喚されたので、結局婚約はなかったことになった。
これについてはよかったと思う反面、婚約者の手綱を握れていなかったことを反省したらしい。
先生。反省するポイントが恐いです。
父であるインハルト候が前皇帝に続き現皇帝からも信が厚いこと。さらに本人が有能なこともあり将来を有望視されている。
・リーゼさん
マサトくんの仲間のシーフな少女。マサトくんが大好きだが素直になれないお年頃。
若干あほの子だが、マサトくんに馬鹿だと思われたくないのでよく知ったかぶりをして自爆している。
・ローザさん
マサトくんの仲間の女性魔術師。ほわほわとした大人の女性。
しかしかなりの天然ボケであり、デュラハンさんの胃を痛めつけるのに貢献している。
◆魔界
魔界と呼ばれているが、大陸西部のさらに西に浮かぶ島国。
人間の国とは海によって境界線ができているが、きっと虹の橋がかかるくらいの距離しかない。
絶対的な力を持つ魔王の下で一致団結しており、逆に言えば魔王が黒と言えば白も黒になる独裁国家。
そんな重要な魔王を召喚して呼んじゃう辺り、魔族は揃って脳筋な可能性もある。
・デュラハンさん
魔王様の部下。首が取れるせいでよく勘違いされるが別にアンデッドではない。
今はスパイとして勇者であるマサトくんのパーティーに潜り込んでいるが、スパイって何だっけ状態になっている。
魔族なのに常識的な人なので、日々常識知らずなパーティーの面倒を見て胃を痛めている。
・ミラーカさん
魔王様の部下の女吸血鬼。グラウゼさんの娘さん。
百合吸血鬼と称されるが実際にはバイである。魔王様をいじめるのが大好きという困った人。
父が日本に逆召喚されたのは割とどうでもいいらしい。
グラウゼさん哀れ。
・サイクロプスさん
一つ目の巨人。脳筋担当。
よく空気を読まない発言をして魔王様にはたかれている。
でも実は力仕事などで頼られていて、本人もまんざらではないらしい。
・ケルベロス
ギリシャ神話に登場する地獄の番犬。三つの頭を持ちそれぞれが交代で眠る。
もっふもふなのでよく魔王様にもふられている完全にペット扱い。
・スケルトンさん
魔王様が作った罠の監視及び作動担当。
罠にはまった人間は彼がポチッとなすると城の外に流されたり落とされたり投げ飛ばされたりして退去させられる。
アンデッドなので不眠不休で監視してても平気。すごいぞスケルトンさん。
・勇者様
マサトくんが召喚勇者ならこっちは現地勇者。魔王を倒すべく国に命を受けるが、魔王様に講和を持ちかけられそのまま監視役に。
勇者と認定されるだけあり、他の自称勇者とは一線を画す戦闘能力を持つ。でも魔王様への態度を見るに性根は素直になれない男子。
◇その他の神様
◆アース神族
北欧神話に登場する神様たち。異世界ではフィッツガルド帝国を中心とした大陸北部で信仰されている。
・オーディン
アース神族の主神。斬鉄剣は持ってない。
片目と引き換えに知識と魔術を身に着けた知恵の神であり、自分でグングニルぶっ刺して九日間ユグドラシルで首つってルーンの秘密を手に入れたとされる。わけがわからないよ。
作中ではあまり話に関わってこない。
トール様を結果的に野放しにしているあたり、関わりたくないという空気がビンビンする。
・トール
アース神族の雷神。ギリシャ神話のゼウスと同一視されることもあり、かつてはオーディンと同格だったとされる凄い神様。
しかし脳筋であり、後先考えずに暴れまわり手にしたミョルニルで脅しまわる完全にやくざ。
悪神とされるロキとよくともに行動しているが、ロキがマシに見えるくらいやくざ。
作中では召喚勇者であるマサトくんの師匠として行動を共にしているが、彼の行動を抑えるどころか暴走に拍車をかけている。
◆オリュンポスの神
ギリシャ神話に登場する神々。異世界ではガルディア、メルディア王国を初めとした大陸南部で信仰されている。
・ゼウス
天空神であり神々の王。人類と神々の秩序を守護するとされているが、ギリシャ神話の騒動は大体ゼウス様のせい。
作中では異世界の秩序のために度々アマテラス様と話し合いをしているが、その度にセクハラをしてヘラ様に〆られている。
・ヘラ
ゼウス様の奥さん。結婚の守護神であり浮気には容赦しない。しかしギリシャ神話で最大の女好きは夫のゼウス様である。
無駄に情報収集能力が高く、ゼウス様の浮気を察知するなりその相手や子供を悲惨な目にあわせている。
作中では嫉妬はほぼゼウス様にぶつけられるので被害は最小限に抑えられている。




