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0の衝撃  作者: あるみゃ
第一章 空間の狭間で
4/13

全てを統べし者

終わらない世界……終わらない空間……

僕はこの空間を統べし者……

「痛て……ここどこだ?」

  真っ暗闇の中周りを見るが光おろか人さえも見えない。

「ごめんなさい! お母さんっ! ごめんなさいっ!」

  何かを叩く音と共に少女の声が部屋を響かせた。

「もうしないから! ここから出してっ!」

  少女は何かをして親に閉じ込められてる様だった。

「ねえ……君?」

  俺が少女に声を掛けると、少女が悲鳴をあげてより強くドアを叩いた。

「お母さんっ! 助けてっ! お化けが!」

  どうやら俺を幽霊と勘違いしているようだ。

  だが母親は少女の叫びに全く応じない。

「待って。違うから。お化けじゃないよ?」

「そんなことないよ! だってこの家には私とお母さんしか居ないんだもん!」

  少女を説得するのには骨が折れそうだ。

  俺は少女に優しく抱きしめた。

「大丈夫だよ? 安心して? 俺は君を助けに来たんだ……」

  そう言うと少女の力は次第に治まり俺を受け入れた。

「お兄さんはどうしてここに?」

「分からない。気付いたらここに居た」

  少女は俺の肩を掴む。

「うん……分かった……お兄さんを信用するね……」

「うん。ありがとう。君名前は?」

  俺は少女を引き離し顔を見てそう聞いた。


「種樫 優姫……お兄ちゃんは?」

「小豆 如月だ」

  俺たち二人は名前を簡単に名乗った。

「お兄ちゃんはさっきここから助けてやるって言ったけど本当?」

「ああ。本当だ」

「でもこのお部屋は扉が一個だけであとは何にも無いよ?」

「うん。大丈夫だよ。これだけで充分だから」

  俺はドアを凝視する。

  ドアは思い切り弾け飛んだ。

「うわあ! お兄ちゃん凄いね!」

「こんな事朝飯前だ」

  そうカッコつけながら俺は優姫をおぶる。

「ちょっと待って……私……降りる……」

  優姫の口調が一変し、何故か降りたがるのだ。

  俺は優姫の言うとおりその場で降ろした。

  すると……目の前には優姫の母親が居たのだ。

「お母さん……私をいじめた……いじめた……いじめた……」

  優姫は優姫は上半身をぶら下げるかのように立ち尽くした。

「お母さん……私の……敵」

  優姫は母親の手を持ち部屋の中に引っ張る。

  母親は必死に抵抗するが優姫の手はビクともしない。

  そのまま母親を部屋に投げ入れた優姫は部屋の前に立ち。

「お母さんが悪いことしたから、この部屋に閉じ込めるね」

  優姫は母親を見てニコッと笑った。

  すると母親の姿がその部屋ごと消えて行った。



「はっ! 痛っ!」

「痛い!」

  勢い良く起き上がった瞬間。何かに頭を殴られた気がした。

「アエリア? 何やってんだ?」

  俺はアエリアの膝で寝ていたらしく、アエリアに俺の頭が当たったらしい。

「いや……えーっと……その……キサラが辛そうだったから……」

「違うんだもんねぇ! アエリアはみんなが目覚めた時からもう膝枕してたもんねぇ!」

  カノンの言葉でアエリアはトマトのように顔が赤くなった。

「ち、違うもん! その時からうなされてたもん!」

「いや……アエリアより私の方が先に起きたんだが……」

  ナギが手を上げながら発言する。

「もうみんな大っ嫌い!」

  アエリアは急いで部屋の端っこまで行き体操座りをした。

「そう言えば。キサラは何でうなされてたんだ?」

  ナギは俺の顔を覗き込むように聞いた。

「分からない……でも夢を見ていたんだ……」

「夢?」

  俺は夢の中の出来事を全て話した。

「種樫 優姫は……アエリアの本当の名前だ……」

  ナギは深刻そうな顔で言った。

「ああ……アエリアは昔母親からの虐待がひどかったんだ……路地で泣いてる子を見つけて、ショックパワーが発動されていることに気付き引き取ったんだけど……その時におかしなことを言っていたんだ」


「お母さん……ごめんなさいって」


  一瞬、時間が止まったように感じたが、本当に俺はアエリアの過去に行っていたらしい。

「みんな話は後だね。まずはこの場を切り抜けないと」

  そう言えば忘れていた。ここはどこなのだろうか。

  洞窟の中のような場所に鉄格子が掛けられている。

「僕たちがバスジャックを撃退した後に何者かに撃たれたらしいよ。腹部に治療後がある」

  俺はTシャツの裾部分を捲った。

  腹部には包帯が巻かれていた。

「誰が何の為にしたか……分からないんだよね。バスジャックの共同犯なら生かしてないはずだからね」

  カノンは頭に手をやり考え込む。

「とにかく出よう。考えてちゃ仕方がないからな」

  俺はそう言って、鉄格子を凝視する。鉄格子は白い粒子となって消えて行った。

「ああ! その手があった!」

  カノンは腕をポンと叩いた。

「てか、お前の移動能力でも出られただろ……」

  ナギが小さく呟くとカノンは照れたように後頭部に手をやった。

「ほら、行くぞ優姫!」

  俺は部屋の隅でボソボソと何かを呟いているアエリアに手を差し出した。アエリアは小さく頷き俺の手を掴み立ち上がる。


「それにしてもこの洞窟どこまで続いてるんだ?」

  歩き出して十五分。ナギを先頭に携帯電話のライトで洞窟を照らしながら歩いていた。ちなみに携帯は残念ながら圏外だった。

「ああ……逃げて来ちゃったのか……残念だね……」

  暗闇に向こう側から突然幼い少年の声が聞こえてきた。

「誰だ?」

  ナギが暗闇に向かって話しかける。

「忘れちゃったのか……もっと残念だ……」

  暗闇の中から携帯のライトに照らされて出て来たのは、高校生の平均身長の半分ぐらいの小さな少年だった。

「久しぶりだ。能力者さん達」

  少年の黒髪がライトを反射させる。

「イルア……どうしてここに?」

  ナギの深刻そうな声が洞窟内を震わせて伝わってくる。

「この少年は?」

  俺は横に居たカノンに小声で聞いた。

「この子はイルアって言って『空間を統べる』能力の持ち主なんだ」

「空間を統べる?」

「要するにその空間だけの神みたいな能力だな」

「神?」

「まあ、見てれば分かるって」

  俺はカノンに言われたとおり少年を見た。

「出てしまったら仕方が無い」


「もう一回檻に入って貰うか」

  一瞬で空間の空気が凍りつくように変わった。

  その瞬間。周りに鉄格子が形成されて行く。

「へえ。君の力は厄介だね」

  鉄格子は白い粒子となって消えて行った。

  俺の能力を発動させたのだ。

  今ので大体分かった。こいつの能力は空間で思い通りに出来る。カノンが言っていたとおり言わば神みたいな能力だろう。

「俺に言わせてみればあんたの方が厄介だけどな」

  俺はイルアに思い切り言い返した。

「ははは! 君、面白いね!」

  他の奴らが消え、空間には俺とイルアしか存在しなくなった。

「うーん。君をどうしてやろうか……」

  イルアは頭を抱えて考え出した。

「そうだ! こうしてやろう!」

  イルアがそう言った瞬間。頭上に大量の剣が発生した。

  刃先は全てこっちを向いている。

  可能性で言うと、この剣は俺に向かって一斉に落ちて来るだろう。

  そう考えた瞬間。予想は当たり剣は雨のように降り注がれる。

  俺はすかさず剣を消しにかかるが全ては間に合わず、数個の刃が俺の服を引き裂く。

「ははは! 流石に一遍に消すのは無理だよね」

  俺は走りながら剣を避ける。

  何かいい方法がないとこの場を切り抜けることは出来ない。

  イルアに攻め込むにも周りには防衛用の剣が数十本連なっているので不可能に近い。

  ん? いや、待てよ……

  簡単じゃないか! どうしてこんな簡単な事を思いつかなかったのだろうか。

「あれどうしたんだい? まさか、もう諦めるんじゃ無いだろうね?」

  俺は立ち止まり、上を向いた。

「ははは! まあいいか! これで終わりだよ! じゃあね!」

  全剣は俺の方向へ一直線に飛んで来る。

  俺は消したいと思いながら天井を見上げた。

  なんと、剣は俺の心臓を貫く寸前のところで粒子となって消えて行ったのだ。

「あれ? どうしたんだよ? 僕の言うことが聞けないのか?」

  俺は焦っているイルアの頬を全力で殴った。


  簡単な方法。

  それはイルアが形成した空間を破壊すること。


  九月十四日午後十時十分

こんにちは! みゃんたろうです!

テストが終わり、あるまちゃんに頼まれた事を全うしております。

それにしても相談なしに新作を作ってたなんて、あるまちゃんらしいですね。

「自分は頭いいから勉強しなくていいんだ!」

とか言ってたけど、勉強しないで点数を取れる奴なんてこの世には存在しませんね。

なので「勉強しろ」って言って上げました。

あ、そう言えば「テストの日数が何で違うの?」って思うかもしれないので言っておきますね。

僕たち学校が違うんですよ。それもおろかお互いの顔さえも見たことがないんですね。

でわ最後までこんなくだらない話を聞いてくれてありがとうございました!

そして手にとってくれた皆様! ありがとうございました!

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