表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界召喚が多すぎて女神様がぶちギレました【連載版】  作者: 湯立向日/ガタガタ震えて立ち向かう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/534

仕事してたら警察が麻薬捜査に来るという修羅場

 警察犬。

 犯人の追跡だけではなく麻薬の探索やら拳銃の捜索まで行う警察犬ですが、実は警察犬になれる犬種というのは限られています。

 これは警察犬に求められるものが性格や忠誠心にまで及ぶためであり、ただ鼻がよければなれるというものではないからです。


 では仮に、性格がいいどころか人間と会話可能な警察犬が居たら、どれほど活躍してくれることでしょうか。


「……俺は犬ではなく狼なのだが」


 お約束となりつつある文句を言いながらも鼻をきかせているのは、人狼なマカミさんです。

 場所は先日傷害事件の起きた都内のマンションの入り口。働かざる者食うべからず。その慣用句を実行するため、今日も警察に協力して鼻をきかせています。


「容疑者は既に捕まっているのですが、凶器の在処が分かっておらず。現場からの逃走中に破棄した可能性もありますので、その捜索をお願いしたいのです」

「了解した」


 事件を担当している刑事さんから説明を受け、容疑者の着ていた服を預かると臭いを嗅いで捜索を開始するマカミさん

 実際臭いだけで追跡などできるのかと疑問に思う人も多いでしょうが、優秀な警察犬ならば一週間ほど経った状態でも、浮遊する臭いを嗅ぎ分け追跡することが可能だと言われています。

 さらに今回は事件発生からそれほど時間も経っていないため、マカミさんも人間形態のままスタスタと刑事さんや警察官を引き連れて都内を練り歩いていきます。


 因みにマカミさんが本気出して追跡するときは狼化するのですが、その場合元から無口なマカミさんが完全に喋れなくなり意思の疎通に障害が発生します。

 しかし大体のことならマカミさんの仕種と雰囲気で刑事さんも察してくれます。

 さすが空気の読める日本人の中でも特に洞察力に長けた刑事さんです。


「ではよろしくお願いします。マカミさん。終わったら焼肉店の方に予約いれときますんで」

「俺に任せろ!」


 刑事さんの言葉を聞き、無表情のまま尻尾をブンブン振り回し捜索を開始するマカミさん。

 どうやら刑事さんもそれなりに長い付き合いでマカミさんの扱い方を心得ているようです。


 今日も日本は平和じゃなかったけど多分明日は平和です。



 「食べ放題とか私に喧嘩を売っているのでしょうか? いえ売っているのですね。なら高値でかってあげますよあのわんこー!?」


 一方安達家。

 マカミさんが今日は晩御飯はいらないと連絡を入れてきたのを聞き、雄たけびをあげるイネルティアさん。

 ダイエット中の女性は冬眠を妨げられた熊並みに凶暴なので仕方ありません。

 カレーテロなどしようものならベアクローをくらいかねないので注意しましょう。


「それだけ元気なら大丈夫じゃな。さあ走るぞ」


 そしてそんなイネルティアさんの叫びを軽くいなし、最近日課となっている持久走に付き合うためジャージ姿で自転車にまたがり準備万端なリィンベルさん。

 普通ならいもっぽいはずなのに似合っているから不思議です。


「上等です! はやく終わらせてご褒美のどら焼きをいただくのです!」

「……おぬしダイエットに成功してもリバウンドしそうじゃのう」


 やけくそ気味ながらもやる気を漲らせるイネルティアさんと、相変わらず甘味に目が無いその様に呆れるリィンベルさん。

 ちなみに運動後に食事をすると折角消費したカロリーの意味がなくなるのではないかと思う人もいるでしょうが、むしろ体がエネルギーを求めて筋肉まで分解しようとしちゃうので何か食べた方が良かったりします。


 筋肉なくして健康なダイエットはありえない。

 つまりダイエットは筋肉だったのです。


「しかしそれでも量がな。やはりナタンに菓子作りは控えるように言うべきか」

「そんなことをしたらリィンベル様といえども容赦はしません!」

「……わし千年近く生きとるが、そんな理由で下剋上されるのは初めてじゃ」


 お菓子のためなら王族とか関係ねえ

 ダイエットでちょっとおかしくなってるイネルティアさんを眺めながら、自分もダイエット向きな菓子とか調べてみるかと考えるリィンベルさんでした。


 今日も日本は平和です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらの作品もよろしくお願いします。

スライムが倒せない
 とある田舎の村の少年レオンハルトは「冒険の旅に出たい」という夢を持っている。
そのため手始めに村の近くに出没したスライムで魔物との戦いの経験をつもうとしたのだが……。
コメディーです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ