キリスト教徒でも「クリスマスめんどくせえ」という人はいるらしい
「クリスマスを普及させようとしているようだけれど、由来については不自然なほど広まってないのはやはりわざとかい?」
「あーまあローマンさんなら気づきますよね」
フィッツガルド帝国の帝都のとある喫茶店にて。
いつものように勝手に相席してきたミィナさんに珍しく自分から話しかけるローマンさんと、ちょっと視線をそらしながら暖かい紅茶に口をつけるミィナさん。
ちなみに外国人はテラス席が好きな人が多く、日本では喫茶店などのテラス席に座っている人が少ないことに首を傾げるそうです。
「宗教色が強いと参加しづらくなりそうだなというのもあるんですけど、異教の祭りだと判断されたら神官たちからいらん介入がありそうなので」
「あーそれは間違いなくあるね」
ミィナさんの危惧に「間違いなく口つっこんでくるわ」と納得するローマンさん。
アメリカのボストンでも、1600年代に宗教的な理由からクリスマスが禁止されたりしています。
ただしこの理由は現在のような多様性に配慮したものではなく、キリスト教内での対立的なアレです。
「バレンタインも好きな人とかお世話になった人にプレゼント送る日で通しましたし、あくまでお祭り騒ぎに止めておいた方が都合がいいんですよね。こっちで由来について調べる方法とかないのでバレる心配もあまりありませんし」
「言ったもん勝ちだね」
割と他国の文化が間違った形で広がることはあるからね。仕方ないね。
文化とはまた微妙に違いますが、パラオには日本語由来の言葉がいくつも残っており、乾杯をするときにジョッキを合わせながら「ショウトツ!」と言ったりします。
いや確かに衝突させてはいますけども。
「まあ最近は皇帝さんが神官に遠慮しなくなってるので、私がなんか言われそうになっても結構抑え込んでくれてるみたいなんですけど」
「ああ、神官嫌いだからね今の陛下は」
そもそも勇者召喚の動機の一つが皇威の失墜を狙ったものだったからね。失敗したらそりゃ反撃されるよね。
今日も異世界は平和です。
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一方高天原。
「日本人ってうっすらと宗教、特に新興宗教に警戒心持ってる人多いよね」
「そのあたりは深く語ると色々危険なのでやめておきましょうか」
逆に言えば作者が子供の頃とかは、警戒心がないどころか無警戒に面白がってる部分もありました。
「そういやまたアメリカで『Suka Sushi』とかいう、筒の中に入ったスシロールを棒で押し上げながら直食いする寿司が生み出されてたんだけど、日本の数々の魔改造を知ると文句言えなくなるよね」
「それが寿司名乗るのは流石に文句を言っても良いのでは?」
なお実際に見てみると、寿司がみっちりつまった筒が中々の太さと長さな上に一人で食ってるので、寿司の定義云々の前に量が多すぎて「流石アメリカンだぜ!」となります。
「まあ最近は日本だって魔改造寿司が結構普及してるし」
「色物は回転ずしのハンバーグ寿司とかそのあたりくらいでしょう」
「スーパーの総菜でヒレカツ寿司ロールとか売ってたよ」
「よりによって揚げ物を!?」
マジで近所のスーパーで売ってました。
寿司かどうかはともかく美味しかったです。
「流石にトヨちゃんに作れとは言わないよ」
「言ったら凄い顔をしそうですね」
でも一応作ってはくれそう。
今日も高天原は平和です。




