ウォシュレットも登録された模様
「オックスフォード英語辞典に『先輩(senpai)』が登録されたらしいですよ」
「何で?」
安達家のリビングにて。
最近寒いなあと思いながらコーヒー飲んでたら、同じくカフェオレ飲みながらスマホ見ていたエルテさんの言葉に意味が分からな過ぎて疑問の声が出るカガトくん。
割と定期的に謎チョイスされた日本語が登録されてるからね。
以前紹介したとんこつ(豚骨ではない)とか本当に何で登録されたんだよ。
「なんか海外のネットで『先輩、私に気付いて』というシチュエーションがミーム化してるらしいです」
「あー確かに古めの漫画とかだとよくあるシチュエーションな気もするけど。でもそれ周知されてるの一部の界隈だけじゃない?」
「確かに外国人の間でも疑問に思われてるらしくて」
「だろうね」
「『先輩』が登録されるなら『後輩』も登録されないとおかしいだろって」
「そっちかよ」
海外の先輩後輩への理解度が高すぎる件。
むしろミーム的に考えるならメインは後輩だからね。仕方ないね。
「他に登録されたのだとホワイトデーとか」
「英語じゃん。いや英語辞典だから間違ってはないけど」
「あとラブホテルとか」
「だから英語じゃちょっと待てぇ!?」
予想外の言葉が輸出されてて思わず声を上げるカガトくん。
実際日本のラブホテルみたいに、サービスが充実して所によってはアミューズメントパークみたいになってる施設が海外では珍しいからね。
「女の子がラブホとか気軽に言うんじゃありません!」
「なんでいきなりオカンみたいになってるんですか」
最近忘れられがちですが、カガトくんそっち方面はトラウマに近い経験してるからね。仕方ないね。
今日も日本は平和です。
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一方高天原。
「本当にどういう基準で選んでるんだろう」
「まあ基本的には海外でもある程度浸透している単語が選ばれているようですよ。他にも『妖怪』や『もったいない』などが登録されていますし」
「ああ、『もったいない』は海外の活動のスローガンにされたりしてたから、知られてそうではあるけど」
ちなみに妖怪については妖精と同じようなものではという意見もあります。
妖精というイメージとはそぐわない気もしますが、ゴブリンとかデュラハンとかも一応妖精だからね。妖怪並みに何でもありだね。
「じゃあラブホも海外で知名度が?」
「上がっているのでは? 最近は日本に来る観光客も増えているので、一般的なホテルと間違える事故を防ぐという意味で周知されることもあるでしょうし」
「あー」
別に普通に宿泊施設として使えますが、余計なトラブルになる可能性もあるからね。
「逆にラブホテルのサービスが珍しくて、あえてラブホテルに泊まる観光客もいるそうですが」
「マジでレジャー施設扱いされてんじゃん」
ちなみにとある調査によると、アメリカ人観光客の約八割がラブホテルを知っていた上に、半分以上が使ったことがあると答えたそうです。
「それは流石に盛ってない?」
「まあ日本人が想像するラブホテルではない可能性もありますが。政府が増え続ける観光客と宿泊施設不足への対策として、稼働率に余裕のあるラブホテルを一般的な観光客向けのホテルに改装する後押しをしていますし」
「何やってんだ日本政府」
実際結構有効そうだからね。仕方ないね。
今日も高天原は平和です。




