入力だけして投稿するの忘れていた(2回目
「知っているかい? 8月2日は語呂合わせでバニーの日。8月21日も同じく。そして8月23日はバニーさんの日。日本では8月はバニー祭りと言っても過言ではないことを!」
「いきなり連絡よこせと伝えてきたと思ったら、何言ってんだこの貴族様」
安達家のカガトくんの部屋にて。
異世界間の通信開いたと思ったら何か言い出したローマンさんと、順調にローマンさんへの敬意がすり減っていってるカガトくん。
まあ同年代の男子なんだし、このままいけば遠慮なしの友人関係になれることでしょう。多分。
「そういうわけで、以前言ったバニースーツの輸入のことなんだが」
「どういうわけなの……。というかアレ本気だったんですか。ジョークだと思って流してましたよ」
「嘘だ!」
「何が!?」
カガトくんの言葉に普段見せない必死な形相で叫ぶローマンさん。
今日もローマンさんがお馬鹿で安心します。
「君は確かに枯れている」
「枯れてはねえですよ。失礼にも程があるでしょう」
「しかしだ。君は研究者気質で気も回せる有能な男だ。疑問があれば調べてしまうし、ジョークだと思っても万が一にも私が本気だったらと軽い準備はしてしまう人間だ。故に口でなんだかんだ言っても、バニースーツの購入方法について調べたに違いない!」
「あんたもその有能さ別のとこで発揮しろよ」
見事な推理で自分の行動が読まれたことに、感心するより前に呆れるカガトくん。
男子高校生なんてこれくらい馬鹿でいいんだよ。
「いやまあ確かにコスプレ用から本物のバニースーツを取り扱ってるとこまで調べましたけど」
「おお。どうせならその本物志向のやつをだね……」
「いや調べてて思ったんですけど、これどのみちヤヨイさんのいろいろなサイズが分からないと買えなくないですか? オーダーメイドは諦めるにしても、推測で既存品の近そうなの買いまくるには本物は高いですし」
「……」
そこまで考えていなかったのか、はっとした様子で考え込むローマンさん。
だからおまえはローマンなんだ。
「……なめるなよ。今の私の財力ならバニースーツの数着や数十着!」
「マジかよ」
道楽(欲望)のために経済を回す金持ちの鑑。
今日も日本は平和です。
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一方高天原。
「わーコ〇ケ盛り上がってるのに台風のせいか雨降ってるね。スサノオもコ〇ケに行ったのかな?」
「スサノオが行ってたらこの程度では済みませんよ」
スサノオ様が赴いた時点で何らかの損壊事故が起きるだろうというある意味絶対な信頼感。
むしろ現場としてはアマテラス様(晴れ)に来てほしかったのでは感。
「……実際私が行ってもコスプレだと思われてバレないのでは?」
「堂々と国会乗り込んで中継で顔バレしたのに何言ってんですか」
顔バレしててもよく似たハイクオリティなコスプレだと思われて気づかれない可能性がワンチャン。
というか主神が顔バレしたってなんだよ。
「それに他に天照大神のコスプレしてる人間なんて流石にいな……」
「凄い。あのツクヨミが断言を躊躇ってる」
ちなみに軽く調べたところ、コ〇ケに限定しなければ某白いわんこなアマテラスのコスプレイヤーは結構居ました(擬人化含む)。
というかこの作品のアマテラス様の衣装、腰下からふともものあたりとかヤバいよね!(書籍の表紙参照
「最近は幼女の露出にはうるさいので、そのままで行ったらまずいかもしれませんね」
「誰が幼女だコラ」
最近はコンなんとかが厳しいからね。仕方ないね。
今日も高天原は平和です。