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異世界召喚が多すぎて女神様がぶちギレました【連載版】  作者: 湯立向日/ガタガタ震えて立ち向かう


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寒いのか寒くないのかよく分からない

「俺たちにかかってる翻訳機能を詳しく解析したら、人の心が読めるようになるのでは?」

「カガトさん。考えすぎてついに頭が……」

「いや、最後まで聞く前に可哀そうなものを見るような目はやめい」


 安達家のリビングにて。

 外から帰ってきて冷えた体に温かいコーヒーキメながら何か言い出したカガトくんと、こっちはホットココア飲みながら呆れた視線を向けるエルテさんと窘めるリィンベルさん。

 寒いと温かいものが無条件で美味しいよね。


「おぬしが口に出したということは、何らかの根拠はあるんじゃろう?」

「ええ。だって俺たちにかかってる翻訳機能って、ネイティブでも判断が難しい微妙なニュアンスの言葉でも、話し手の意図通りに伝わるじゃないですか」

「微妙なニュアンス?」

「移動手段を聞くつもりで『おまえ何で来たの?』と聞いたら、相手に『来なくてよかったのに何で来ちゃったの?』的に受け止められる的な」

「あー」


 ニホンゴムツカシイネ。


「そういうすれ違いが起きないということは、言葉の表面的な意味だけでなくその真意が伝わっている。思ってることが伝わってるということじゃないですか」

「なるほど。その『思いが伝わる』部分の解析ができれば、読心術に応用できるかもしれないと」

「そうです」

「ほへー」


 カガトくんの考えを理解し頷くリィンベルさんと「理屈は分かるけどなんで出来ると確信してるっぽいのこの人たち恐」となってるエルテさん。

 カガトくん自称小市民なのに研究が絡むと発想がぶっとぶよね。


「しかしこの翻訳機能はアマテラス様のご厚意で付与されたものじゃろう。下手に御心にかなわぬ扱いをすれば剥奪される可能性もあるぞ」

「よし、やめときます!」

「決断早!?」


 そして発想はぶっ飛んでるけど小市民なのでブレーキはよくきくカガトくん。

 今日も日本は平和です。



 一方高天原。


「知らん……何それ、恐……」

「それはどのことに対してですか」


 なんか自分が居ないところで翻訳機能が弄りまわされそうになってて慄くアマテラス様と、その恐怖は弄られることなのか、それとも自分でも知らない新技術が生えそうだからなのかと疑問に思うツクヨミ様。

 想定外の使用方法により不具合が発生しても当方では対応できないので自己責任でお願いします。


「でもわざわざ他人の心読みたいと思う? 古今東西の創作で大抵ろくでもない末路になってると思うんだけど」

「まあ全部筒抜けでは問題があるので、本音と建前という使い分けがされますからね。あるいはそれらを超越する精神性を獲得した後なら問題もなくなるかもしれませんが、それはそれで心を読む意味が薄くなりますね」


 つまり人類にはまだ早すぎる。


「つまり悟りを開けば問題ない?」

「ある意味そうですね」


 実際釈迦が悟りを得て解脱したことにより得た神通力は、現代でいう超能力のそれと同じだという考えもあります。


「それはそれで悟りの結果で得たものを超能力と一緒にするのお釈迦様に失礼じゃない?」

「まあ仏教の修行で実際に神通力が得られると信じられている国や地域もありますからね」

「仏教ってそういうもんだっけ?」


 仏教も国によって結構違うからね。

 というか日本でもかなり変質してる上にゆるいからね。

 何で仏教の僧侶が戦国武将相手に対等以上にやりあってるんですか。


「そういや焼き討ちされたとこもあったけど、アレは僧侶にカウントしていいのかなあ」

「内情を見るに破戒僧ですからね」


 表面的に見たら「織田信長やべえ」なのに、経緯を知ると「そりゃ信長も怒るわ」になるやつ。

 今日も高天原は平和です。

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神様でも親兄弟の心がわからんバカチン(タケル)とか みんなで一番偉い人(アマテラス様)だまくらかそうとしたり、またそれに引っかかるのに、人類には永久に早過ぎますよ。宇宙にでも出てキュピーンにならなきゃ…
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