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布団から出たくない

「今の日本式のこたつで火鉢が熱源として使えるものとかないでござろうか」

「むしろあったらびっくりですよ」


 ホムラ国にて。

 最近寒くなってきたので火鉢を使ったこたつに入って真顔でなんか言ってるヤヨイさんと、確かに真ん中の火鉢邪魔だなと思いつつ対面に座ってるミィナさん。

 寝てたらうっかり火鉢蹴り倒しそう。

 大抵の火鉢式のこたつは、ちゃんと火鉢の周りを木の枠などで囲っているそうですが。


「そこなんでござるよ。温かさはまあ良いにしても、足をまっすぐに伸ばせないのが窮屈で……」

「そもそもこたつで寝なければいいんじゃ。健康に悪いですし」

「拙者猫でござる故」

「凄い。なんの言い訳にもなってない」


 実際こたつに入りっぱなしなのは猫の健康にも悪いので、あまり長時間こたつに入れないようにしましょう。

 でも電源切っててもこたつの中にずっといますよね猫。


「せめてこう、火鉢部分をもっと上の方に置けるテーブル式のものを作っていただくとか」

「作れなくはないでしょうけど、売れますかそれ」

「売れるでござる。拙者を信じるでござる」

「えー」

「何故ならこの国には拙者のように多くの猫がいる故」

「それを聞くとなんか売れそうな気がしてきました」


 新大陸への使節団に参加した武士も半分くらいは猫耳だったからね。仕方ないね。

 つまりホムラ国はにゃんにゃん王国だった……?


 今日も異世界は平和です。



 一方高天原。


「私は猫になりたい」

「脳で考える前に発言するのやめてもらえますか」


 こたつで寝っ転がりながらなんか言ってるアマテラス様と、どうせ何も考えてないんだろうなと冷静につっこむツクヨミ様。

 でも探したら猫耳生やしたアマテラス様とかどっかに居そう。


「でも実際こたつってそんな昔から普及してたっけ? 火鉢使うのも割と最近だったような」

「火鉢式のこたつが普及したのは江戸時代頃とされていますね。それ以前は囲炉裏に台を組んで、その上に衣服などをかけて足を温めていたとされています」

「うっかり延焼しそう」


 実際囲炉裏に限らず火鉢でも火事は割と起きていたので、以前も書いたように江戸時代には火難避けとなる亥の月亥の日をこたつ開きの日として、この日にこたつを出せば火事にならないとされていたそうです。

 ちなみに2023年で言うと11月13日になります。

 もう過ぎてるじゃねえか!?


「あ……去年に亥の日になったらこたつで亥の子餅パーティーするって言ってたのに忘れてた!?」

「いえ、あれ一昨年ですよ」

「マジで!?」


 マジで!?


 そもそもサ〇エさん時空なのに、年月が経過してるのを作中キャラが認識しているのはどういうことなのか。

 まあ某平成のホームズ名乗ってた探偵だって当然のように携帯電話からスマホに移行してるし……。


 今日も高天原は平和です。

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