花火の独特の匂いもいいよね
「花火が安売りされておったので買ってきたぞ」
「もう十月じゃというのにまだあるのか」
両手にさげた袋いっぱいに花火を詰め込んで帰ってきたグライオスさんと「まーたこいつ後先考えずに行動しておるわ」と呆れた目を向けるリィンベルさん。
余った未使用の花火などを捨てたいときは、数日間水にしっかりと浸してから捨てましょう。
また自治体によっては「危ねえだろ業者に頼め」というところもあるので、事前に調べておきましょう。
「しかしどんだけ買ったのじゃ。あまり騒ぎすぎると近所の住人に迷惑かもしれんしなあ」
「確かに子供たちがはしゃぐかもしれんが」
「いやあの二人ははしゃがんじゃろ。むしろおぬしが一番はしゃぐじゃろ」
現在の安達家の子供メンバーはエルテさんとカガトくんなので、間違いなく花火で大騒ぎするような性格ではありません。
むしろ大騒ぎしてる大人を後ろから呆れた目で見てるタイプです。
最近の子は大人しいし大人ですね。
「ならば近所の公園でいいのではないか?」
「あの公園は花火禁止されとったじゃろ」
「なんと!?」
公園での花火が禁止されていると聞くと驚く人もいるかもしれませんが、実は最近は殆どの自治体が公園での花火を条例で禁止していたりします。
火事になるかもしれないからね。仕方ないね。
「ええい仕方ない。花火をできる場所を探すぞ!」
「そこまでしてやりたいのか」
なお結局近場に出来る場所がなく車を出すことになった模様。
今日も日本は平和です。
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一方高天原。
「え? 公園で花火できないとかマジ?」
「元々焚き火は禁止されている所が多かったので、そのついでで火気自体が禁止になっていることが多いようですね」
なお花火が許可されている公園でも、打ち上げ花火はダメだったりするので事前によく調べておきましょう。
公園ではない河川敷などは大体許可はいりませんが、燃えやすいものも多いので細心の注意をはらいましょう。
「うーん。花火くらい良いじゃんと思っちゃうのは危機感がたりないのかなあ」
「まあ確かに日本はそのあたりがゆるいとも言えますね。中国やインドは花火を禁止する法律ができましたし、アメリカも一部の州では手持ち花火すら許可制か禁止です」
「何でだ自由の国」
何でだろうね。
ちなみに一部の州では製造販売すら許可制であり、売ってるところすらほとんど見かけないそうです。
「公園どころか自宅の庭ですら禁止らしいですからね」
「そこまで。派手好きなアメリカ人がそれ我慢できるの?」
「一応祝日などに解禁されることはあるそうですが」
「ああ。やっぱり羽目を外したいときもあるよね」
「その日は火災や火傷などの事故が増加するので問題になっているそうです」
「外しすぎだろ」
お祭りだからね。
なお自分の住んでる地域が普段花火禁止なので、祝日に備えて他の州に大量の花火を買い出しに行く人も居るそうです。
「他にも花火に年齢制限が設けられている場合もあるそうですね」
「ええ……」
実際事故の被害者の多くが子供だったらしいからね。仕方ないね。
今日も高天原は平和です。