愛媛の! みかんは!
「私本来なら成人なんですよ」
「いきなりなんじゃ」
安達家のリビングにて。
学校から帰ってきたと思ったら着替えもせずにこたつに入り何か言い出したエルテさんと、みかんの皮をむきながらつっこむリィンベルさん。
ちなみに最近割とよく知られるようになってきましたが、みかんの皮はへたの側からむいた方が白い筋がよくとれます。
ただし白い筋は栄養があるので、あえてとらずに食った方がいいという人も居るので人それぞれです。
「向こうだと大体十五歳で一人前扱いじゃないですか」
「そう言われてもわしはエルフじゃからのう」
「……忘れてた!?」
「マジか」
まさかの同居人のど忘れに耳をぴこぴこさせながら驚くリィンベルさん。
割と早い段階から日本に馴染んでたからね。仕方ないね。
「ともかくお偉いさんは知りませんけど庶民は十五歳になったら独り立ちの時期なんですよ。なのにこっちだと成人まであと五年もあるから子ども扱いが続くのがこうすわりが悪いというか」
「んなもん場所や社会によるんじゃから素直に従っておけ。わしら基準なら人間全員子供扱いじゃぞ」
「それ場所や社会どころか寿命の問題じゃないですか」
そうつっこむエルテさんですが、リィンベルさんは割とマジで安達くんやグライオスさんあたりも子供だと思って接しています。
それとエルテさんは五年後と言っていますが、二年後に法が改正され成人年齢が十八歳に引き下げられるので、厳密にはあと三年で成人です。
基本的にこの作品はサ〇エさん時空なので、三年後に三年経ってるか怪しいですが。
「それとおぬしもそろそろ保護者に反発したい時期じゃろうが、アダチにあたるのは程々にしておけ。自棄になって国政が傾くぞ」
「何それ恐い」
自分の反抗期に日本の未来がかかっていると知り戦慄するエルテさん。
今日も日本は平和です。
・
・
・
一方高天原。
「みかんのすじって体によかったの?」
「確かにいいですが。姉上食べ始めは気にしてとってますが、最終的に面倒くさくなってそのまま食べてるでしょう」
今まで自分は損をしていたのではないかとショックを受けるアマテラス様と、いや割とすじごと食ってただろとつっこむツクヨミ様。
ちなみにみかんと言えば愛媛ですが、最近ではいわゆるみかんこと温州みかんではなく新品種の開発、栽培が進んでいるので、みかん生産量一位の座は和歌山県に奪われています。
……か、柑橘類の生産量では一位だから。
「コレステロールや血圧の低下など生活習慣予防やアンチエイジングにも効果があるとされていますね」
「それで私はこんなに若々しく」
「自分で言ってて虚しくないですか?」
若いどころじゃねえだろとかそれ絶対みかんのすじのせいじゃねえだろと、つっこみどころ満載なアマテラス様に呆れるツクヨミ様。
アマテラス様がロリなのは大体初期の読者のせいです。
俺は悪くねえ!
「まあ体にいいんだったらいっぱい食べてもいいよね」
「いえ。食べすぎもよくないので大体一日に二個までがいいとされています」
「たった二個だと!?」
「むしろ二個以上毎日食ってんですか?」
まさかの制限量に驚くアマテラス様と、むしろそんだけ食ってて飽きないのかとこっちが驚いてるツクヨミ様。
今日も高天原は平和です。




