外国人から謎の人気を得ている玉子サンド
「カガト。フルーツサンド食べない?いや食え」
「ええ……」
安達家のリビングにて。
学校から帰ってくるなりフェリータさんになんか覚えのあることを言われて、呆れた声を出すカガトくん。
「また通販で個数よく見ずに買ったんですか?」
「いや個数は見たわよ。見たけどね」
「見たけど?」
「消費期限を見てなかった」
「あー」
フルーツサンドは大抵賞味期限が短いからね。仕方ないね。
なお冷凍したまま届けられそのまま冷凍庫で保管し、食べる前に冷蔵庫に移して時間をかけて解凍するフルーツサンドもあります。
自然解凍は大惨事になる可能性があるし、味が落ちる可能性もあるので控えましょう。
「いやデラックスミックスフルーツサンドっていう、名前だけでも圧倒的なフルーツサンドが四個セットで売ってて」
「むしろ名前だけでお腹いっぱいなんですけど、何セット買ったんですか」
「五セット」
「仮に消費期限それなりに長くても、何日で食べるつもりだったんですかそれ」
毎食フルーツサンドならいける可能性。
胸焼け凄そう。
「というか実際消費期限はいつまでなんですか?」
「今日中」
「ええ……」
実際フルーツサンドの通販は、販売店と購入者の位置関係によっては届いた翌日や当日が消費期限になったりするので気を付けましょう。
「まあ一人二つ以上食べればいけはしますけど、夕食もあるのにフルーツサンド二つは……。それにリィンベル様はクリームダメだろうし……。もう酒飲みたちのおつまみにすればいいのでは?」
「お酒にフルーツサンドって合うの?」
甘いものが合うお酒もあるから……。
なおこの家の酒飲みなおっさんたちは甘いものも割とイケる上に大食いなので、酒とか関係なく食後のデザートとして普通に平らげられた模様。
今日も日本は平和です。
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一方高天原。
「そういやフルーツサンドって日本生まれらしいけど、そんな海外では見かけないものなの?」
「そうですね。最近だとイギリスの大手スーパーが、日本のフルーツサンドを参考にしたというイチゴサンドを販売し始めて話題になっていますね」
「参考にされちゃってるんだ」
実際日本に来て初めてフルーツサンドを見て驚く外国人も多い模様。
「逆になんで日本ではフルーツサンドが生まれたの?」
「誕生は明治時代とされていますが。元々はデパートなどの果物販売店に喫茶店が併設されていて、販売している果物を使ったメニューが提供されていたそうです。その喫茶店で考案されたのが始まりとされていますね」
「あーフルーツパーラーってやつ」
ついでに言えば昔はフルーツサンドはフルーツパーラーなどでしか食べられない特別な食べ物だというイメージがありましたが、最近ではコンビニでも売っていたりと大衆化に成功していたりもします。
「まあ海外でフルーツサンドが誕生しなかったのは、サンドイッチという概念からあまりにもかけ離れているからというのもあるそうですが」
「あー菓子パンの類も西洋ではあんまり人気が無くて、パン食文化が薄いアジア圏で人気だって聞いたような。じゃあフルーツサンドも西洋圏ではウケないんじゃないの?」
「まあ拒否感を示す人も居るそうですね。しかしフルーツサンドはフルーツの彩りが見た目にも美しいので、SNSなどでの映えという意味でも広まっているそうです」
「えーSNS映えってあんまり良い印象ないなあ」
一部不届き物が罰当たりなことをするからね。写真撮った後にちゃんと食べようね。
今日も高天原は平和です。




