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異世界召喚が多すぎて女神様がぶちギレました【連載版】  作者: 湯立向日/ガタガタ震えて立ち向かう


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サブタイトルがてきとーすぎてどれがどの話だったか分からなくなる

 ホワイトデー。

 バレンタインデーにチョコをもらった男性が、ホワイトチョコやらマシュマロやらをお返しする日ですが、完全に日本生まれの習慣であり東アジアの一部にしか存在しない行事でもあります。

 というかお菓子会社各社が「うちが元祖だ!」とか「送るならうちの○○だろうが!」とか毎年言い合っています。

 おまえら仲良くしろよ。


「そこでシーナ様に相談があるのですが」

「あらあら。もしかしてヤヨイさんへのお返しでしょうか?」


 安達家の台所にて。

 珍しくエプロンをつけてキッチンの前に立つローマンさんと、同じくエプロンをつけて微笑んでいるシーナさん。


「一体何を送ればヤヨイさんは喜んでくれるかと悩みまして。アダチ閣下ならプレゼントもスマートに選ばれるのでしょうが、私は予算もあまりありませんし」


 ちなみに安達くん以外の男性陣だと、グライオスさんは完全に自分の趣味に走るし、グラウゼさんは気取りすぎて外すタイプなのであまり参考になりません。

 逆にマカミさんとかは、この手の行事に興味なさげに見せながら、しれっと最適解に辿り着いて地味に株を上げていきます。


 ナタンさん?

 いつも通り地雷を埋設して自分で踏みます。


「何を送っても喜んでくれると思いますよ。どうしても自信がないのなら、ヤヨイさんの好きなものを贈るとか」

「私もそう考えていたのですが、そうしたらいつの間にか魚の煮付けを作っていたのです」

「……それはシュールですね」


 ホワイトデーにタッパーに入った魚の煮付けを渡してくる系男子。

 綺麗に包装すればワンチャンあるかもしれません。


「というかローマンさん煮付けとか作れるんですね」

「レシピを調べながら作っていたら、思いのほか楽しくて集中していました」


 男性の中にも料理が趣味という人は居ますが、たまに料理をするのが好きなだけで片付けは奥さんに丸投げする旦那さんとかもいるので注意しましょう。

 片付けが終わるまでが料理です。

 プラスチック容器は洗って乾かせって言ってんだろうが!?


「料理ができるなら無難にお菓子類で大丈夫じゃないでしょうか。ヤヨイさんは好き嫌いはありませんし」

「ここは和菓子に挑戦してみたいのですが。餡子とやらも手作りしてみたいので」

「いいですね。なら大福とか作ってみましょうか。ナタンさんがたまに作っているから材料もありますし」

「いいですね。ならあとはフルーツの類も入れてしまって……」


 ローマンさんが普通に料理ができると分かり気軽に提案してしまうシーナさんと、ノリノリなローマンさん。

 結果的に店で出せそうな各種フルーツ大福ができあがり、料理がそれなりにしかできないヤヨイさんに「嫌がらせでござるか!?」と思われるのはまた別の話。


 今日も日本は平和です。


・

・

・


 一方高天原。


「姉貴。ホワイトデーだ」

「うん。せめて梱包してよ」


 突然現れて、コンビニの袋からお菓子を取り出してアマテラス様に渡すスサノオ様。

 これにはアマテラス様も真顔で苦言を呈します。


「というか柿の種って!? しかもピーナッツ入ってないやつ!?」

「なんだよ。ピーナッツなんていらないだろ」


 ピーナッツなんて不要だと切り捨てるスサノオ様。

 柿の種とピーナッツの黄金律を追求する一派に喧嘩を売りました。

 ちなみに柿の種の塩味とピーナッツのバランスを考えると、黄金律は6:5となり、柿の種三つとピーナッツ二つを同時に食べるといいそうです。

 大多数の人にはどうでもいいですが。


「これだからスサノオは。ツクヨミを見習ってよ。手作りだよ! ケーキだよ! ガトーショコラだよ!」

「おお。美味いな」

「何で食べてるの!?」


 アマテラス様が見せつけてきたガトーショコラを、手づかみでヒョイパクと食べるスサノオ様。

 意地汚い兄弟がいる家庭では、一瞬の油断が命取りとなります。


「返せー! 吐けー!」

「吐いても食えねえだろ!?」

「トヨウケヒメ。これお返しです」

「あら。ありがとうございますツクヨミ様。ちなみに予備は?」

「ありますよ。あとで姉上に渡しておきます」


 姉弟喧嘩を始めるアマテラス様とスサノオ様に、その後ろでリア充満喫してるツクヨミ様とトヨウケヒメ様。

 今日も高天原は平和です。


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― 新着の感想 ―
[一言] ↪︎サブタイトルがてきとーすぎてどれがどの話だったか分からなくなる そんなタイトルを付けるからです。
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